| 作品としては素晴らしいがなぜ? |
レクサスがロンドンのタトゥー・アーティストとのコラボレーションにて、「タトゥーUX(Tattoed UX)」をワンオフにて製作。
これを手掛けたのはクラウディア・ドゥ・セーブさんとその夫であるユータロー氏。
夫はその名前からすると日本人のようですが、それだけに日本っぽい柄がボディ状に再現されています。
なお、クラウディア・ドゥ・セーブさんいわく、「人間にタトゥーを彫るときは、皮膚の下にある筋肉を想定しながら彫らねばならない。しかしクルマにタトゥーを彫るにはまた違ったアプローチが必要だ」。
製作開始から完成までは6ヶ月
完成したレクサスUXはこんな感じで「鯉と波」を表現したもの。
画像だけ見ると「車体に絵を描いただけに見えますが、実際にはペイントに加え、リューターを使用して”柄を彫って”いるようですね。
製作開始から完成までにかかったのは実に6ヶ月。
まずはこんな感じで基本となる柄をボディに転写しています。
そして完成予想図をもとにボディへとペイント開始。
かなり繊細なペイントを行っていることがわかります。
そこからドリルを使用し、柄にあわせて”溝”を彫ってゆくことに。
こちらが溝を彫った状態。
かなり繊細な作業であることがわかりますが、たしかにボディ全体にこれを彫ってゆくとなると相当な根気、そして時間を要求されることになりそうですね。
なお、レクサスはこういった「アーティストとのコラボ」には以前から力を入れていて、これまでにも欧州や北米にていくつか作品を公開。
ボディ全体に鋲を貼り付けたクルマや、ロサンゼルスで人気と言われる「シラチャソース」のパッケージをボディ全体にて表現した車両も発表されていますね。
UXだとちょうど1年ほど前に、デザイナーであるジョン・エリオット氏、そしてナイキ「エアフォース1」とのコラボレーションによる”スニーカーっぽい”作品が公開済み。
その他にはこんな「コラボレーション」も
日本だとこういった「アーティストとのコラボ」はさほど見られないように思われますが、欧米、特に北米ではかなり頻繁に行われており、最近だとマクラーレン720Sにアレック・モノポリー氏がイラストを描いた車両が公開済み(マクラーレン公式ではなく、チューナーの1016インダストリーズが企画)。
そしてランボルギーニは公式にてタトゥーアーティスト、ドクター・ウーと共同にて作品を発表していますね。
ランボルギーニがウラカン、アヴェンタドールの「アートカー」を製作。ウラカンを手掛けるのはセレブを顧客に持つタトゥーアーティスト
ポルシェはダニエル・アーシャム氏とのコラボレーションにて、「石でできた」風の911を公開しています。
ポルシェ911を「水晶鉱脈」に見立てたアート作品登場!ボディ表面をハンマーで破壊→”中から水晶”を再現。なお問題なく走行は可能
VIA:Lexus UK