| スマートSUVの企画と開発、製造はおそらく中国側にて |
現在スマートの株式過半数は中国・吉利汽車が持っている
さて、「EVを発売する」とウワサされていたスマートですが、今回はじめてその「SUV版スマート」のティーザー画像が公開されることに。
見たところ「フローティングルーフ」「左右連結ヘッドライト」といった要素を備え、現行スマートの持つトリディオンセルを中心とした車体デザインとは全く異なるイメージを持っており、実際に新デザイナーのゴーデン・ワグネル氏は「新スマートと現行フォー・ツーとの共通性はない」ともコメントしています。
スマートはSUVブランドへと変貌を遂げる?
そして前出のゴーデン・ワグネル氏は「デザインによってブランドを再構築した」と述べ、新しいデザインは「キュートで遊び心のあるものではなく、クールでセクシーで大人っぽいもの」を目指した、とも。
ボディサイズは一気に拡大することになり、これまでのスマートからは造像もできないレベルに達することになりますが、おおよそミニ・クロスオーバーくらいのサイズにまで成長する模様。
新スマートは「電動オンリー」
大きく変わるのはデザインのみではなく、そのパワートレインも「電動オンリー」となるのが新スマートの特徴。
現在でもピュアEV「エレクトリックドライブ」を持つものの、あくまでもこれは「主力」ではなく、しかし新スマートではエレクトリックのみのラインアップになるといわれているようですね。
もちろんこの新スマートは(スマートの株式の半数を取得した)中国の吉利汽車とダイムラーとの共同開発となりますが、プラットフォームは吉利傘下にあるボルボの時期小型電動SUV、XC20と共有することになる模様。
さらにこのプラットフォームはシングルモーターのほかツインモーターおよびトリプルモーターにも対応するとされ、もっとも大きなバッテリーを積むモデルだと一回の満充電あたりの走行可能距離は430マイル(約692キロ※中国NDECサイクル)だと報じられるものの、新型スマートSUVではどういった構成と航続可能距離が与えられるのかは不明です。
加えて同プラットフォームは800ボルトにも対応しており、しかしこちらもスマートSUVが対応するかどうかはわかりません。
ただ、新しいスマートはこれまで同様に「アクセシブル」つまり手の届きやすいブランドであり続けるとしているので、モーターやバッテリー、そして充電システムについても最小限に抑えられることになるのかもしれない、とは考えています。
このスマートSUVについては、2021年秋に発表され、市場投入は2023年になるといわれているようですね。
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参考までに、現在スマートの発行済株式の過半数は中国の吉利汽車へと売却されており、事実上スマートは中国側によってコントロールされていると考えて良さそう。
そして同時にダイムラー(メルセデス・ベンツ)はスマート事業の多くから手を引いていると考えてよく、日本における販売からも手を引いているようにも見えます。
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