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「猫耳」つきの新型プジョー408が公開!トレンドのSUV風クーペ風セダンへ、ボクはプジョーを「最も内外装デザインが一致したメーカー」だと考えている

2022/06/23

「猫耳」つきの新型プジョー408が公開!トレンドのSUV風クーペ風セダンへ、ボクはプジョーを「最も内外装デザインが一致したメーカー」だと考えている

| プジョーは次々と自動車メーカーの常識をくつがえすことで独自性を発揮している |

グループ内の共通プラットフォームやパワートレーンを使用してもこれだけの違いを出せるという好例

さて、プジョーがミッドサイズセダン、「408」のフルモデルチェンジ版を発表。

この新型408最大の特徴は、これまでの「オーソドックスなセダンスタイル」を捨ててハイライダー風、そしてクーペスタイルを採用したこと。

ちょうど先日パテント画像が公開となった新型トヨタ・クラウンと同様のイメージですが、すでに欧州や中国ではこういった「ちょっと車高の高いクーペ風セダン」がいくつか登場し人気を博しています。

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現在SUVは飽和状態、ハイライダーセダンは新しいトレンドに?

現在の自動車市場における主流は間違いなくSUVではあるものの、多くの自動車メーカーがこぞってSUVを発売しているため、市場は過密もしくは飽和状態となっており、そこで求められるのが「新しいボディタイプ」。

つまりSUVに代わる選択肢ということですが、レンジローバーやフォルクスワーゲンは「オープンSUV」を発売しているものの、これらはやはりニッチにとどまるもよう。

そこで出てきたのがこの新型プジョー408のような「ハイライダーセダン」ですが、一部の国や地域ではセダンが「エレガントでアッパークラスの人々が乗るクルマ」だと捉えられており、見ている範囲では、「所得(もしくは階級)格差の大きな国」ほどそういった傾向があるように思います。

そういった国や地域においては、SUVのような「新しいセグメント」よりも、セダンのように「昔からある伝統セグメント」の人気が高いようですが、さらには流麗なスタイルを好む傾向もあり、そこで「クーペ風セダン」に注目が集まったのが少し前の状況(現行レクサスLSが登場したあたり)。

参考までに、中国の自動車メーカーが作る中で最も高級だとされる紅旗H9も「クーペ風セダン」ですね。

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ただ、セダンを好む人々であっても、一回SUVに乗るとそのアイポイントの高さによる開放感、シート位置の高さに起因する乗降性に魅入られるケースも少なくなく(高齢者にとっては腰を曲げたり屈まなくてもいいのは魅力的だと思われる)、そこで新しく出てきたのが「ハイライダー風セダン」。

これだとセダンの品格、クーペの美しさ、SUVの開放感や乗降性・積載性を備えるということになり、とくに中国においては注目されていて、ホンダからは中国専売モデルとして上級国民向けの「アヴァンシア」といったクルマも登場しています。

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プジョーはトレンドに敏感に反応、新型408にて応戦

そして今回のプジョー408もそのトレンドに反応することになり、「セダンといえども退屈である必要はない」ことを市場に示すことになったわけですが、これまでの408は「普通のセダン」であっただけにその変わりっぷりには驚かされ、しかし昔からフランス車は「同じ名前であっても、モデルチェンジでレイアウト、ボディタイプ含めて全然別のクルマになる(ルノー・トゥインゴなど)例」が少なくはなく、意外と本国では普通に受け止められているのかもしれません。

新型プジョー408はEMPプラットフォームを採用しており、全長4690ミリ、ホイースベース2787ミリというサイズを持っていて、兄弟車とも言えるシトロエンCX5に近いサイズを持っています。

ただしそのデザインは「プジョーならでは」のもので、現行世代のプジョーに採用される未来的でシャープなディティールが与えられ、ライバルに対する明らかな優位性を持っているように思います(現在のプジョーの躍進は、この優れたデザインによって成し遂げられたと考えられる)。

デイライムランニングランプはライオンの「牙」、そしてヘッドライト内部やテールランプ内部には「ライオンの爪」を模した3本のラインが用いられるも現在のプジョーのセオリー通り。

そしてプジョーのデザインに対する考え方を物語るのがこのホイールで、つまりは「(中心からの)放射線状のスポークを排除した」形状を持っており、このあたりも「こうでなくてはならない」という自動車業界の常識にとらわれないプジョーの姿勢を示しているところだと思います。

そして面白いのは、ルーフエンド(実際にはリアハッチ側)に再現された「猫耳(プジョーがそう表現している。もちろんエアフロー最適化といった実用的な機能も備える)」。

とにかくいたるところにプジョーらしさが表現されているのがこの408だと言えそうです。

リアバンパーは下部の樹脂製別体パーツが大きなデザインを持ち、通称「おむつ」と呼ばれるデザイントレンドを採用(スバルWRXなども同じ)。

ホイールアーチには樹脂製のクラッディングが装備されますが、これをボディカラー同色にしたり、樹脂のままにしたり、はたまたメタリックグレーなど別の色にペイントすることで様々な雰囲気を演出でき、かつ「ちょっと擦った」際の交換も容易なので、ぼくとしては非常に歓迎したい仕様です。

このプジョー408に用意されるパワートレーンは、ベースモデルだと1.2リッター・ピュアテック(130PS)、これに8速ATを組み合わせて前輪を駆動というスペック。

ただし1.6リッター・ピュアテック+ハイブリッド版も用意され、こちらは408ハイブリッド225(222PS)とハイブリッド180(178PS)という構成を持ち、ただし現時点では充電時間やエレクトリックモードでの走行距離は非公開にとどまります(まだ認証が取れていないのだと思う)。

新型プジョー408のインテリアもやっぱりプジョー

ちなみにぼくがプジョーにおいて高く評価しているのはインテリアで、そのデザインや機能性もさることながら、「エクステリアとのマッチングが高い」と考えているわけですね。

現時点で、プジョーほど内外装のデザインに統一感がある自動車メーカーを他に知らず、そしてプジョーはそんな中で「ずば抜けている」と認識しています。※アウディもいいポジションにつけているとは思うが

上部を(視認性のため)カットした小ぶりなステアリングホイール、デジタルメーターを始めとするi-コクピットはおなじみの装備ではありますが、新型プジョー408ではマッサージシート、ナッパレザーシート、パノラマルーフ、フォーカル製690Wオーディオといったオプションも選択可能。

さらに安全装備も充実していて、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロール、360度駐車支援システム(カメラは4つ)、ナイトビジョンといった装備に加え、後に「ウインカーを出すだけで自動で車線を変更してくれる」機能も装備される、とのこと。

新型プジョー408のレビュー動画はこちら

参照:Peugeot

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