| アルピーヌの場合、「ルノーの資産を活用できる」という大きなスケールメリットを持っている |
しかしそれでも価格的優位性を発揮することは難しいだろう
さて、アルピーヌがパリ・モーターショーにて公開する予定の「A390_β」電動クロスオーバー クーペのティーザー画像を公開。
現時点ではこのクルマに関する情報は多くなく、しかし以前に語られた範囲だとCMF-EV プラットフォームの最新バージョンを採用することがわかっており、そしてハイパフォーマンスブランドのアルピーヌだけに優れた動力性能を持つことが予想されます。
テーザー画像からは低く短いボンネット、前に出されたAピラーに長いルーフといった「EVならではの特徴」を確認できますが、なかなかに美しいクルマとなりそうですね。
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アルピーヌのEV計画は紆余曲折を経ているが
なお、アルピーヌはEVの開発に際してロータスとの提携を行っていたものの、その後にこれを解消し「ロータス抜きで」電気自動車の開発を進めることを公表していて、このA390_βは2022年に発表された「GT X-over」コンセプトの市販モデルという位置づけとなるもよう。
そしてこのA390_については「Cセグメントクロスオーバー」に属するということ、アルピーヌが「2026年に損益分岐点に達する上で重要な役割を果たす」であろうことがすでに語られていますが、アルピーヌは2027年からアジアの広範囲、そして米国に参入する計画を発表しており、(今後発売される)他モデルとともに世界中で提供される可能性があるとも報じられています。
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ロータスとの提携解消の結果、アルピーヌは「自前でエレクトリックスポーツカーを作る」という決断を下したもよう。加えてハイパーカーを発売する計画も報じられる
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現在アルピーヌは(ルノーR.S.のかわりに)ルノーのパフォーマンスブランドとして機能していますが、今後ルノーとの共同開発(あるいはルノー車のハイパフォーマンスカーとしての改良)がなされる機会が多くなると考えてよく、そしてこのA390_βについてはルノー・セニックE-Teckのハイパフォーマンス版となる可能性が高いと見られ、となると60kWhか87kWh(もしくは両方)のバッテリーパックにて提供され、一回の満充電あたり最大で625km程度の航続距離を実現する可能性も。
なお、ルノー・セニック E-tackは最大で218馬力を発生させますが、このアルピーヌA390_βはもちろん「さらなるパワー」を発生させることとなりそうですね。
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