
| 機会があればまたクラウンスポーツを購入したいと考えるほど |
できればもうちょっと長く乗りたかったが
さて、ランドクルーザー250の納車を受けると同時にクラウンスポーツを(下取車として)引き渡す予定となっていますが、ここで最後の別れを前にクラウンスポーツを「振り返って」みたいと思います。
およそ1年の所有期間に走行距離21,000kmを数えていて、正直言うと「非常にいいクルマ」。
予定ではランクル250の納車がもうちょっと先になるはずだったので「クラウンスポーツにはもう少し長く乗る予定」だったということもあり、早すぎる別れには寂しさすら感じるほどでもありますが、現時点でぼくは以下のようにクラウンスポーツを捉えています。
ボクはクラウンスポーツのこんなところを気に入っている
そこでぼくがクラウンスポーツを高く評価しているところをざっとまとめてみたいと思います。
- 燃費がいい・・・だいたいリッター20km弱くらい。ガソリンを入れる頻度が少なくラクなクルマであった
- 乗り心地がいい・・・さすがか「クラウン」でもあり、足回りだと突き上げが感じられなかったり、エンジンの振動や騒音がほぼ室内に入ってこず、いわゆるNVH(ノイズ・バイブレーション・ハーシュネス)がよく抑えられているという印象。さらには「ブレーキホールド」が解除されるときのショックが小さい(ほぼゼロ)など、あらゆる面においてスムーズである
- エアコンがよく効く・・・これは日常的に乗る上で非常に重要な要素であり、炎天下であっても冷房はほぼ「バー1本か2本」で十分に車内を冷却でき、これは気密性の高さが影響しているのかも(暖房も同様)。加えて、風量をマックスにしたとしても送風音がさほど大きくなく、送風のための配管の段差なども極力抑えられているものと思われる
- 静粛性が高い・・・「気密性」にも通じると思われるが、外部の騒音が室内にほぼ入りこまず、風切り音も最小限
- ルックスがいい・・・これは人それぞれだとは思いますが、ぼく的にはクラウンスポーツのデザインを高く評価。
- 小回りがきく・・・けっこう大きなクルマ(4,720mm × 1,880mm × 1,565mm)ではあるものの、後輪操舵を装備しており最小回転半径が小さく収まっている(5.4メートル)。
- 高い走行性能・・・クラウンスポーツはフロントにガソリンエンジンとエレクトリックモーター、リアにエレクトリックモーターを搭載する4WDを採用し、システム合計での出力は234馬力。つまりはけっこうパワフルなクルマであり、ほとんどの場面においてストレスを感じずに走行できる
- ほぼ「全部入り」・・・クラウンスポーツは「デジタルミラー」「そこそこいいオーディオ」「前後ドラレコ」「各種運転支援デバイス」が標準化されており、正直「後付けするものがない」レベルのフル装備。ときどきクラウンスポーツをして「600万円レベルのクルマとして捉えることはできない」という声を聞くが、こういった装備がバンドルされていること、輸入車でこれら装備を盛り込もうとすればとんでもない金額になってしまうであろうことを考慮すると「非常に割安」なクルマであるとも考える
- リセールが高い・・・590万円の車両価格に対し、1年で2万1000km走ってリセールは511万円。これは86.61%に相当し、かなりいい数字である
逆にクラウンスポーツのこんなところが気になった
そしてこちらは逆に「気になった」ところ。
- 死角が多い・・・これはデザインとのトレードオフであり、「けっこう死角が多い」。とくに斜め後方は死角が大きく、目視が必須で、ミラーのみでは確認ができない
- 「横揺れ」がある・・・車線変更時の横揺れが少し大きく、かつ「一発で収まらない」ということに当初は戸惑いを感じ、しかし慣れてしまえばさほど気にならないかも。安定性についてはドイツ車に劣るという印象
- 「トヨタ セーフティセンス」がいまひとつ頼りにならない・・・「トヨタ セーフティセンス」とはトヨタ車に搭載される予防安全機能で、しかしとくにプリクラッシュセーフティ(PCS)の反応が遅く、肝心な時には動作しないなど「信用しきれない」。そのほか、様々な警告についても「ワンテンポ遅く」、かつ「複合的な情報によって判断する」のではなく、「限られたセンサーからの情報のみ」によって動作しているものと思われ、実情にそぐわない場面も※ただしこれはトヨタ全体の話であり、クラウンスポーツのみの課題ではない
全体的に見て、「非常に高い点数をつけることができる」クルマである
気に入っているところ、そうでないところをモロモロ挙げてみましたが、総合的に見ると、クラウンスポーツは「いままで所有してきたクルマの中ではもっとも高い満足度を誇る」レベル。
「日常の足」として乗ったクルマとしては現時点では「ベスト」に近いんじゃないかとも考えていて、「維持費、車格、乗り心地、取り回し」などをあわせて考えると、これ以上のバランスを持つクルマはあまりないかもしれません。
ぼくは基本的に「アンチトヨタ」ではありますが、それでもこのクラウンスポーツを高く評価せざるを得ず、実際に自分のクルマとして乗った限りだと「もう輸入車には戻れない」とも考えていて、その理由としては「輸入車は(多くの場合)装備がプアで快適性に欠けるから」。
一旦クラウンスポーツの快適さに慣れてしまうと輸入車が「ガサツ」に思えてしまうほどで、「もう高い金額を出して輸入車を買うことは(よほどでないと)難しい」とも考えています。
そしてこれからランクル250が納車されることとなるわけですが、その次のクルマとなると、やはりトヨタ、あるいはレクサスとなるのかもしれません。
なお、クラウンスポーツと同等(あるいはそれ以上)の乗り心地を持つ輸入車を探すことも可能ではありますが、その場合は「クラウンスポーツよりも大幅に高い」金額となることは間違いなく(最低でもポルシェ・マカンくらい)、コストパフォーマンスという点ではクラウンスポーツの地位は揺るぎないものと思われます。
もう一つ付け加えるならば、クラウンスポーツは「あまり比較対象がない、独自の立ち位置にあるクルマ」でもあり、単純に欧州のSUVと比較することはできず、というのも設計思想そのものが独特なため。
ドイツ勢に比較すると高い快適性を誇るものの、ハンドリング、安定性やストッピングパワーなど操縦性については及ぶべくもなく(このあたりはポルシェ・マカンのほうがはるかに上である)、しかし燃費性能や快適性についてはクラウンスポーツに分があると考えてよく、乗る人がそのクルマに何を求めるのか、どこに価値を見出すのかによって評価が分かれ、そしてクラウンスポーツはぼくが求めた要件を「高いレベルで満たしていた」というわけですね。
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