| 実際に発売できるのか? |
中国のベンチャー、テックルールズがスーパーカー「レン」を発表。
EVとなりますが充電方法はディーゼルエンジンを回して行うTREV(特許取得済み)。
今回発表されたのは3モデルで、それらの相違はモーターの数が2/4/6というものとなっています。
6モーターモデルについては最高出力が1305馬力となり0-100キロ加速は2.5秒。
最高時速は320キロ、とアナウンスされています。
なお4モーターバージョンは870馬力、2モーターでも435馬力という数字を誇っており、実際に発売されると面白いことにはなりそうですね。
バッテリーパックも14kWh/25kWh/32kWh(10万回以上の充電が可能)が用意されるとのことで、かなり現実的な販売計画を持っていると考えられます。
80リッターの燃料を使用して発電した場合、走行可能距離は2000キロに達するとのことで、走行性能としてはかなり「実用的」。
一旦充電してしまうと200キロは充電無し、つまり発電用エンジンを回さなくても走ることができる、とのこと。
なお車両のデザインはファブリッツォ、ジョルジエットの「ジウジアーロ親子」。
3座レイアウトを採用し、戦闘機風のキャノピーを用いたコクピットは斬新そのもの(この部分はモジュール式となっていて必要に応じて形状変更可能)。
生産は年間10台ですべて手作りとなり、最大で96台の限定生産となるそうです。
価格は不明ですが「億」は確実と思われ、しかしこの台数では採算が取れないと思われるので、テックルールズはこれを広告等として「より実用的な」普及価格帯のEVを投入してくるものと思われます(初期に発表されたデザインと今回発表されたモデルとではかなり相違があるので、以前のものは別に登場するのかもしれない)。
関連投稿:中国のスーパーカーメーカー「Techrules」が自社製品を生産してくれる工場を探し中
ジュネーブ・モーターショーにて華々しくデビューしたテックルールズ。
タービンによって発電するTREV(Turbine-Recharging Electric Vehicle)という新しいパッケージングによって2000キロの航続距離を主張しています。
ただし同社は新しい会社なので生産設備を持たず、そしてこのスーパーカーは少量生産となる予定であるために工場を建設するのは非効率的で、よってテックルールズはこれを生産してくれる工場を探している模様。
欧州の工場が候補になっているとのことですが、ベルトーネももうちょっと頑張っていればここの生産を引き受けることで延命できたかもしれない、と思うとちょっと残念。
欧州には小規模の工場や、大手メーカーの生産を下請けする、表に名前の出ない、しかし品質の高い製品を生産できる工場などがあり、そういった工場にとってはこういった「新興メーカー」は救いの神となるかもしれません。
ポルシェもボクスター生産初期などは自社の工場では生産をまかないきれず(そして工場を新設するお金も当時なかった)、マグナシュタイアに生産を委託していましたが、現在は自社で生産できる環境が整ったのでマグナシュタイアとの契約を解除。
となるとマグナシュタイアは一気に「仕事を失う」わけですが、そういったケースにおいて、このような新興メーカーは「渡りに船」と思われます。
「捨てる神あれば拾う神あり」とはまさにこのことで、世の中はそれなりに上手くできている、と感じる次第です。
関連投稿:本当か?中国から1044馬力、航続距離2000キロのスーパーEVが登場
中国の新興メーカー、Techrulesがジュネーブ・モーターショーにて1044馬力、航続距離2000キロを誇るEVを発表する模様。
詳細は不明ですが「タービン・リチャージ」EVとのことで、これが事実だとすると革命的とも言えますね。
中国はEVに関してけっこうな優遇措置があり、通常だと輸入車に課される高額な関税がゼロになる場合も(BMW i3は無税)。
現在は大気汚染が深刻なことからもEVを開発するメーカーに対してもなんらかの支援を行なっている可能性があり、もしかすると今後中国は「EV大国」になるかもですね。
以前にも中国の都市部において突如「(ガソリンエンジン採用の)バイク禁止令」が出され、それによって一気に電動バイクが普及した経緯があり、以外と中国はEVに関するノウハウがあるのかもしれないと考えたりします。