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ダッジがガソリン版「新型チャージャー・シックスパック」を発表。やはりチャレンジャーと統合、V8を捨てて直6ターボエンジン搭載へ。外観はEV版の「デイトナ」同様

ダッジがガソリン版「新型チャージャー・シックスパック」を発表。やはりチャレンジャーと統合、V8を捨てて直6ターボエンジン搭載へ。外観はEV版の「デイトナ」同様

Image:Dodge

| ダッジは今回EV版の「チャージャー・デイトナ」を主役に据えており、ガソリン版チャージャーの情報はほとんど提供されていない |

生産そのものもまずEV版から開始され、ガソリン版は2025年から

さて、ダッジは「初のエレクトリック・アメリカンマッスル」としてチャージャー・デイトナを発表していますが、そのガソリン版が「チャージャー・シックスパック」。

なお、シックスパックのネーミングは「ハリケーン直列6気筒エンジンを積むこと」に由来していますが、従来型チャレンジャー/チャージャーに積まれていたV8エンジンが姿を消すということも同時に意味しています。

さらに言うなれば、2ドアボディを持つチャレンジャーも消滅し、チャージャーに「2ドアと4ドア」とが設定されることについてもアナウンス済みとなっていて、けっこう大きな変更がもたらされたわけですね。

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ダッジ・チャレンジャー・シックスパックはこんなアメリカンマッスル

まず、今回発表されたチャージャー・シックスパックに設定されるグレードは「H.O.(550馬力)」と「S.O.(420馬力)」の2種類で、両方とも搭載されるエンジンは3リッター直列6気筒ツインターボ。

ダッジCEO、ティム・クニスキス氏はこの”ハリケーン”エンジンにつき、「これまでのV8エンジン(5.7リッターおよび6.4リッターのHEMIエンジン)よりも優れた馬力とトルク値を生み出す」とコメントしていますが、実際にこれまでのV8エンジンは370馬力(5.7リッター)と485馬力(6.4リッター)なので、数値としては新しい直6エンジンのほうが確実に「上」であることもわかります。

なお、駆動方式は全車4WDとなり、しかしすべてのパワーを後輪に送ることもできるといい、新しいプラットフォームの採用によってボディ剛性が20%アップしているようですね(EV版に使用されるSTLAラージプラットフォームを改良して使用するもよう)。

Dodge-Charger (1)

その外観はエレクトリック版の「チャージャー・デイトナ」とほぼ同じですが、フロントにわずかな相違があり、バンパーに設けられたダクト形状が異なる(やや大きい)ほか、チャージャー・デイトナ(EV)での特徴的なフロントフード先端のスリット(フェラーリのSダクトのようなもの)につき、チャージャー・シックスパック(ガソリン)ではこれが存在しない、という差異も。※下の画像だと左の2台がチャージャー・デイトナ

Dodge-Charger (2)

ちなみにフロントのスリット構造はこんな形状を持っていて、EV版のデイトナでは(フロントにエンジンを積まないので)これが可能となるものの、シックスパックでは冷却システムなどが存在するために普通の構造になっているというわけですね。

1

もちろんリアだとテールパイプ(けっこう地味)の有無も「外観にて両者を見分けるポイント」となっています。

Dodge-Charger (3)

なお、今回の「新型チャージャー」発表に際し、ダッジはエレクトリック版の「デイトナ」を強く押し出していて、よってプレスリリースにおいてもガソリン版の「シックスパック」についてはちょっとだけ言及するにとどまり、ダッジ公式サイトに至ってはその紹介は(現時点で)一切ナシ。

よってチャージャー・シックスパックについてはこれ以上なんら公式情報がないという状態ですが、生産については2025年年第1四半期に開始される予定である、とのこと(すべての新型チャージャーは同社のオンタリオ州ウィンザー組立工場で製造され、エレクトリックバージョンのデイトナは2024年半ばから生産が開始される)。

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参照:Dodge(Stellantis)

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