
| コルベットに慣れたショップほどこういったミスが起こりやすい |
コルベット専用掲示板にて、「二柱リフトからC8コルベットが落ちた」という投稿が話題に。
なお、C8コルベットがリフトから落ちたと大々的に報道されるのはこれが二件目。
一軒目はフロリダのシボレー正規ディーラーでの出来事であり、今回の案件も含めて「プロショップでの事故」ということになりますね。
一体なぜこんなことが?
なお、コルベットはC8世代から「リアミドシップ」へと大きく構造を変化させており、これがリフトから落ちるという事故につながったのは間違いなさそう。
ちなみにC7世代のコルベットは前後重量配分が50:50、しかしC8コルベットは40:60(リアミドシップカートしては一般的)というバランスを持っており、そのためジャッキポイントもC7世代よりは「かなり後ろ」にあると言われます。
ただ、コルベットの扱いに慣れている、しかしリアミドシップエンジン車の扱いに離れていないショップは、これまでの習慣と常識に従った位置にリフトを当ててしまい、そのまま上昇させるとこういった感じで「リアから落ちる」ことになるのでしょうね。

こうなるともう修理は難しい
なお、画像を見ると車体が大きく歪み、その余波でボディパネルが割れており、ダメージはかなり大きい模様。
C8コルベットの車体構造としては、一般的な「フロントからリアまでつながったモノコック」ではなく、キャビンのみがモノコック構造を持ち、その前後にサブフレームが接続され、フロントだとこれがサスペンション周りを支持し、リアだとエンジンやトランスミッション、そして足回りを支持します。
よって、今回の「リフト脱落」については、このサブフレームがキャビンから外れていたり(事故時の衝撃を逃がすため、外部から力が加わるとサブフレームが外れるようにできている)、もしくはサブフレームが歪んでいたり、サブフレームがキャビン側にめり込んでいたりという可能性も。
つまりは車体の構造が根本からずれてしまっている可能性が大きく、修理は非常に困難で、修理したとしても元通りの性能を発揮するのは難しいかもしれませんね(少なくとも、ぼくはこうなったクルマを修理して乗る気にはなれない)。
ただ、幸いなのは(報じられる範囲で)人的被害がなかったということであり、保険にて全員が納得できる結果に収まってほしい、とも思います。
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参照:Corvette Forum, CARSCOOPS