| ケーニグセグはテスラ・ロードスターを強く意識 |
ケーニグセグ創業者、クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏がTop Gearに対し、「新型テスラ・ロードスターの加速のすさまじさは驚異的だ。我々もこれに対抗せざるを得ない」と語った模様。
つまりは「より速いクルマを作らねば」とクリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏に”考え直させた”のがテスラ・ロードスターだといえそう。
ケーニグセグ「策はある」
なお、これまでも自ら画期的な構造を数多く考え実用化してきたクリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏だけあって、「二日のあいだ対抗策を考え、いくつか思いついた」とも語っていますが、その解決策のひとつとは「ダイレクトドライブとハイブリッドシステムとを組み合わせる」という方法。※現状レゲーラに採用されているものの発展版?
ダイレクトドライブはケーニグセグが独自に考案したもので、「従来のトランスミッションを持たない」ドライブトレーンであり、エンジンパワーをダイレクトに駆動輪に伝えることができる、というもの。
これまでのトランスミッションや、効率に優れると言われるCVTに比較して「50%も」駆動ロスが少ないとされており、言い換えれば同じエンジンパワーであれば、ほかのクルマよりも駆動力(路面に伝えることができるパワー)が大きいと言い換えることができます。※ケーニグセグ・ダイレクト・ドライブ・トランスミッション=KDDとして特許出願中
ちなみに一般的にクルマはエンジンパワーを駆動力に変換する際に10-20%ほどロスすると言われており、ケーニグセグの場合はこの数字が非常に小さい(ゼロではない)ということになりそう。
ほかにもケーニグセグは「フリーバルブ」「カムレスエンジン」「カーボンホイール」などを次々と自社で開発しており、これは「目的が”速く走る”という一つしかないから」だと考えており、そのために量産車メーカーではできない、大胆な試みができるものと思われます。
なお、ケーニグセグは「アゲーラ」の後継として「ラグナロク」を準備中とされますが、これはハイブリッドではなくガソリンエンジン搭載モデルの予定。
しかし今回クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏が「テスラ・ロードスターに触発されて」ハイブリッドシステムを使用するとなると、このラグナロクは急きょそのドライブトレーンが変更される可能性もあるかもしれません。
ただし同氏は「ガソリンエンジンにもまだ可能性はある」としており、「圧縮率を下げて過給を上げ、馬力を絞り出す」方法なども考えているようですね。
テスラ・ロードスターは最新プロトタイプがメディアに披露済み
なお、スイスにて開催される「グランド・バーゼル(腕時計のフェア開催地で有名ですが、今回はヴィンテージカーなどレアカーの展示会)」にてテスラ・ロードスターが公開されるとのことですが、それに先駆けてメディアにはプロトタイプがお披露目された、とのこと。※展示会には4万人の招待客しか入れない
ボディはホワイト、そしてインテリアはまだ見ることができないようですね。
Hi Elon congrats on the presentation of the white Roadster at Grand Basel. Here are some pics. I filmed your press conference in Frankfurt back in 2009 when you delivered the 700th roadster and look where you are now: over 200'000 cars. So pride of you!! Siggy pic.twitter.com/bEEPHlEtGG
— SПQ (@SQ32280872) 2018年9月4日