
| ドアを開けることができずにカッコもつかず、自分に対して恥ずかしくなったのだと思う |
フラッシュマウントドアハンドルの危険性はこれまでにも報じられてきたが、今回は安全性がクローズアップ
さて、テスラには「テスラカム」なるカメラが車両の数カ所に設置され、このカメラは車両の360度をくまなく捉えていますが、カメラの存在が隠されているため、ときには思いがけない映像が記録されることがあります。※走行中だけではなく、駐車中にもセントリーモードとして機能する
そしてそういった「テスラカムが記録した映像」を主に公開しているのがツイッターアカウント「Wham Baam Teslacam」で(Youtubeチャンネルもある)で、今回はテスラのドアハンドルがいかに安全であるかを示す動画を公開することに。
その事件はこうやって起こった
そこで今回の動画の内容を見てみたいと思いますが、まず最初に映し出されるのは、停止しているテスラに一人の男がものすごい勢いで駆け寄り、ドアを開けようとする様子。
おそらくは走行中にトラブルとなり、停車した(もしくは停車させた)テスラのドアを開け、乗員を引きずり出そうとしたのだと思われます。
ただ、テスラのドアハンドルは「フラシュマウント」となっていて、出っ張りやくぼみがなく、よってその構造を知らない人からするとドアを外から開けることが困難であり、そのためこの男はなんとかドアを開けようとするも、どうやってもドアを開くことができないといった事態に(動画からでもその焦りが伝わってくる)。

そのまま呆然と立ち尽くす男。

しばし立ち尽くした後、男はバツがわるそうに立ち去ります。
テスラのドライバーより自分が優位に立っていると考えていたものの、そのテスラのドアを開けることができず、ふと我に返って恥ずかしくなったのかもしれません。

本来、フラッシュマウントドアハンドルは空力改善が主目的だが
なお、テスラはじめ最近のレンジローバー、メルセデス・ベンツ、一部ランボルギーニやフェラーリに装備されるフラッシュマウントドアは本来「ボディ側面を流れるエアを最適化し空気抵抗を低減する」ためのもの。
テスラの場合は片方の端を押すことでもう片方が持ち上がり、そこを引くとドアを開くことができるのですが、初めてそれを見る人にとってその開閉方法を理解することは容易ではなく、そのため「救助に手間取る」などの問題が指摘されているものの、逆に「暴力から身を守る」ことができるという事実が今回の動画によって証明されたわけですね。
そして「開くはずのドアが開かない」という事実に直面すれば、襲撃者は「なぜ?」とそこで考えることになり、いったん頭にのぼった血がリセットされることになるのだとも思われ、そして車内にいる乗員にとっても思考や行動の余裕ができることになるので、いろいろな面で有効に機能するのかもしれません。
There has been a lot on the news lately how dangerous the Tesla doors handles are. But - nobody ever talks about how great it is to have hidden door handles when a road rager approaches your car. It's brilliant! @tesla @elonmusk pic.twitter.com/ZDJC221oI0
— Wham Baam Teslacam (@WhamBaamYT) June 20, 2022