| おそらくは相当に高価なシリーズだと思われるが、けっこう人気があるようだ |
工場からディーラまでは専用の積車で運ばれ、専用のボディカバーも付属
さて、アキュラが北米にて「アキュラTLX Type S PMCエディション」を発表。
このPMCとはオハイオ州にあるアキュラの「パフォーマンス・マニュファクチャリング・センター」を指し、NSXを製造していたことでも知られます。
そしてこのアキュラ・パフォーマンス・マニュファクチャリング・センターでは、これまでにもMDXやRDXに「NSXと同じボディカラーを採用し」「NSXと同じスタッフによって」手作業にて組み立てるPMCエディションを設定していて、今回はTLXに対してそのPMCエディションが設定された、ということに。
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ただし今回のTLX Type S PMCエディションは一味違った
しかしながら、今回発表されたアキュラTLX Type S PMCエディションがほかのPMCエディションと一味違うのは、これまでのRDXにやMDXとは異なって「1色」だけではなく「3色」ものNSXと同じボディカラーが用意されること。
これらはクルバレッド、130Rホワイト、ロングビーチブルーの3色で、いずれのカラーであってもルーフ、アンテナ、ドアハンドルがベルリナブラックでペイントされます。
なお、リアデッキリッドスポイラーとリアディフューザーはカーボンファイバー製へと変更され、サイドシル下部にはブラックのトリムが追加されるほか、クワッドエキゾーストパイプがブラッククローム仕様となるなど、相当にメリハリの効いた仕様を持っていると考えて良さそうです。
そのほかホイールには20インチのY字スポーク(ブロンズ仕上げで高級感がある。タイヤは255/35サイズのピレリP-ZERO)が装着されていますが、こういった配色については「NSXをからインスピレーションを得ている」とのこと。
アキュラTLX Type S PMCエディションのインテリアも特別仕様
そしてアキュラTLX TypeS PMCエディションのインテリアもまた特別仕様となっており、ボディカラーによってそれぞれ異なる仕上げがなされるそうですが、クルバレッドをボディカラーに選ぶとエボニーのキャビンに赤のコントラストステッチが施されています。ロングビーチブルーパールだと(画像の)オーキッド色の内装にブルーステッチ、130Rホワイトでは、レッドのインテリアが組み合わせられる、とのこと。
さらに全車にはミラノレザーとウルトラスウェードのシートが採用され、ステアリングホイールにはフラットボトム(ヒーター付)、加えてカーボンファイバー製トリムパネルやイルミネーション付サイドシル、フロアマットにはType Sのバッジがあしらわれ、センターコンソールにはシリアルナンバー入りのプレートが取り付けられるなど特別感満載の仕様を持っています。
製造に際してはNSXと同じ品質管理プロセスを経ることになり、シャシーダイナモによるパワーチェック、塗装検査、ラフロードシミュレーションも行われるとアナウンスされています。
なお、いずれのPMCエディションも特別な納車プロセスが提供され(納車式のようなものがあるのだと思う)、コレクターズアイテムとして保存するオーナーのために専用のカバーが付属するほか、工場からディーラーへの輸送の際には1台づつが密閉された積車にて運ばれるのだそう。
現時点では価格や限定台数について公開されておらず、これだけの内容を見ると相当に高価なんじゃないかと思いますが、これまでにも何度かPMCエディションがリリースされているところを見るとけっこう人気がある限定シリーズなのだと思われます。
参考までに、これまでのPMCエディションだと、アキュラRDXではロングビーチブルーが200台、RDXではサーマルオレンジが260台、MDXではバレンシアレッドが330台、TLXだとバレンシアレッドが360台生産済みであり、今回のTLX Type Sにおいてもこれに近い台数が生産されることになるのかもしれません。
もしかすると、今後「インテグラ」にもこのPMCエディションが設定される可能性もありそうですね。
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