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テスラが考える「(近い)未来の充電ステーションがこれだ!レトロなダイナー風、テスラ「信じられないような充電体験を提供する」

テスラが考える「(近い)未来の充電ステーションがこれだ!レトロなダイナー風、テスラ「信じられないような充電体験を提供する」

| 既存、新興自動車含め「充電体験」まで含めて提供できるのは現時点ではテスラだけである |

そして今でも、他の自動車メーカーはここにあまり投資したがらない

さて、テスラは3月1日に「初開催」となるインベスター(投資家)デーを開催していますが、その中ではいくつか興味深いビジョンが示されており、その中でも話題となっているのが「将来的に建設を予定しているダイナーやドライブインシアター」。

これはもちろんスーパーチャージャーを組み込んだ複合充電施設ということになりますが、車社会であるアメリカではけっこう人気化する可能性が高く、すでにサブウェイ、タコベルが似たような計画を発表し、メルセデス・ベンツも充電可能な複合施設を建設する、と発表していますね。

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テスラはすでにその設計図を公開していたが

なお、テスラはこの「スーパーチャージャーつきドライブインシアター」の計画について昨年6月に発表しており、その際には概要が公開されていたものの、完成予想図を描いた画像を公開するのは今回が「初」。

これを見ると1970−1980年代風のレトロな外観を持ち、しかしなかなかに面白そうな雰囲気を持っていますが、テスラがこれをもって「充電」という体験を特別なものへと変化させようとしていることがわかります。

現在多くの既存自動車メーカー、そして新興EVメーカーが存在するものの、「充電ネットワークを完全に自前で」展開するのはおそらくテスラのみであり(ポルシェは一部自前の施設を用意しているが)、そのほかのメーカーはチャージングネットワーク会社との提携によって充電環境を提供するのみとなっています。

つまりテスラは充電体験とEVの販売は切り離せないと考えていると言ってよく、そのために当初からスーパーチャージャーの展開を急いできたのだと思われますが、今回の「テスラダイナー」はそれを一歩押し進めたものと考えて良いかもしれません。

テスラ

テスラは少なくとも2018年頃からこのアイデアを持っていた

なお、テスラCEO、イーロン・マスク氏は、このアイデアを少なくとも2018年頃には持っていたようで、ちょうど今回イラストが公開されたような施設をサンタモニカ大通りにオープンさせることを検討しており、実際にロサンゼルス市は書類が提出されたこともすでに報じられ、当時の計画では、2階建て、2種類の映画スクリーン、28基のスーパーチャージング・ステーションが設置される予定となっています。

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今回のインベスター・デイにおいて、テスラの充電インフラ担当シニアディレクターを務めるレベッカ・ティヌッチ氏が「今後の計画の一部として、本当に信じられないような充電体験を提供する」と述べ、そこでスクリーンに映し出されたのが一番上にある画像。

なお、2018年に設計図が提出されつつも今に至るまで実現しなかった理由はナゾですが、テスラは少し前に「ホワイトハウスとの契約によって、スーパーチャージャを増設し、他メーカーのEVも充電できるようにするとコメントしており、よってこのダイナーの充電器も(マジックドックの接続によって)他社製EVでも使用できるようになるのかもしれませんが、「テスラ以外のEVで、このテスラダイナーに行く」のはちょっと勇気が必要かもしれませんね。

ただ、こういったテスラダイナーは「テスラオーナーになると楽しいことが待ち受けていそうだ」と他社製EVオーナーに思わせるに十分だと思われ、テスラのブランディング上、非常に有利に働くのは間違いないものと思われます。

さらに、なかなか他の自動車メーカーが投資したがらないところでもあり(多くの自動車メーカーは自動車を作って終わりと考えているが、テスラは人々の生活そのものを変えたいと考えており、電気自動車を含めたライフスタイルを提案している)、しかしテスラがここに費用を投じれば、それは大きな差別化要因となるだろう、とも考えています。

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