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テスラが初の投資家向けイベント「インベスター・デイ」開催!拡大計画に加え第3世代プラットフォーム、そして「地球そのものを持続可能な世界に変える」壮大な計画が語られる

2023/03/02

テスラ

| 残念ながら車両についての詳細はほとんど語られず、それはおそらく「別の機会」に公表されそうだ |

さらにはメキシコ大統領が「テスラがメキシコに工場を建設」とアナウンス

さて、テスラが初となる投資家向けのイベント、「インベスター・デイ」を開催。

現時点で発表されているのは「マスタープラン3」「最も先進的な製造ライン」「第三世代のプラットフォーム」。

なお、サイバートラックについては「今年に登場する」ということを強調したものの、期待される「25,000ドルの」安価な新型EVについてはほとんど言及がなされておらず、ちょっとはぐらかされた、という印象もぬぐえません。

マスタープラン3はより大きな「持続可能な未来」のため

なお、イーロン・マスクCEOはこのインベスターデイにつき、開催前には自身のツイッターアカウントにて「マスタープラン3、地球のための持続可能なエネルギーの未来への道は、3月1日に発表される。未来は明るい!」とつぶやいていて、たしかにこの「地球環境」が今回のインベスター・デイの中心ということもわかります。

参考までに、最初の(2006年に発表された)マスタープランは「スポーツカーを作り、そこから得た資金で手頃な価格のクルマを作り、その資金でさらに手頃な価格のクルマを作ること」で、実際のところ、その計画はテスラ・ロードスター→モデルS/モデルX→モデル3/モデルYといった具合に確実に実行されています。

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その後のマスタープラン2(2016年)は「パワーウォールの投入とソーラーシティの組み入れ、そしてオートパイロットを一般ドライバーの10倍安全にし、ロボタクシーを導入するということ。

これらについてはまだまだ道半ばであり、オートパイロットの安全性向上、ロボタクシーはまだ実現できていない状態ですね。

そして今回のマスタープラン3については、テスラのみに範囲を絞らず、「持続可能な環境を地球にもたらすための計画」となっていて、これはテスラへの投資家のためだけではなく、「地球のために投資する全投資家へのメッセージ」だとしており、電気自動車のバッテリーに不可欠な原材料の採掘や生成、バッテリーの開発について触れたもの。

現段階では環境に負荷を及ぼすこれらの過程についても完全にクリーンかつ再生可能であるべきで、電気自動車だけではなく、その製造や、走行に関わる電力の生成・貯蔵に至るまでも持続可能でなければならず、そのためには10兆ドルの設備投資、240,000GW/hものエネルギー生産/貯蔵が必要であると述べています。

要は相当にスケールの大きな話であり、テスラのみでは達成が不可能なレベルとなっており、だからこそ「地球に対する投資」を投資家へと呼びかけたのかもしれません。

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イーロン・マスクCEOは人類に対する貢献意欲が強い人物でもある

ちなみにイーロン・マスクCEOは常々「金銭には興味がない」とも語っており、同氏が興味を持つのは人類への貢献のみである、とも。

そのために自身ができることは「インターネット分野」「航空宇宙産業」「クリーンエネルギー」だと(10代の頃から)認識しており、12歳の頃にはじめて(自分で書いた)プログラムを販売したのち、大学在学中には「Zip2」「X.com(ペイパルの前身で、これがネット決済の基本となる)」を設立し、このうちZip2を3億7000万ドルという巨額にて売却しています。

そのお金で設立したのが航空宇宙産業のスペースXであり、ここでは「行って帰ってくるロケットを実用化」「はじめてNASAと商業契約を行い(宇宙までの)輸送を請け負う企業」となったうえ、さらにはスターリンク(衛星経由でのインターネットアクセスを提供し、世界中どこからでもアクセスできる。ウクライナに無料開放したことで知られるようになった)の実用化にて「インターネット」「航空宇宙産業」における貢献を果たすわけですね。

それらと並行して進められていたのが「テスラ」ですが、これは説明不要の電気自動車メーカーではあるものの、「送電網(スーパーチャージャー)」を提供したところが新しく、更には改定用蓄電池「パワーウォール」やソーラーパネルを展開するなど、クルマだけではなくクリーンエネルギーの提供に注力していることもわかります。

こういった側面を見るに、イーロン・マスク氏はさまざまな分野で「世界を変えて」おり、その方向性が一貫してブレていないこともわかりますが、こういった経緯を見るにつけ、今回クリーンエネルギーの普及をマスタープラン3に盛り込んできたことも理解でき、マスタープラン1、2、3と進むにつれ、その規模がより大きくなっているということも把握できます。

イーロン・マスク氏の中ではこういったマスタープランは最初から頭の中で思い描かれていたものであると考えてよく、同氏の計画ではまだまだ先のことまでが想定さているのかもしれません。

テスラはメキシコにもギガファクトリーを建設

なお、今回のマスタープラン3の発表に合わせ、メキシコのロペスオブラドール大統領が「テスラがメキシコにギガファクトリーを建設する」と発表。

投資額は50億ドル、これによって5,000~6,000人の雇用が発生するとされていますが、ここでは国内外向けに年間100万台のEV生産が行われるようですね。

テスラ・インベスター・デイの動画はこちら

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参照:Tesla

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