>テスラ(TESLA) >中国/香港/台湾の自動車メーカー

テスラは12年前、BYDがライバルになるかと聞かれ、その場で「笑い飛ばしていた」。そして今、BYDがテスラを抜くという歴史的瞬間が記録される可能性も

2024/01/01

テスラ

| 12年前だとテスラもGMやフォルクスワーゲン、フォードとは比較にならない「笑い飛ばされる」存在ではあったが | 

そしてこの1−2年であっても「誰も」BYDの成長を予想し得なかった

さて、2023年はEV業界にとって一つの転換期となる可能性が高く、それは「第4四半期の生産・販売台数において、BYDがテスラを逆転する可能性が高いから」。

これによって通年におけるバッテリー式EVの生産・販売においてもBYDがテスラを抜く可能性が濃厚となり、テスラの支配が終わりを告げること、かわりにEV業界の覇者が中国の自動車メーカーになることが決定的になると見られているわけですね。※9月までは通年でテスラとBYDとの間で30万台ほどの差があったが、それが埋まる可能性もあるようだ

中国BYDがテスラに宣戦布告!「2023年はテスラを抜いてEV販売世界一になる」。国内市場の混乱や輸出不調など不安要素があるも「問題ない。どれも軽微でしかない」
中国BYDがテスラに宣戦布告!「2023年はテスラを抜いてEV販売世界一になる」。国内市場の混乱や輸出不調など不安要素があるも「問題ない。どれも軽微でしかない」

| ただし2023年第1四半期はテスラに大差をつけられて後塵を拝しており、ここからの盛り返しは容易ではない | それでも強気の発言を行うからにはなんらかの勝算があるのだろう さて、中国の大手EVメーカ ...

続きを見る

2011年、誰もこういった状況を想像すらしなかった

なお、こういった状況はだれも想像すらしていなかったもので、それはテスラのイーロン・マスクCEOであったも同じだと見え、実際に同氏は2011年に行われたブルームバーグによるインタビューにてBYDを一笑に付しています。

これはインタビュワーの「BYDがテスラの競合となりうるか」という問いを笑い飛ばしたものですが、その12年後にはまさかBYDがテスラを抜くとは考えていなかったのだと思われます。※2年ほど前にはこの考え方を改め、BYDが脅威になると認めている

ただしこういった事情についてはイーロン・マスクCEOを責めるわけにはゆかず、というのも「世界中のほとんどの人がBYDなどすぐに潰れるだろうと考えていたから」。

ただしごく一部には「そう思わない人」もおり、投資家のウォーレン・バフェットもその一人で、同氏は早くからBYDに可能性を見出し、BYDに投資を行っていたわけですね。

しかしながらこういった人々は本当に限られたごく少数であり、実際のところぼくら日本人であっても、10年前には「まさか中国の自動車メーカーが世界最大のEVメーカーになろうとは想像だにしなかった」という現実を思い出してみるといいかもしれません。

BYDはEV業界中「特許出願件数」もトップクラス。一方テスラの特許出願件数はBYDの1/16にとどまり、この差は両者の「強み」の差に起因するようだ

EV市場はあまりに移り変わりが早い

なお、EV市場ではあまりに多くのことが起こり、そして変化し続けていて、当のテスラですら4−5年前までは「じきに倒産する」と考えられており(テスラもこの時点では笑い飛ばされるような存在だった)、EV時代の覇者はフォルクスワーゲンかメルセデスベンツ、もしくはBMWだろうと考えられていたわけですね。

さらにいうなれば、わずか1年ほど前の予測であってもBYDのここまでの成長を予測したものは(おそらくウォーレン・バフェット以外は)おらず、調査機関による予測では「2023年のBYDのEV販売はテスラの半分にとどまり、VWに次ぐ業界3位である」。

テスラ・モデルY
2025年までのEV販売勢力予想が公開!テスラは2024年にVWに追い越され、トヨタは中国メーカー3社に抜かれてなんとか10位、BMW、ホンダ、日産は蚊帳の外へ

| ただしこの予想はあくまでも「現在の数字をベースにしたもの」で不確定要素は含んでいない | そしてボクはEV販売に重要なのは「ブランド力」だと考えている さて、ブルームバーグが今回「電気自動車の販売 ...

続きを見る

そんなBYDですが、2023年には(BEV以外も含めて)合計313万台の車両を生産すると予想されていて、これはスズキグループの301万台を上回り、フォードの395万台、ホンダの397万台、GMの487万台、ルノー・日産・三菱の628万台、ステランティスの640万台、ヒュンダイグループの689万台、フォルクスワーゲンの880万台、トヨタの1065万台(いずれも予想)に次ぐ規模となり、もはや無視できないレベルにあることもわかります。

世界自動車市場の81%を持つ欧米自動車メーカーのシェアは「中国メーカーの台頭によって58%まで低下するだろう。テスラは現在の2%から8%へと伸び、ルノーとVWが失速する」
世界自動車市場の81%を持つ欧米自動車メーカーのシェアは「中国メーカーの台頭によって58%まで低下するだろう。テスラは現在の2%から8%へと伸び、ルノーとVWが失速する」

| さらに新興国や低所得地域では中国車のシェアが飛躍的に伸び、もしかするとこの推測以上に中国車の勢力が拡大する可能性も | たった数年で中国の自動車メーカーは状況を塗り替えてしまった さて、UBSグル ...

続きを見る

合わせて読みたい、BYD関連投稿

中国BYDがさらに伸び、中国におけるEV販売でテスラを抜く勢い。さらに来年には2つのブランドを立ち上げてテスラを引き離しにかかる。なぜここまで伸びたのか?
中国BYDがさらに伸び、中国におけるEV販売でテスラを抜く勢い。さらに来年には2つのブランドを立ち上げてテスラを引き離しにかかる。なぜここまで伸びたのか?

| BYDは現在、ガソリン車の販売を終了させてEVのみの販売に特化している | 中国の数ある自動車メーカーの中でも、BYDはひときわ異彩を放っている さて、中国BYDは現在「中国のEVメーカーの中で唯 ...

続きを見る

BYDの快進撃止まらず。2023年第2四半期にはテスラを超える70万台を納車し、中国の自動車メーカーとしては過去最高の電気自動車販売台数に
BYDの快進撃止まらず。2023年第2四半期にはテスラを超える70万台を納車し、中国の自動車メーカーとしては過去最高の電気自動車販売台数に

| ただしこの70万台の中にはPHEVも含まれ、純粋なEVのみだとまだまだテスラに優位性も | それでもBYDは安価なEV「シーガル」を発売し、このヒットによって次の四半期にはテスラを抜くとも見られて ...

続きを見る

中国自動車メーカーの国内シェアが史上はじめて50%を超える。VWは首位陥落、テスラ、フォード、GMは統計開始以降シェアが最低に、そしてフランス勢のシェアは1%未満に
中国自動車メーカーの国内シェアが史上はじめて50%を超える。VWは首位陥落、テスラ、フォード、GMは統計開始以降シェアが最低に、そしてフランス勢のシェアは1%未満に

| このままでは中国市場から「撤退」せねばならないときがやってくるだろう | ただし中国のEVメーカーも現在の「167」から「25−30まで」に減少すると見られている さて、ここ毎日のように話題になる ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->テスラ(TESLA), >中国/香港/台湾の自動車メーカー
-, , , , ,