｜ SUVの過剰供給、そしてアウトドアブームを考慮すると、この新しい「オフロードミニバン」に消費者や自動車メーカーの目が向いてもおかしくはない ｜
一部では「オフロード風味のSUV」の展開がなされているが、実用性を考慮するとやはりミニバンに利がある
さて、先日「ランドローバー・ディフェンダーの箱バン化」レンダリングを公開し話題となったアーティスト、samirscustoms。
今回はメルセデス・ベンツGクラス（ゲレンデ）を箱バンへとトランスフォームした作品を公開して大きな話題となっています。
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メルセデス・ベンツGクラスの箱バン「ゲレンデバン」はこんなクルマ
そこで今回公開されている作品を見てみると、Gクラスの雰囲気をそのまま残して文字通りの「バン」化。
フロントグリルやヘッドライト、前後フェンダーにボディサイドのモールなど「まんまゲレンデ」であり、一目でそれと認識できると思います。※構造上、フロントフェンダー上の特徴的なウインカーを再現できないのは残念である
そしてこちらはマットブラックバージョン。
リアはワゴンボディのGクラスと同じように見えますが、長いルーフを活用して様々なものを載せるなどユーティリティが大きく向上しているようですね。
当然ながら室内空間も大きく拡大しているはずで、実際に発売して欲しいと思える出来栄えを持っています。
こちらは明るい「リゾートやアメリカ西海岸っぽい」仕様です。
もしかすると「オフロード系ミニバン」に注目が集まるかも
なお、現在世の中はSUV全盛ではありますが、SUVブームとなって久しいために多くのSUVが溢れて新鮮味が薄れており、さらには競争が激しくなっている、という問題も。
そんな中で注目を集めているのがミニバンで、これはレクサスLMはじめとする「ラグジュアリーな移動手段」としてのミニバン需要が（世界で最も大きな自動車市場である）中国で高まっており、実際に中国の自動車メーカーが多数の高級ミニバンを発売しているほか、GMやアウディといった海外勢もここへ参入する意向を見せています。※つい先日はボルボも”ブランド初”となるミニバンを発売した
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そして時を同じくして人気化しているのが「オフローダー」。
これもまた「ふつうのSUVが飽和状態にある」という状況を背景に、そして世界的なキャンプブームもあって自然発生的に出てきたトレンドだと理解していますが、現在このセグメントにおける選択肢は非常に少なく、この分野の先駆者でもある三菱はデリカのさらなる市場優位性を活かすべく、次期デリカを示唆するD:Xコンセプトを発表したばかり。
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こういった流れを見るに、次に来るのは（自動車メーカーが目指すべきは）「オフロードミニバン」であるとも考えられ、そしてユーザーの用途や実用性を考えるならば、これは非常に理にかなった選択だと考えられます。
さらに、こういった「オフロードミニバン」の人気を証明する一つの事例が「ディフェンダーのミニバンのレンダリングを作成した本人の知らないところでモデルカーが発売されていた」件。
これは先日「ディフェンダーバンが話題になった際に」中国の業者が勝手にそれを製造し販売していた（しかも3色バリエーション展開）というもので、もともとの作品を作成したアーティスト自身も「友人から教えてもらって」はじめてこれを知ったのだそう。
中国の業者はこのディフェンダーバンのレンダリングを見て「これはイケる」と直感し（勝手に）製品化したということになりそうですが、これはつまりディフェンダーバンが高い商品性を潜在的に持っているという証左なのかもしれません。
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