なぜ？錆びないはずのステンレスをボディ表皮に持つサイバートラックにサビが発生する例が続出。あるオーナーはわずか「2日で斑点状のサビが出た」とも

｜　現時点ではそれが本当にサビであるかどうかはわからない　｜

一説では「付着した鉄粉が雨で錆びたのでは」とも

さて、昨年の納車開始以降、サイバートラックの話題を見ない日はないというくらいの毎日ではありますが、今回は「サビないはずのステンレスボディを持つサイバートラックの外板がサビはじめている」というニュース。

ちなみにサイバートラックの初回納車台数はわずか10台であり、その後どれだけ納車が進んでいるのかさっぱりわからないものの、ネット上には様々なレビューやカスタム動画が溢れているので、意外と多くのサイバートラックが納車されているのかもしれません。

わずか2日でサビが発生した例も

なお、こういった「サビ」の報告は複数見られ、たとえばサイバートラック・オーナーズクラブ・フォーラムでは「納車直後、2日間雨が続いた後に斑点状のサビが発生した」という投稿も。

昨日、土砂降りの雨が降っていたので、ダブリン（カリフォルニア州）で車を受け取り、サクラメントまでサイバートラックで移動したんです。小さなオレンジ色の斑点がたくさんあり、水滴がいくつかありました。オレンジ色の点は大きくはなく、非常に小さいですが、はっきりと見えます。 確かにまだ車を洗っていませんが、雨が降ってからまだ2日しか経っていません。

ちなみにステンレスとは「stainless」と表記され、「stain」とはシミや汚れ、この場合はサビも含んでいるという解釈が一般的で、「less」はつまり「レス＝なし」という意味であるため、ステンレスとはズバリ「サビない」という意味なのですが、そのステンレスが錆びるとはこれいかに、という感じ。

ただ、この投稿に対してはいくつかの指摘も入り、それはサビではなく、花粉や線路からのレールの削りくずが飛散してボディに付着して錆びたもの、または工場内の金属削りくずがボディに付着していてサビを作ったのでは、というコメントも。

たしかにステンレスむき出しのボディだと、塗装が施されたボディ表面とは異なって浮遊した鉄粉がその表面に刺さることも考えられますが、実際にそうなのかどうかは表面を指で触れてみると（その凹凸で）判別できるかもしれません。※ホイールの裏側などにも、ローターが削れて飛び散った鉄粉が刺さって凸凹していることがあるが、そんな感じかもしれない

しかしながらこういった状況に行き当たったのは一人だけではなく、同様に「オレンジの斑点」が見られたという例が複数報告されており、これらオーナーはテスラに対して問い合わせを行ったという報道も。

また別のレポートでは、サイバートラックの説明書に「ステンレス鋼のボディパネルは特定の状況下では腐食を引き起こす可能性がある」という記載があると報じており、それによると「グリース、油、鳥の糞、木のヤニ、昆虫の死骸、タール、道路塩などの物質を”直ちに”除去することを推奨している」のだそう。

現時点では事実関係はわからないものの、「ステンレススチール製のパネルの隙間にこだわった」イーロン・マスクCEOがこの問題に気づかなかったとは考えにくく、しかし「ホイールカバーがタイヤを削る」という、すぐに考えつきそうなトラブルに思い至らず（もしくは放置して）発売してしまったという例もあり、続報を待ちたいところですね。

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参照：Futurism, Cybertruck Owners Club