| 北米ではすでにリコール対策済み、実際に発生した問題や事故はゼロ |
問題のパイプ交換にて問題は解決、その後は安心して乗車可能
さて、珍しくフェラーリが日本国内においてリコールを届け出。
対象となるのはSF90ストラダーレとSF90スパイダーの2車種で、令和4年11月8日~令和5年7月13日に輸入された105台が対象となっています。
不具合の内容は簡単に言うとオイルデリバリーパイプに問題があるというもので、対応としては「パイプを交換する」とのこと。
今回届け出られたリコールはこうなっている
なお、フェラーリ・ジャパンがこの問題を知った経緯は「本国(イタリア)からの情報による」とされ、幸いなことに日本国内で発生した問題はゼロ、もちろん事故もゼロ。
届け出られた内容は以下の通りですが、103台の内訳としてはSF90ストラダーレが23台、SF90スパイダーが82台だとアナウンスされています。
ターボチャージャーのオイルデリバリーパイプにおいて、製造管理が不適切なため、パイプ成形時に規定値を満たしていないものがある。
そのため、規定値を満たしていない部分から亀裂が発生し、オイルが漏れ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
フェラーリは他にこんなリコールを届け出ている
なお、フェラーリはさほどリコールが多くはないメーカーではあるものの(年に1〜2回くらいのペースだと認識)、それでも自動車メーカーである以上、過去にいくつかのリコールを届け出ています。
ちなみに今回日本で届け出られたものと同じリコールは一足先に北米で(昨年10月に)実施済みであり、その際には「(修理が完了するまで)運転しないように」という通達が出されていますね。
-
フェラーリがSF90ストラダーレ / SF90スパイダーにリコール。「オイルパイプに問題があり、最悪の場合は火災」。フェラーリはオーナーに「運転しないよう」呼びかける
| 対象となるのは一定期間に製造されたフェラーリSF90ストラダーレ / SF90スパイダー | ただしその期間に製造された個体には「いずれも」問題の可能性があるもよう さて、北米にてフェラーリSF9 ...
続きを見る
そして昨年5月には296GTBにて「燃料タンクの接続パイプと高電圧バッテリーのカバーとが接触する可能性がある」という内容のリコールも。
-
フェラーリが296GTB/296GTSに(初の?)リコール!「燃料タンクとラインとの接続パイプが意図せぬ接触で腐食する可能性があり、最悪の場合は火災に至る」
| スーパーカーやスポーツカーはパーツやコンポーネントどうしのクリアランスが非常に小さく、そのぶんリスクもほか車種に比較すると小さくはない | さらにエンジンの発生する熱も大きく、そのためどうしても火 ...
続きを見る
ちょっとやっかいなのは「ブレーキフルード漏れ」というもので、これは直近だともっとも対象台数が大きなリコールです。
-
フェラーリが日本市場で2500台をリコール!北米では5600台、中国では2200台が同様の理由でリコール扱いとなり「ブレーキフルードが漏れ、最悪の場合、ブレーキが効かなくなる」
| この問題について、フェラーリはなかなか原因と対策を明確にできず、けっこう苦労したようだ | 完璧ではないものの、ひとまずは事故を防ぐことができる対策は実施可能 さて、フェラーリが2496台という、 ...
続きを見る
合わせて読みたい、フェラーリのリコール関連投稿
-
フェラーリが「出力低下」にてリコール!ほかスズキはジムニー11万台をリコール、三菱はデリカにリコールと改善対策。三菱は実際に事故があったようだ
| 車両の問題に起因する事故の発生ははじめて見たように思う | 今回のリコールでは、実際に発生した問題の件数がいずれも多い さて、日本国内にて、フェラーリがリコールの届け出。内容としては「ポルトフィー ...
続きを見る
-
フェラーリが北米にて23,555台のリコール届け出!先般から続くブレーキフルード関連問題、対象はラフェラーリ含む2005年以降製造の18車種
| 現時点では根本的な対策が対策を行えず、完全に解決するにはもう少し時間がかかりそう | フェラーリにしてはなかなか珍しい、そして基本性能に関わるリコールでもある さて、フェラーリは「ブレーキフルード ...
続きを見る
-
フェラーリ812スーパーファストの「リアウインドウが外れる」問題にて日本でもリコール実施。ドイツでは実際に2件「リアウインドウが飛んでいった」例も
| 日本では該当するトラブルはゼロ、リコール対象は438台 | さて、北米ではすでにリコールが届け出られていた「フェラーリ812スーパーファストのリアウインドウが外れて飛んでゆく」問題につき、日本でも ...
続きを見る
参照:国土交通省