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手動式パーキングブレーキはもはや「絶滅する装備」!ほかに消え去った自動車の装備を見てみよう

2018/09/26

| ここまで電気式パーキングブレーキが普及していたとは |

イギリスのカーポータル、CarGurusが32の自動車メーカーを対象に、現在イギリスで販売されるクルマ(新車)を調査したところだと、「手でギギギっと引く」パーキングブレーキ(サイドブレーキ/ハンドブレーキ)を採用していたクルマは現在37%。
つまり残りの63%が電気式パーキングブレーキを採用しているということになりますが、電気式パーキングブレーキはけっこう普及してんたんだな、と驚かされることに。
なお、「すべてのモデル」が手動式パーキングブレーキだったのは「スズキとダチア」だけ、とのこと。

パーキングブレーキ?サイドブレーキ?ハンドブレーキ?

この「駐車に使用する」ブレーキについて、手動式の場合はシートサイドに装着されていたことから日本では「サイドブレーキ」と呼ばれることが多く、しかし世界的には「パーキングブレーキ」と呼ばれることが一般的な模様。
実際にGoogleだと「サイドブレーキ」では5億5000万件、「パーキングブレーキ」だと1130万件。※「ハンドブレーキ」は2億7700万件

ただ、今後電気式パーキングブレーキが普及してゆくと、その位置はもちろん「サイド」ではないので、「サイドブレーキって何?」となったり、「サイドブレーキ」という呼称自体が衰退してゆくのかもしれません。

電気式パーキングブレーキのメリットとしては、ワンタッチでパーキングブレーキを作動させることが出来るということがまずひとつ(椎間板ヘルニアを患っているときは手動式パーキングブレーキを引くのがたいへん辛く、電気式パーキングブレーキ装備のクルマに乗り換えた時、なんと楽なんだろうと感じた)。

加えて、AT車の場合は、「P」レンジに入れる、「P」ボタンを押すことでパーキングブレーキも同時に作動したり、Dレンジからでもエンジンを切ると自動的にパーキングブレーキが作動する仕様を多くが採用しており、「パーキングブレーキのかけ忘れ」を防ぐという、安全上の観点からも有用だと言えますね。

そのほかに消えゆく、消えてしまった装備には何がある?

統計が示すとおり、手動式パーキングブレーキ(ハンドブレーキ/サイドブレーキ)が消えゆくのは事実ではありますが、そのほか「消えたもの」を思い起こすと下記のようなものが。

時速100キロ超えのキンコン音

これは「イニシャルD」でも有名ですが、時速100キロを超えると警告音として「キンコン」というチャイムが鳴ったもの。
ほとんどの(当時の)国産車に装備されており、しかしホンダ車は「ピー」という電子音でしたね。

カーラジオのアンテナ

これもほぼ絶滅状態ですが、ラジオのアンテナ。
昔はAピラーに内蔵されていて、サイドウインドウをおろして「手で」伸ばしていましたが、高級車だとこれが「電動」。
その後、ラバー製のヘリカルショートタイプが出てきたり、シャークフィン、フロントウインドウへのプリント、といったバリエーションも登場しています。

ドラム式のオドメーター

走行距離を回転式ドラムでアナログ表示するものですが、これは今でもバイクで採用されているものがありますね。
リセットはノブをプッシュして行うという操作方法で、メーターの「巻き戻し」ということばは、このドラム式の距離計を実際に「巻いて」戻していたことが由来。

そのほか、フェンダーミラー、手でくるくるとハンドルを回して下げるサイドウインドウや、(後付ですが)カーTV用のダイバーシティアンテナなど多くのものが消え去ったように思いますが、見えないところだと「キャブレター」や「スロットルワイヤー」「機械式メーター(とケーブル)」なども技術の進歩によって消え去った(もしくは消え去ろうとしている)技術であり、今後もいろいろなものが消え去ることになりそうです(ドアミラーもそのうち無くなりそう)。

 

 

 

 

 

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