「世界で最も高価な駐車場」の記録更新！またもや香港にて、たった「1台分」の駐車スペースが1億4100万円で売買される

｜　香港では「価格」より、そもそも「駐車場があるかないか」が問題だ　｜

これでも”手を出しやすい”ために活発に売買されているようだ

さて、2019年に「香港にて、世界で最も高価な駐車場の売買記録が（1億500万円で）更新された」という報道がなされていますが、今回はまたもや香港にて「1億4100万円という高額にて」その記録が上書きされることに。

これはビクトリア湾を一望できる”ビクトリア・ピーク”に建設された超高級住宅、マウント・ニコルソンの入居者向けに販売された29区画のなかのひとつだそうですが、「クルマ1台分のスペース」が1億4100万円というのは驚くよりほかありません。

駐車場の価格は住宅に比べると「非常に安価」

なお、「駐車場1台のスペースが1億円オーバー」というと異常に高いような気もしますが、この駐車場を持つ住宅、マウント・ニコルソンの家屋そのものは56億〜85億円にだといい、その価格からすると駐車場の「1億円オーバー」は大したことはないのかもしれません。

そして香港では地価の高騰に加えて「駐車場がそもそも不足している」ことが問題だとされ、自分のクルマを停めるためにはこれくらいのお金を払うというのもさほど珍しくはないようで、今回の「1億4100万円」の前の記録である「1億500万円」の”そのまた前”の記録、「7500万円」を支払ったKwan Wai-ming氏なる人物は、2014年から2018年までに12億6000万円を支払ったとされ、とにかく香港の駐車場事情は日本では考えられないような状況にあるようですね。

もちろん、こういった人々は「1億円前後で購入した駐車スペース」に数百万円のクルマを駐車するとは考えられず、やはり数千万円、もしくは数億円のクルマを停めることになりそうですね。

駐車場は新たなる投機商品に

そして香港では、上述の通り慢性的な駐車場不足に悩まされており、価格の高低よりも問題となるのが「そもそも駐車場に空きがあるかどうか」。

よって、空きがあれば（売りに出ていれば）お金に糸目をつけずに駐車スペースを購入する人が多いとも報じられており、しかし住宅に比べるとずっと価格が安いので「（住宅に比較すると手を出しやすく）活発に取引されやすい」とも。

そのために駐車場は投資家にとって「効率の良い投資」ということになり、ちょっと前の話ではありますが、2018年の記録だと8968台分もの駐車スペースが売買され、その総額は2000億円以上にのぼったという統計もあるようですね。

ぼくは香港にも拠点を持とうと考えているものの、これだけ駐車場が高額だと香港でクルマを所有することは難しく（自動車に関する税金も高額）、「クルマは日本に置いといて」香港には住宅もしくはオフィスのみを構えるということになりそうです。

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参照：COURRIER