| 香港は世界で最も土地が高いとは言われるが |
「世界で最も高価な(1台あたり)駐車スペース」の売買記録が更新。
なお、これまでの記録は香港(住所は不明)の「7500万円(繰り返しですが、1台あたりの金額)」だと言われ、今回記録を更新したのもやはり香港。
その額なんと「1台あたり1億500万円」で、これはちょっと信じられない数字です(日本だと”億ション”が買える)。
このパーキングスペースがあるのは香港の金融街であるセントラル(中環)の商業ビルの一角で、売り主はこのビルを所有するJohnny Cheung Shun-yee氏。
このビルは「世界で最も高価な商業ビル」
なお、このビルは世界で最も高価な商業ビルだとも報じられており、Johnny Cheung Shun-yee氏は昨年に5700億円を投じてこのビルを購入した、とのこと。
そして今回、そのビルの中にある駐車スペースを、ビルに入居しているテナントのひとつに売却したと報じられているわけですが、その価格が新たな記録の「1億500万円」ということですね。
香港は世界一地価が高いことでも知られるものの、さすがにこの価格には驚かされ、そしてこの駐車スペースの「面積あたり土地単価」は、香港の中間クラスの住宅の土地単価の3倍だそう。
こういった「駐車スペースが住宅よりも高くなる」理由としては、まず香港は土地が限られているということ、香港は(地震がないので)建物を上へと際限なく伸ばせるというベースがあり、しかし駐車場という「平面」は(土地を上にも伸ばせず、商売も出来ないので)非常に生産効率が低く、そのぶん割高になっているものと思われます。
「1億500万円」でも高くはない
ちなみにこれまでの記録である「7500万円」のホルダー、Kwan Wai-ming氏は駐車料金だけで2014年から2018年までに12億6000万円を支払ってきたとのことで、どういった内訳なのかはわかりませんが、それくらい払うんだったら「7500万円出してスペースを買ったほうがいい」と考えるのも納得できますね。
ただ、恐ろしいのはこの「7500万円」「1億500万円」がブッチギリで高価なわけではなく、香港中心部において「平均的な」駐車スペースの購入価格は4000〜6000万円(1台あたり・・・)ということ。
ときどき、タックスヘイブンである香港に移住しようかと考えることもありますが、香港は自動車にかかる税金や維持費が高く、駐車場もこういった価格であること、そしてつまりは住宅も同様に高額なので、「やっぱり移住は無理か」と思ったりします。
VIA:South China Morning Post, Motor1