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欧州を走るSUVの全幅は「2年で1cmづつ」拡大している。このままでは多くの駐車場に収まらなくなったり交通を阻害する可能性が指摘され、規制の検討が開始される

欧州を走るSUVの全幅は「2年で1cmづつ」拡大している。このままでは多くの駐車場に収まらなくなったり交通を阻害する可能性が指摘され、規制検討が開始される

| 欧州の多くの駐車場は「全幅180cm」にあわせて設計がなされているものの、現在のSUVの平均値がすでに180cmに達する |

実際、「大きなSUV」に乗る方も不自由を感じそうではあるが

さて、現在まだまだSUVブームまっさかりといった感じですが、今回発表された統計によると、欧州では「1年に0.5センチ、2年に1センチの割合でSUVの幅が大きくなり続けており、交通に支障が出始めている」とのこと。

現在欧州で乗用車に許可されている乗用車の全幅は「225センチ」までと決められていて、これはバスやトラックの幅(制限)と同じであり、1990年半ばに制定された数値なのだそう。

そして現在はこの数値に向けて果てしなくSUVが拡大しており、今回の調査では「EUを走るSUVの全幅は平均180センチを超えている」。

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「なんらかの規制を行わねば、このままでは乗用車がバスやトラック並みに」

なお、ヨーロッパの道路は幅が狭いところも少なくはなく、ちょっと前には道路を通り抜けられなくなったフェラーリ・ローマが話題になったこともありますが、こういった事情もあって欧州ではコンパクトなクルマが好まれる傾向が強いとされ、その中で「平均値が180cmを超える」というのはけっこうな緊急事態なのかもしれません。

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さらには上述の通り、年々(2001年以降)SUVの幅が拡大しており、あと数年もすればさらにここからSUVが拡大してしまうことも想像に難くなく、よって今回レポートを公開したTransport & Environmentによれば 「現実的に、なんらかの改革がなければ、大型高級SUVやピックアップトラックのサイズはトラックやバスと同じくらいになるだろう」。

ちなみに欧州の駐車スペースの多くは「幅180センチ」を基準に設計されているそうで、よって現在の平均値でも「ギリギリ」。

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実際のところ、BMW X5/X6、X7、XM、メルセデス・ベンツGLS、ポルシェ・カイエン、ランドローバー・ディフェンダー、レンジローバー/レンジローバースポーツ、ボルボEX90などは軒並み「全幅2メートル」を(欧州で用いられるドアミラー込みでの計測方法にて)超えているので、多くの場合「他の車にとっての駐車や交通の妨げ」となっていることが報じられており、こういった現実を考慮してか、一部では(EV、ガソリンエンジンなどパワートレーンに関わらず)大型SUVをターゲットとして”パンクさせてまわる”活動家も登場。

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なお、政治家としてもこの問題に対しては無頓着ではなく、欧州議会と欧州理事会は2024年初めからこの問題に取り組む予定だとも報じられていて、フランスはすでに「より大型の車両の使用を抑制するプログラム」が導入されつつあり、パリとリヨンの両市では、来年より大型で重量のある車両に対し、より高い駐車料金を課すことを検討しているとも報じられていますね。

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参照:Transport & Environment, CARSCOOPS

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