■そのほか自動車関連/ネタなど

スーパーカーやハイパーカーを購入する富裕層はボクらと何が違うのか?「何でも受け入れることができる寛容さを持っている」「他人や他の製品を排除しない」

フェラーリ

| 文字通り「金持ち喧嘩せず」である |

ただしお金持ちになるには寛容性や許容性を高めるなど一定の脂質が要求されそうだ

さて、米カーメディアにて「お金持ちとぼくら一般人はどう違うのか」という面白い記事が公開に。

その内容は非常に多岐にわたっていて、ひとまとめにすることが難しく、よっていくつかをピックアップしてぼくの意見を交えつつ紹介したいと思います。

まず「お金持ちはどちらか一方を選んで購入する」という選択を行わないこと。

たとえば、フェラーリが12チリンドリを発表した際、ネット上で良く見られる「ランボルギーニ・レヴエルトとどっちがいい」という論争を尻目に、「両方買ってしまう」わけですね。

ぼくの知り合いに「我が家の家訓はですね、”迷ったら全部買え”です」という人がいますが、お金持ちは迷うことがなく(というか迷う必要がなく)、いわゆる大人買いができてしまうわけですが、お金持ちにとっては迷う時間すらも無駄なのかもしれません。

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一部の製品は「宣伝広告する必要がない」

そして一部のお金持ち向けの製品は宣伝広告を行っておらず、たとえばブガッティやロールス・ロイス、そしてフェラーリは宣伝広告を行わないことで知られます。

つまりこれらは一部のお金持ちを対象としており、それらの人々の需要のみで「必要な台数を販売できるため」宣伝広告の必要がなく、そしてそれらの富裕層が多額のオプションを投入してくれることで1台あたりの販売金額を最大化できるわけですね。

よってそれらハイエンドカーメーカーが行うべきことは富裕層に対して「こんなカスタムもできる」と示すことで、それによって富裕層は「じゃあこれをお願いしようかな」という具合に「値段を聞かず」それらを注文するという図式が成り立つことに。

なお、有名な言葉で「その価格を尋ねるということは、それを買えないということを意味する」というものがありますが、ぼく自身、こういった傾向をよく知るだけに、「価格を尋ねる」ことには躊躇を覚えます(それでも価格を尋ねずにはいられない)。

参考までに、ブガッティはかつて、その顧客につき、平均して「84台のクルマ、3台のプライベートジェット、1隻のヨット」を持っていると公開したことがありますが、そういった人々は根本からして考え方が異なるのだと考えられます。※ベントレーオーナーだと平均して8台のクルマを保有しているらしい

よってこういった人々は「購入をためらう」「購入を迷う」「どれかひとつだけを選ぶという苦渋の選択をする」必要がなく、よってそれぞれのクルマを比較する必要がない、ということになりそうですね。

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まさに驚愕。ブガッティのオーナーは平均して84台の車、3機のジェットを持っているという事実

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お金持ちは意外とカジュアルな服装を好む

そして次はお金持ちの服装について。

このカーメディアでは「レッドブルRB17の発表イベント」をひとつの例に挙げており、ライターがグッドウッド フェスティバル オブ スピードでのアンヴェールパーティに招待されることとなったのですが、「その場にふさわしい格好をしようと」500ドル(現在の腕時計だと7万4000円くらい)の腕時計とスーツを身に着けてイベントに臨むことになるも、(1台12億円の)レッドブルRB17を注文した裕福な顧客の多くは「カシオなどのカジュアルウォッチにカーディガン」といった出で立ちであったといい、「高級腕時計にスーツ」姿はとんでもなく場違いであったとコメント。

なお、一般的に「スーツ」が男性の衣類では最上位ではあるものの、こういったイベントの場では「ある意味最下位」であることをぼくは経験上知っており、このライターの体験談が「痛いほど」身に刺さります。※同じように、腕時計であればロレックスが最も高級だと一般には思われているが、実際にはそうではないのとよく似ている

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参考までにですが、(統計によると)世界の大富豪が愛用する腕時計のトップは「シチズン」だそうで、これは意外な事実でもあり、その理由はちょっとナゾ。

しかしながら、シチズンは「機能を呼び出したりすることなく、文字盤上にすべての情報を表示し、一目で必要な情報を提供する」ことをモットーとしているので(同じ多機能腕時計であっても、スントやカシオはボタン等の操作によって情報表示を変更する必要がある)、そういったコンセプトが業界のリーダーたちに支持されているのかもしれません(アップルウォッチはじめスマートウォッチが人気を集めるのも同様の理由で、カスタマイズによって自分が必要な情報を文字盤上に集約できるためだと思われる)。

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なお、このライターは「本当にお金持ちのレベルになると、ロレックスの腕時計やアルマーニのスーツなどどうでもよく、私は人生の教訓をひとつ得た」と語っていますが、参考までに、ぼくの印象としては「アメリカ西海岸だと、Tシャツに短パン、ベースボールキャップを被っている人、そして白いソックスを履いている人はたいてい大金持ち」。

もう一つ参考までに、現地のエキゾチックカーディーラーも「そういった人々は、いましがた自分のヨットから降りてきた可能性が高く、しかしスーツを着ている人の大半は詐欺師」だとも語ったことがありますね。

お金持ちは「心が広い」

そして次はお金持ちの心の広さ。

一般人は「いかに自分のクルマが他の人のクルマよりも優れているか」を競いますが、お金持ちは「他の人が最近買ったクルマを褒めあう」傾向があるといい、これはつまり「なんでも買える人は他人や他人の持ち物と競う必要がない」のだと思われます。

実際のところこの傾向はぼくも身を持って体感していて、たとえば国産スポーツカー、フォルクスワーゲン、ミニあたりだとオーナー同氏が互いに競い合い、そしてそれらよりも上のレベルのクルマに買い替えると「裏切り者」として村八分の扱いを受けることに。

つまりそれらのオーナーの一部は「容易にクルマを買い替えたり買い足したり」できず、よって他人を否定することでしか自分の存在を肯定できないということになり、しかしこの傾向は(ぼくの経験上)ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリといったぐあいに、より高額のクルマのオーナーとなるに従いより薄く、もしくは皆無となってゆきます。

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実際のところ、ランボルギーニやフェラーリのオーナー間の話を聞いていると、「最近何買ったの?ああ、それはすごく良いみたいだね。ボクも買おうかな」といった類の話が多く、つまりは「他人を羨んだり、妬んだり、ひがんだり」といったことな無いわけですね。

お金持ちというと排他的なイメージがあるものの、実際のところはお金持ちの方が「誰にでも門戸を開き、どんな製品でも受け入れるウエルカムな姿勢」を持っていて、しかしそうでない人のほうがはるかに排他的で否定的、そして新しいものを受け入れる寛容さに欠けているようにも感じます。※これについてはロールスロイスが過去にその顧客の性質について述べ、若くして成功する人の共通点について述べている

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そして今回の記事ではゴードン・マレー・オートモーティブのクルマにまで話が及んでおり、そのイベントに訪れた顧客どうしが「T.50とT.33のエンジン音の違いに気づきましたか?」「ええ、だから両方とT.33スパイダーを買ったんです」と話していた事例を紹介。

そして同社の製品ディレクター、ダリオ・フランキッティは以下のように語ります。

「我々のブランドのほとんどの顧客は、GMAのクルマ1台だけで止まるわけではありません。おそらくT.50購入者の3分の1はT.50とT.33の両方を保有し、さらにT.50s ニキ・ラウダとT.33スパイダーを加えて4台全てを購入した方もいらっしゃいます。」

これらを総合するに、つまるところ富裕層の金銭感覚そして判断基準はぼくら平民とは全く異なるということがわかりますが、ぼくらにできるのは、他人を羨んだり妬んだりひがんだりすることを今すぐやめ、自分にできることを行い、少しでも前に進むことなのかもしれません。

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参照:CARBUZZ

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