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「中国製」「69万円」という異例づくしのハーレーダビッドソン、「X350」を見てきた。ある意味では「ハーレーらしく」、またある意味では「ハーレーらしくない」バイク

「中国製」「69万円」という異例づくしのハーレーダビッドソン、「X350」を見てきた。ある意味では「ハーレーらしく」、またある意味では「ハーレーらしくない」

| 相当に意見が分かれるバイクであることは間違いないが、ハーレーにとって新たな市場を切り開くことになるのは間違いない |

中国製といえど、そのクオリティは「ハーレーダビッドソン」そのものである

さて、「中免(普通二輪免許)で乗れる」ハーレー、”ハーレーダビッドソン X350”を見てきたので紹介したいと思います(近日中に試乗してこようと思う)。

これは中国の銭江モーターとハーレーダビッドソンとが合弁で設立した企業によって生産されるバイクですが、その価格699,800円という驚きのプライスが大きな話題となっています。

そしてこの価格がどれくらい衝撃かというと、ファットボーイやファットボブで300万円くらい、そしてこれまでもっとも安価だったナイトスター スペシャルが1,888,800円であり、つまり最安であったナイトスター スペシャルよりも120万円くらい安いといえばわかるかもしれません。

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ハーレーダビッドソン X350はこんなバイク

そこでまずハーレーダビッドソン X350のスペックを見てみると、搭載されるエンジンは水冷パラレルツイン353cc(36馬力 / 31Nm)、トランスミッションは6速、車体重量は195kg。※意外と重い。975ccのナイトスター スペシャルでも225kgである

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ちなみにシート高は77センチ、タイヤはフロントが120/70-ZR17/58W、リアには160/60-ZR17/69W、そのほかの特徴としては「フロントデュアルディスクブレーキ、灯火類オールLEDといったところ。

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雰囲気的にはけっこうレトロ(とくにリヤカウルあたり)で、ハーレー・ダビッドソンによれば1970年代に活躍したトラックレーサー、XR750をモチーフとしているのだそう。

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ちなみにシート高77センチというのはハーレー・ダビッドソンにしては結構高く(実際に跨った感じだと、シートの端が角ばっていてちょっと違和感があるので、このあたりはクッションの調整を行ったほうがよさそうだ)、たとえばナイトスタースペシャルだと71.5センチです。

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そしてX350のハンドルポジションは比較的低く設定され、よって乗車時には「ハーレー・ダビッドソンらしからぬ」前傾姿勢となるのですが、これもまた「トラッカーモチーフ」だからなのかもしれません。

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ちなみにハンドルの幅はさほど広くはなく、平均的な日本人であっても扱いやすいだろうという印象です(一部ハーレ・ダビッドソンのモデルではやたらとハンドル幅が広い)。

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全長はけっこう短めで、リアフェンダーを「レス」にすればもっとコンパクトに見えるかも。※車体中央にマスが集中したデザインなので、おそらくはリアフェンダーレス化したほうがまとまりが良いものと思われる

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車体中央は「意外と詰まっていて」排気量が小さいからといって「スカスカ」ではなく、サスペンションをフレーム内にビルトインするなど様々な手法によって車体中心を「密」にデザインしているようですね。

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さらにはエンジンやサスペンション取付部などの質感も非常に高く、安っぽさは微塵も感じられないという印象。

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マフラーはコンパクトなダウンタイプで・・・。

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メーターは超シンプルそしてコンパクト。

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各ボルト類のクオリティも高く・・・。

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削り出しパーツも使用され、これだけの品質を持っていながらこの価格というのはやはりちょっと衝撃的。

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現在はちょっとデリバリーが”落ち着いた”状態ではあるものの、発売直後には非常に高い需要があって納車待ち期間も発生したとのことで、その人気っぷりにも納得の一台だと思います。

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この他の画像はFacebookページのアルバム「ハーレーダビッドソンX350|Harley Davidson X350」にアップしています(58枚)。

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