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アストンマーティン「ヴァルキリーがニュル最速なのはわかりきったことだ。だからニュル貸し切りではなく一般走行の中でタイムを出してみせる」

2019/07/01

| この自信は根拠のないものではない |

アストンマーティンCEO、アンディ・パーマー氏によれば「ヴァルキリーでニュルブルクリンクのタイムアタックを行う可能性がある」。

これはル・マン24時間レース開催中に、カーメディア「Car Sales」のインタビュー中にて語られたもので、同氏は「ヴァルキリーはニュルブルクリンクにターゲットをあわせて開発されたものではないが、ニュルブルクリンクでも速さを証明できる」という意気込みを示したもの。

中国市場にとって「ニュルブルクリンクのタイムは大きな意味がある」

なお、アンディ・パーマー氏は「ニュルブルクリンクのタイムは重要ではない」としながらも、「いくつかのマーケット、たとえば中国でスーパーカーの販売を有利に進めようと考えた場合、ニュルブルクリンクのタイムは極めて重要」だとも語っており、今後アストンマーティンがヴァルハラ、新型ヴァンキッシュといった”ミドシップハイパーカー/スーパーカー”市場へと参入する際のプロモーションとしてニュルブルクリンクへのアタックを行う可能性もありそうです。

さらにアンディ・パーマーCEOは「ヴァルキリーがニュルブルクリンクで速いのはわかりきったことだ。だから、わざわざサーキットを借り切り、スタッフを配置して多額の費用をかけてまでチャレンジする気はない。そう、我々は別の方法でのアピールを考えている。たとえばオープンセッションの最中に現れる、とか」。

つまりは一般車が走行している中に突如ヴァルキリーが登場して次元の異なる走りを見せることで「格の違い」を示すということにもなりそうですが、これはこれで面白い方法なのかもしれません。

実際のところアストンマーティン・ヴァルキリーは何から何までが「別次元」で、その車体構造(フォーミュラカーにガワをかぶせたようなもの)にはじまってコスワース製の1160馬力エンジン、マクラーレン・セナの800キロの倍以上となる”1800キロ”のダウンフォース、さらにはF1で禁じ手となったアクティブサスペンションの採用など。

これらを考えると、現在のニュルブルクリンクの市販車ランキングトップであるランボルギーニ・アヴェンタドールSVJの6:44.97、そしてポルシェ911GT2 RSを改造した911GT2 MRの6:40.3の記録をアッサリ抜くのは間違いなさそう。

なお、アストンマーティンは昨年に、ヴァルキリーのサーキット走行専用モデル「ヴァルキリーAMR Pro」にてニュルブルクリンクに挑戦する可能性を示唆していますが、これはポルシェがレーシングカー「919ハイブリッドEVO」で打ち立てた5:19.55すらも凌駕することになりそうですね。

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