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ポルシェがカイエン、パナメーラに10万台規模のリコール実施。「Pレンジに入れても、勝手にクルマが動き出す」可能性

2019/07/01

| シフトレバーのブッシュ劣化が原因 |

先日も初代パナメーラに対してリコールを届け出たポルシェですが、今回もパナメーラ、そしてカイエンにリコール。

今のところアメリカ国内のみでのリコールではあるものの、影響する台数は99,665台と「10万台規模」。
今回、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)に届け出られた内容によると、シフトレバーのブッシュが劣化することで正しくシフトポジションを認識できなくなり、「P」に入れたとしても車両が動き出す恐れがある、とのこと。

昨年末に「クルマが勝手に動き出す」問題が報告される

現在補修用パーツの手配ができていないためか、リコールは8月から開始されるとされ、ユーザーは案内が届いた後に自分のクルマをディーラーへと持ち込んだ上、新しいシフトケーブルとブッシュへと入れ替える必要がある、とのこと。

対象となるカイエンは、おおまかには2004年〜2006年モデル、2008〜2010年モデルのカイエン、2003年〜2006年モデルのカイエンS、2003年〜2006年モデルのカイエン・ターボ/カイエン・ターボS。

パナメーラだと2011年〜2016年モデルのパナメーラ/パナメーラ4S、2010年〜2016年モデルのパナメーラS/パナメーラ4S/パナメーラ・ターボ、2012年〜2016年モデルのパナメーラ・ターボS、2013年〜2016年モデルのパナメーラGTS。

この「勝手にクルマが動き出す」という問題については昨年の11月に報告されており、その時点からポルシェは調査を開始し、そこで今回の原因究明そして対策実施となったようです。

やはり新しく開発したモデルの問題はどうしても完全には潰しきれない

ポルシェはもともとリコールの少ない会社ですが、パナメーラ、カイエンはけっこうリコールが多く、やはり新規に開発・製造するクルマはどうしても「熟成」されていないのかもしれませんね。

反面、911そしてボクスター、ケイマンといったモデルは「長年」作り続けており、大きな構造的変化もないためにリコールが少ないようですが、こういった事例を鑑みるに、今後ポルシェが発売するであろう、タイカンはじめとするエレクトリックカーについては「ちょっと不安」な部分もありそうです。

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