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ケータハムCEO「ええ、プロジェクトVのドア開口部はアウディTTから拝借しました。シートはマセラティから」。ケータハムのパーツ再利用ノウハウがスゴかった【動画】

2023/08/02

ケータハムCEO「ええ、プロジェクトVのドア開口部はアウディTTから拝借しました。シートはマセラティから」。ケータハムのパーツ再利用ノウハウがスゴかった【動画】

| ケータハムはクルマを作るのにはどこにどれだけコストや重量がかかるのかを知り尽くしている |

こういったノウハウは大規模自動車メーカーだと集約が難しい

さて、先日ケータハムは衝撃のピュアエレクトリックスポーツカー「プロジェクトV」を発表していますが、これはおよそケータハムらしからぬ「クーペ」そしてフルカバーとも言うべきボディを持つクルマです。

つまりはこれまでのケータハムが販売してきたモデル、つまりセブンとはまったく異なるモデルでもあり、(現在)生産台数700台弱という規模のケータハムにとってはそうとうに開発コストが嵩むクルマだと考えていいかもしれません(しかもこのプロジェクトVは純電気自動車なので、既存のケータハムのいかなるクルマともパワートレーンを共有していない)。

ケータハム「プロジェクトV」正式発表。286馬力を発生するピュアEV、しかし伝統の軽量哲学を貫き車体重量はGR86よりも軽い1,190kgに。なお価格は1230万円
ケータハム「プロジェクトV」正式発表。286馬力を発生するピュアEV、しかし伝統の軽量哲学を貫き車体重量はGR86よりも軽い1,190kgに。なお価格は1230万円

| プロジェクトVはその構造、レイアウトを見るだけでも「ケータハムが何を目指し、どこにこだわったか」が手に取るようにわかるクルマ | おそらく大規模自動車メーカーではここまで割り切ったクルマを作ること ...

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「プロジェクトVのドア開口部がアウディTTから拝借したものです」

そして今回、Youtubeチャンネル「フリー・チャージド・ショー(ully Charged Show)」にて明かされたのが、このプロジェクトVが「いかに少ない予算で高い完成度と高品質とを実現したか」。

これは動画の中でケータハムのボブ・レイシュルCEOが語ったもので、「ええ、ドア開口部はアウディTTのものをそのまま流用したんです」。

さらには「もちろん本生産でもこれを使います。我々にとって本当に大きなメリットは、あの開口部をコストをかけて開発する必要がないということです」とも。※ボディの中で、ドア開口部はもっとも開発コストのかかる部位でもある

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そしてボブ・レイシュルCEOはこういった手法について「パーツ共有」ではなく「再利用 」と語っており、これはケータハムが昔から(さらに言えば、セブンがロータスによって開発された時代から)得意とする手法でもあり、現在のセブンが「フォード製エンジンを搭載し、BMW製ディファレンシャルとマツダ製ギアボックスを備える」のと全く同じであり、同氏いわく「OEM品質のパーツを再利用するという哲学とまったく同じです」。

さらにこのプロジェクトVの開発について、ケータハムが他メーカーから借用したのはアウディTTのドア開口部だけではなく、例えばシートはマセラティ製だだといい、こういったパーツの「再利用」にてケータハムは開発費と生産コストを節約しているわけですが、サプライヤーはパーツ供給によって利益を得ることが可能となり、そしてぼくら消費者は「より安価に」クルマを買い求めることが可能となるわけですね。

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おそらく、このプロジェクトVはケータハムだからこそ作り得たピュアエレクトリックスポーツカー

さらにボブ・レイシュルCEOは、このプロジェクトVにフロントトランクがないことについても触れ、その理由は(ドア同様に)開口部を開発するのはコストが掛かり、これを省くことで開発・製造費用を削減できるほか、10キロも軽量化できることについても触れています。

ただ、フロントトランクがなくともシート後方にはけっこう大きなスペースがあるので手荷物置き場に困ることはなく、こういったところを見るに、ケータハムという自動車メーカーはクルマの構造を本当によく理解し、どこを削ってどこを残すべきか、そしてどの部分は自社で開発し、またある部分は他からパーツを手当すべきかを的確に把握している、とも考えられます(さらにはどの自動車メーカーのどのパーツを使えるかも把握しておかねばならない)。

これはケータハムの「コンパクトな会社規模」が生かされた例だと考えてよく、そう考えるとこのプロジェクトVはケーターハム以外には作れないクルマなのかもしれませんね(なんといってもプロジェクトVの車体重量は1,225kgである)。

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ケーターハム・プロジェクトVのコストをどうやって削減したかに触れる動画はこちら

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参照:Fully Charged Show

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