| ベースグレードとトップグレードが「丸目」、真ん中だけが「角目」に |
装備詳細、オプションの一部も公開される
さて、世界一斉にて発表となった新型トヨタ・ランドクルーザー250。
日本ではまだ価格等の情報が公開されていないものの、北米だとグレード展開に加えて(おおよその)価格が公開されており、ベースグレードのスタート価格が「55,000ドルくらい」と伝えられています。
なお、先代ランドクルーザー(ランクル200)の価格が87,000ドルだったので、ランクル250では大幅な価格カット(なんと37%ダウン)ということになりますが、新型ランドクルーザー250については(ランクル200同様)日本で製造して米国に輸出することになるものと思われます。
そして先代ランクル200とランクル250とでは「想定為替レート」が異なるはずで、ランクル250のほうがずっと円安の想定となっていると考えてよく、単純な比較や、日本仕様のランクル250が「ランクル200の37%ダウンの価格設定」と考えることはできないかもしれません。
加えて北米仕様と日本仕様のランクル250には相違があり、日本仕様のパワートレーンは「2.8リッター・ディーゼルターボ+8AT」「2.7リッター・ガソリン+6AT」、しかし北米では「2.4リッター・ガソリンターボハイブリッド+8AT(326馬力)」となっています。
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北米でのランドクルーザー250はこんなグレード構成を持っている
そこで北米版ランドクルーザー250の構成を見てみると、ベースグレードは「ランドクルーザー1958」。
このランドクルーザー1958には丸目ヘッドライトが与えられ、1958年に北米市場に投入された当時のランクルをイメージしています。
そして真ん中が「ランドクルーザー」で、これはFJ62のような角目を持っていることが特徴ですが、ランドクルーザー1958からの追加装備としては大きな岩の上を走行するときに車体がたわむのを防ぐフロントスタビライザーバー ディスコネクト、そしてマルチテレインセレクト(泥、岩、砂などさまざまな状況に対応する数種類の走行モードの設定が可能)が挙げられています。※ランドクルーザー ファーストエディションにも同じ内容が装備される
さらには車両の前方、下方、側方の画像を表示できるマルチテレインモニターが装備されるようですね。
トップレンジは5,000台のみが用意される「ランドクルーザー ファーストエディション」ですが、これは角目ではなく「丸目」となり、ただしグリルが(ベースモデルのように)無塗装ではなく塗装済みとなるもよう。※おそらく公式フォトはランドクルーザー1958
そのほか、このランドクルーザー ファーストエディションにはフロントスキッドプレート、ロックレール、ルーフラック、テールゲートライト、マッドフラップ、バックドアガードも装備されています。
ホイールは全グレード共通で18インチ(ただしランドクルーザーとファーストエディションにはワイドなホイールが装着)、オプションでは20インチが選択可能。
カラーバリエーションは、ブラック、アイスキャップ、ウィンドチルパール、アンダーグラウンド、メテオシャワー、トレイルダスト、ヘリテージブルーの7色で、トレイル・ダストまたはヘリテージ・ブルーにグレイスケープ・ルーフを組み合わせたツートン・エクステリアも選択可能。
そのほか公開されている情報だと「リアハッチのガラスが単独で開くが、下向きの折りたたみ式ゲートは廃止(つまりリフトゲート)」「標準装着のタイヤはオールシーズン」「最低地上高は22センチ」「アプローチ、デパーチャー、ブレイクオーバーアングルはそれぞれ31度、22度、25度」。
加えて「重要なアンダーボディのコンポーネントの多くがフレームレール内に収納されている」ため、岩や障害物がそれらをヒットする可能性が低くなっているのだそう。※ランドクルーザー250の最も低い位置にある部品はリアのトレーリングリンク
そのほか、ランドクルーザー250全モデル共通装備として、徹底的にオフロードに対応したジオメトリー、そして悪路走破性を高めるための追加ソフトウェアも装備され、そのうち「低速クロールコントロール」はドライバーが障害物を避けてステアリング操作に集中できるようにスロットルとブレーキの操作を(ドライバーに代わって)行うもので、ダウンヒルアシストコントロールは急勾配を下る際の速度管理をサポートします(これはおなじみの機能でもある)。
北米版ランドクルーザー250のインテリアはこうなっている
北米版ランドクルーザー250は「5人乗りのみ」となり、ダッシュ上部やドアパネルにソフトタッチ仕様のプラスチックが採用され、スイッチ類には高級感のあるラバーコーティングが施されるなど安っぽさを徹底排除。
なお、ベースモデルであるランドクルーザー1958のシートは布張りとなるものの、フロントシートヒーターとステアリングヒーター、6スピーカーオーディオシステム、ワイヤレススマートフォンチャージャー、ACインバーターが装備されるなど基本装備が充実しており、その上の「ランドクルーザー」になるとシートがソフテックス製イミテーションレザー張りへ(パワーアジャスト機能も追加)、そしてスピーカーが6から10へ。
フラッグシップの「ランドクルーザー ファーストエディション」になると張り材が本革がとなるうえ、シートには「First Edition」のエンボス加工が施され、購入者には専用のステッチが施されたキーホルダーが贈られる、とアナウンスされています。
インフォテイメントシステムについてだと、ランドクルーザー1958では小ぶりな(しかし最新のトヨタ・インフォテインメントを搭載した)8.0インチ・タッチスクリーン・ディスプレイが装備され、その上のグレード2つになると12.3インチのディスプレイへとグレードアップ(インストールされるソフトは同一)。
安全装備だと全グレードにアダプティブ・クルーズ・コントロール、レーンキーピングアシスタンス、自動緊急ブレーキ、車線逸脱防止機能、ブラインド・スポット・モニタリングが装備されており、ここもやはり「かなり充実している」ということになりそうです。
オプションだとラグジュアリー志向の「プレミアムパッケージ」が用意され、これにはシートヒーター&ベンチレーション付きレザーシート、ヘッドアップディスプレイ、14スピーカーJBLプレミアムオーディオシステム、デジタル・バックミラーとムーンルーフが含まれます。
そのほか、スキッドプレートやロックレールなど、100種類以上のアクセサリー、オフロード用リカバリーギアや機材キャリアも用意されているというので、追加での情報公開を待ちたいところでもありますね。
北米版トヨタ・ランドクルーザーを紹介する動画はこちら
参照:TOYOTA