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ジープ、ランドローバーが「エンストの可能性あり」としてリコール。たった1本のボルトを締めすぎたためにエンストを招くとは

2021/02/18

ジープ、ランドローバーが「エンストの可能性あり」としてリコール

| いかに自動車の製造や品質管理が難しいかを思い知らされる |

さて、あまり見たことがない「ジープ・グランドチェロキー」のリコールが国土交通省へと届け出。

内容としては「燃料ポンプの不具合にてエンストの可能性がある」というもので、対策としてはポンプリレーの交換が必要だとされています。

ちなみにこの不具合が発生したのは4件、幸いなことに事故はゼロ。

発見の動機は「市場からの情報」であり、「本国メーカーからの情報提供」ではないため、日本国内でのみ発生しうる問題なのかもしれません(気温の問題なのか湿度の問題なのか、稀にこういった例がある)。

ジープ・グランドチェロキーの不具合の内容はこうなっている

なお、このリコールの対象となるのは平成22年12月18日~平成25年5月30日に輸入されたグランドチェロキーで、その台数は3,228台。

不具合の内容は下記のとおりです。

エンジンルーム内の燃料ポンプリレーにおいて、材料選定が不適切なため、熱により発生した物質が端子に付着することがある。そのため、リレー内部で接触不良が発生し、燃料ポンプが停止して、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。

国土交通省

ジャガー・ランドローバーもリコール届け出

そしてこちらも珍しい、ジャガー・ランドローバーのリコール届け出。

対象となるのはディスカバリー1車種のみで、輸入期間は平成31年4月9日~令和2年10月5日、影響を受ける台数は178台。

こちらもジープ・グランドチェロキーと同じく「エンストの可能性がある」とのことですが、その原因はまったく異なる模様(ボルトの破損)。

不具合を発見した動機は「本国メーカーからの情報」と記載されているので、日本だけではなく海外でも発生している案件のようですね(日本では3件発生)。

なお、自動車には何本のボルトが使用されているのかわかりませんが、「ボルトの締めすぎ」でこういったリコールに至ることになり、製造段階での工程管理や品質管理がいかに重要であるか、そして難しいかがわかります(すべてのボルトが規定トルクで締められていなくてはならない)。

ちなみにこの「ボルトやナットの締めつけトルクが既定値以上/以下」に起因するリコールは少なくないように思います。

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バッテリマイナスケーブルのボディ側アース取付部において、作業管理が不適切なため、取付ボルトの締結トルクが大きい状態のものがある。そのため、当該ボルトのネジ山が破損し、原動機及び電装品に電源が供給されず、最悪の場合、原動機が始動しない又は走行中にエンストするおそれがある。

国土交通省

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