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マクラーレンもマイクロモビリティに参入、電動スクーター「LAVOIE シリーズ1」を発表!「スーパーカーとレースで培ったテクノロジーを反映した」

2022/12/03

マクラーレンもマイクロモビリティに参入、電動スクーター「LAVOIE シリーズ1」を発表。「クルマと同じ技術、品質を持つ製品を作りたかった」

| 今回、電動キックボードの発売に際して新会社「LAVOIE」を設立 |

マクラーレンは様々な方法で社会の要望に応える

さて、マクラーレンはスーパーカー事業のほかにも様々な業務を行う子会社を有しており、今回は「マクラーレン・アプライド」からマイクロモビリティ事業を独立させて「LAVOIE(ラヴォワ)」なる会社を設立し、同時にエレクトリックスクーター「LAVOIE Series 1(ラヴォワ・シリーズ1)」を発売するとアナウンス。

見た感じだと「ちょっとガッチリした」感じのエレクトリックスクーターで、ちょっとした凸凹にも耐えうるようにややワイドなタイヤが装着されています。

マクラーレンはパーソナルモビリティ分野を強化

今回マクラーレンが発表した内容にれば、「マクラーレン・アプライド社よりスピンオフするLAVOIEでは、パーソナルモビリティの向上に取り組むことになります。LAVOIEは、自動車とモータースポーツにおける伝統と、エンジニアリングとサイエンスの分野における最高の才能を融合させ、パーソナルな移動手段を改善し、すべての旅に喜びをもたらす信頼できる製品を作り出します。そして今回発表するシリーズ1はスーパーカーと最先端のグローバルレーシングエンジニアリングの卓越した技術を駆使して作られた製品なのです」。

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このラヴォワ・シリーズ1は、自動車に使用されるものと同じ品質のマグネシウムをフレームのメイン素材に採用しており、重さは16.5kg、一回の満充電当たり航続距離は約50km。

特許取得済みのフローフォールドシステムが搭載され、ボタンひとつで前輪と後輪のヒンジを折り畳み、ステムを折りたたんで簡単にまとめることができ、コンパクトカーにも収納することが可能です。

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加えてラヴォワ・シリーズ1には「画期的な照明システム」が搭載されていて、フロントライトは「トライアングル」形状を持ち、これは周囲からの視認性を考慮したデザインなのだそう。

さらには後部に取り付けられたライトでライダーを照らすことで交通や歩行者からの被視認性を確保し、側面にも投光器を持つほか、ウインカーも内蔵している、と紹介されています。

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なお、モバイルアプリとの連動によってスクーターの位置を確認できるため、万一盗難されたとしてもライダーはスクーターを追跡して位置を確認し、必要に応じて大音量の抑止アラームを作動させることができる、とのこと。

さらにこのアプリにはナビゲーション、走行ログ保持などの機能があり、スクーターに何か問題が発生した場合、アプリ経由にてラヴォワのサポートチームに連絡を撮ることも可能となっていて、その際にサポートチームは、オーナーに対して故障の内容と解決方法を詳しく教えてくれるようですね。

ラヴォワの共同設立者であるエリオット・ウエルゼイマー氏によると「私たちは、信頼性が高く、故障がなく、パワフルで、スタイリッシュで、最先端技術を満載した、自動車やオートバイと同じように作られた乗り物を作りたかったのです」とコメント。

現時点ではこのラヴォワ・シリーズ1の価格については公表されていませんが、こういった理念そして仕様を見る限り、「安くはない」のは間違いなさそうですね。

自動車メーカー各社はマイクロモビリティに熱視線

なお、こういった「マイクロモビリティ」については様々な自動車メーカーが熱い視線を注いでいて、BMWやヒョンデが電動キックスケーターを発表しており、コンセプトとしては(車両と一緒に)メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンもリリース済み。

こういった動きについては、移動手段として「自動車の代替」を提供すること、自動車との組み合わせによって「ラストマイル」とこれに担当させることで自動車の使用頻度や走行距離を抑えようという狙いがあるのだと思われますが、もちろんカーボンフリーへの取り組みの一環ということになりそう。※ブガッティの場合はライセンスビジネスなのでちょっと事情が違う

ただ、実際に使用することを考慮すると、これを「持ち運ぶ」のは非現実的であり、よしんばこれで移動したとしても、出先で駐輪できるかどうかという問題、そして駐輪したとしても盗難の問題もあり、個人での使用については大きな課題を抱えているんじゃないかと思います。

そう考えると、地方自治体等と協力し、シェアライド等での提供が「より現実に即している」のかもしれませんね。

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参照:Lavoie

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