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ロールスロイスが今年にもEVを発表との報道。既存モデルとは異なるスタンドアローンとなり、「シルヴァーシャドウ」の名を採用か

2021/01/28

ロールスロイスの「スピリット・オブ・エクスタシー」

| ロールスロイスは「ハイブリッドには興味がない |

さて、ロールスロイスが今年にも新型EVを発表するとの報道。

ロールスロイスは2017年に「ハイブリッドを発売せず、イキナリEVを発売する」とコメントしているものの、当時予想していたバッテリーの進化度合いが「思ったほど」早くはなく、よって現在に至るまでEVを発売していない(できていない)という状態です。※更にその前、2011年にもEV化について言及していた

なお、ベントレーも同様に「ハイブリッドを開発するのは無駄なので、ハイブリッドをパスしてEVに」というコメントを発表しており、しかしピュアEV発売までにはまだまだ数年かかるという判断からなのか、ひとまずEVを発売して当面をしのいでいるという状態です。

バッテリーの性能向上がストップしたのは多くのメーカーにとって「計算外」だった

ただしこういった誤算はロールスロイスやベントレーに限らず多くの自動車メーカーにとっても同様だったようで、フェラーリやマセラティは「2019年以降に発売するクルマはすべてエレクトリック化される」と公的に発表するも、やはりその計画を実現できず。

加えてバッテリー価格についても思ったよりも下がっておらず、現在の状況は「わずか数年前に自動車メーカーが予想したのとは様相が異なる」ということになりそうですね。

とにかく今のバッテリー性能では「大量にバッテリーを積まねばならず」、そうなると重く高いクルマが出来上がってしまい、そのために多くの自動車メーカーが様子見状態なのかもしれません。

中国では電動化待ったなし

ただし中国市場においてはちょっと事情が異なり、政府の後押しもあってかEVメーカーが大量に発生しており、かつ中国人もEVに全く抵抗が無いと見え、恐ろしい勢いでEVが普及している模様。

そうなると当然(中国市場への依存度が高い)ロールスロイスもEV化を進めねばこの流れに乗り遅れることになり、よって今回の判断となったのかもしれません。

そこで現在ロールスロイスはファントムのプラットフォームを使用してEVをテストしていると言われ、しかし市販の折には「ファントムとは異なる新シリーズ」になると言われます。

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その名はロールスロイス「シルヴァーシャドウ」に?

なお、ロールスロイスは昨年に「シルヴァーシャドウ」の商標を登録しており、この新型EVについてはシルヴァーシャドウを名乗る可能性が大きそう。

一方でデザインについては2016年に発表された「EX103」に近くなるとも言われますが、これは「2035年のロールスロイス」をイメージしたコンセプトカー。

見ての通り常軌を逸したデザインを持ち、しかしこれくらいのほうが「新時代のロールスロイス」にふさわしいのかもしれませんね。

一方でスペックについては現時点ではまったく明かされておらず、しかしBMW iX、これから発表されるであろうi7と共有するコンポーネントが多い、とも。

なお、ロールスロイスCEO、トルステン・ミュラー・エトベッシュ氏によると「大きな自動車メーカーであれば、ハイブリッドを開発してもじゅうぶんペイできるだろう。だが、我々の規模は大きくない。ハイブリッドとEVは異なる技術が要求され、我々にはハイブリッドの開発を行うだけの余裕はない。我々は、その資金を賢く投資する必要があるのだ」。

ちなみにロールスロイスの顧客は保守的なようでいて「新しい技術には寛容かつ積極的」であり、究極の静かさを求める傾向も強いとされ、よってロールスロイスとEVとは”かなり相性がいい”とも言われます。

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参照: Autocar

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