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ロールス・ロイスが最新ワンオフモデル「ファントム・インスパイアード・バイ・チンクエ・テッレ」を公開。車内外にはぶどうのモチーフが用いられる

2023/10/03

ロールス・ロイスが最新ワンオフモデル「ファントム・インスパイアード・バイ・チンクエ・テッレ」を公開。車内外にはぶどうのモチーフが用いられる

| ロールス・ロイスは基本的に100%がオーダーメイド、顧客の要望に応じて様々な仕様が再現される |

多くのオーナーが自分のルーツや家族、仕事に関する仕様を車両に反映するもよう

ロールス・ロイスが「イタリアのリビエラ、そしてそこで生産されるぶどうとワインを想起させるスタイリングを施した特別仕様車(ワンオフ)、”ファントム・インスパイアード・バイ・チンクエ・テッレ”」を発表。

チンクエ・テッレはイタリア語で「5つの土地」を意味しますが、地中海に面するイタリア北部リグーリア州のモンテロッソ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオマッジョーレの断崖絶壁の村を指しており、これらの町は漁業、そして丘の上の段々畑のブドウ畑で有名なのだそう。

ロールス・ロイスはこれまでにも様々なワンオフモデルを発表しており、それぞれにユニークなテーマを持ちますが、ここでその最新作を見てみましょう。

ロールスロイス
ロールス・ロイスCEO「我々が行なっているのは自動車ビジネスではなく高級ブランドビジネスです。よって自動車業界の常識は通用しない」

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ファントム・インスパイアード・バイ・チンクエ・テッレの内外装は「ぶどうモチーフ」

まず、このファントム・インスパイアード・バイ・チンクエ・テッレのボディカラーはリグリアンブルー。

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そこへネイビーブルーとジャスミンのダブルコーチライン、そしてブドウの房があしらわれていますが、ロールス・ロイスのコーチラインはなぜか最終的に仕上がった塗装の上にマスキングを施してペイントされており、つまりマスキングの際の「段差」が残ります。

これはフェラーリやランボルギーニの「ストライプ(リバリー)」について段差が生じないように研磨され、その上からクリアをペイントして美しく仕上げられているのとは対照的で、なぜ「人類が作りうる最高のクルマ」を目指すロールス・ロイスがこういった仕上げとなっているかは全く不明(マスキングテープと塗料との境界のギザギザも一部残っていたりして美しくない。正直、この仕上げであればステッカーのほうがいいんじゃないかとも考えており、残念でならない)。

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ちなみにこちらがリビエラの街で・・・。

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これを描いたアートワークがダッシュボード、そしてグローブボックスの中にもあるそうですが、さらにシルバーのエンボス加工で5つの村が描かれている、とのこと。

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そしてこちらはおそらくスカッフプレート。

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インテリアのレザーは「グレースホワイトとネイビーブルー、ジャスミン」が組み合わせられており、後部ドアにはブドウの房の刺繍(9,215針ものステッチが施されている)。

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スターライト仕様の特注ヘッドライナーには、14,338針ものステッチが施されたイタリア地図が刺繍にて再現され・・・。

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ステンレススチールとゴールドメッキをミックスしたトレイにもぶどうの房のインレイ。

このファントム・インスパイアード・バイ・チンクエ・テッレのオーナーさんの素性は明かされていないものの、きっとぶどう農園の関係者なのでしょうね。

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ちなみにロールス・ロイスは2022年にファントムをアップデートしており、その際にはグリル形状と仕上げが一部変更されていて、もちろんこのファントム・インスパイアード・バイ・チンクエ・テッレのグリルも新仕様です。

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参照:Rolls-Royce

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