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やっぱりロールス・ロイスのスケールはデカかった!「宇宙の美しさと神秘」「スペースシャトル」「月面のクレーター」モチーフのカリナン・ブルーシャドーが登場

2023/06/02

やっぱりロールス・ロイスのスケールはデカかった!「宇宙の美しさと神秘」「スペースシャトル」「月面のクレーター」モチーフのカリナン・ブルーシャドーが登場

| カリナン ブルーシャドーの限定台数は62台、もちろんすべてが完売済み |

内外装のペイントやシート表皮の加工には「ロールス・ロイス初」の試みも

さて、これまでにもスケールの大きな特別仕様車を発表してきたロールス・ロイスですが、今回は「宇宙の美しさと神秘を追求した」というブラックバッジ カリナン「ブルーシャドー」プライベートコレクションを62台限定に発売することに。

なお、この「62」という数字は、地球の大気圏が終わり、宇宙空間が始まる”地表から62マイル上空の見えない境界線であるケルマンライン”からインスピレーションを得たものだと紹介されています。※もちろんのこと、この62台はすべて完売済み

ブラックバッジ カリナン「ブルーシャドー」プライベートコレクションはこんなエクステリアを持っている

そしてこのブラックバッジ カリナン「ブルーシャドー」プライベートコレクションは、その限定台数のみがケルマンラインからインスパイアされたわけではなく、その内外装すべてにおいてケルマンラインを表現しています。

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ロールス・ロイスCEO、トルステン・ミュラー・エトヴェッシュ氏は「このブラックバッジ カリナン ブルーシャドーで、私たちは伝説のケルマンラインを冒険します。ブルーシャドウの製作にあたり、デザイナー、エンジニア、職人からなるビスポークコレクティブは、この精神を受け継ぎ、独自の発見の航海に乗り出し、再びクラフトマンシップの限界に挑みました。ブルーシャドウは、完璧を求める私たちの絶え間ない努力の証であり、探究心を讃えるものです。視野を広げ、人間の努力の極みを表現するユニークな人々のためにデザインされました」とコメント。

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このブラックバッジ カリナン ブルーシャドーに採用されるボディカラーは「スターダストブルー」と命名されており、これ地球の大気圏上層部の深い青色を表現したもので、サテン調のグリルサラウンドとエアロバンパーインサートは、大気圏再突入時の高熱からスペースシャトルを守るために使用されたサーマルタイルを再現しています。

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ロールス・ロイスのマスコットであるスピリット・オブ・エクスタシーは、宇宙船に使用される素材からインスピレーションを得て、3Dプリンティング技術でチタンを作成し、その上にブルーがかったラッカーを薄く塗って仕上げ、チタン地金の質感を生かしながらパール感をプラス。

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スピリット オブ エクスタシーのベースには、ブラックバッジのインフィニティロゴと「ブルーシャドー」プライベートコレクションの名称が刻印され、チャールズブルーで埋め尽くされており、ブルーシャドーのホイールには半透明のラッカーが使用され、さりげなくダークな印象を与えています。

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ブラックバッジ カリナン「ブルーシャドー」プライベートコレクションはこんなインテリアを持っている

そしてこちらはブラックバッジ カリナン「ブルーシャドー」のインテリア。

ケルマンラインでは、地球の大気圏の端が青い光輪のように見えるそうですが、この青空から宇宙の闇へと移り変わる様子をブルーシャドウ独自の塗装にてフェイシア(ダッシュボードにはめ込まれるパネル)とドアインナーパネルに表現しています。

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このペイントは5色の青と深い黒を組み合わせた6層の塗装から成り、最終的にはブルーとクリアのガラス粒子を混ぜたクリアコートをペイントして深みと輝きをプラスしたうえ、さらにライトブルーのアルマイト処理と「Blue Shadow」のエングレービングが施されたプライベートコレクション専用のビスポーク・クロックが埋め込まれることに。

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ブラックバッジ カリナン「ブルーシャドー」では、ロールス・ロイスの”伝説的な”スターライトヘッドライナーを、さらに素晴らしいレベルに引き上げており、ここで表現したのは「月面とそのクレーター」。

5色の糸を使い、それぞれ異なる技法で独特の質感を生み出しているそうですが、刺繍は全部で25万針、丸2日かけて完成するのだそう。

加えてこのスターライトヘッドライナーには、ホワイト799個、ブルー384個、つまり合計1,183個の「星」がLEDにて再現され、手作業で正確に穴が開けられたレザーキャンバスに一つ一つ配置されています。

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さらにロールス・ロイス初の試みとして、フロントシートとリアシートには、”宇宙から見た地球”をイメージしたパーフォレイテッド(穴あき)アートワークが施され、レザーに施された無数の小さな穴にて構成されるパターンは「大陸や海の上に渦巻く、有機的で絶えず変化する雲」をイメージしたと紹介されています。

なお、この「穴」の直径は一律ではなく、直径0.8mmの小さなパンチングが陸を、1.2mmの大きなパンチングが海を、その間にあるレザーの余白が雲を表現しているそうですが、1枚のシートには75,000以上のパンチングがあり、すべて1つずつ手作業にて配置され、このパターンのデザインには2週間を要し、5回の試作を経て完成した、とのこと。

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シートのパーフォレーションパターンは、ピクニックテーブルの背もたれにも施され、ピクニックテーブルそのものはピアノブラックの化粧板で仕上げられ、ガラスの輝きが宇宙の暗闇を連想させるほか、各テーブルには、トップラッカー層の下にポリッシュドアルミニウムで象嵌されたコレクションテーマのテキスト「ブルーシャドーは、私たちの世界の外側の極端に発生し、並外れた視点と、星に触れる能力を提供します」という文字を見ることができるようですね。

なお、ブラックバッジ カリナン ブルーシャドーには、シートの文様を再現した室内用カーカバー、そして「ドライバーと乗客の冒険のお供として」ブルーシャドーのカラーリングを継承したラゲッジセットも付属する、と紹介されています。

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参照:Rolls-Royce

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