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ブガッティ最後の限定シリーズ、「レベ」が公開。創業者の娘の名を関し、彼女が愛したアールデコにインスパイアを受けたゴージャス仕様

ブガッティ最後の限定シリーズ、「レベ」が公開。創業者の娘の名を関し、彼女が愛したアールデコにインスパイアを受けたゴージャス仕様

| ゴールドアクセントが用いられたシロンは非常に珍しい |

上品な手法で濃淡が表現され、シロンの最後にふさわしい仕様が与えられる

さて、ブガッティが「シロン1台」「シロンスポーツ2台」で構成される3台の限定シリーズ、「レベ(L'Ebe)」を発表。

このレベというのはブガッティ創業者であるエットーレ・ブガッティとその妻であるバーバラとの間に生まれた長女の名で、エットーレ・ブガッティは、彼女が結婚して姓が変わって「ブガッティ」を名乗らなくなったとしても出自が分かるよう、自身のイニシャルである「EB」をその名に盛り込んだとされています。

なお、レベは後に「The Story of Bugatti」なる伝記をしたため、その中では父であるエットーレ・ブガッティについて、そしてブガッティの歴史について様々な事実を述べているようですね。

ブガッティ・シロン/シロンスポーツ・レベはこんな仕様を持っている

そして今回発表されたブガッティ・シロン/シロンスポーツ・レベを見てみたいと思いますが、シロンシリーズはすでに受注が終了しており、このシロン/シロンスポーツ・レベは欧州だと「最後に納車されるシロン」なのだそう。

ボディパネルはカーボンファイバー製で、ブラックに近いブルークリアがペイントされており、シロンとしてはかなり珍しいゴールドのアクセントが用いられています。

このゴールドはホースシューグリルのフレームやフロントフードそしてボディセンター、前後フェンダーのエッジ、リアディフューザー、エンジンカバー上のプレートにEBエンブレム、さらにホイールにも用いられることに。

ちなみにシロンのキャラクターラインは、1937年のル・マン24時間レースで優勝したブガッティType57 G Tankをイメージしたものだそうですが、このゴールドはさらにType57 G Tankのイメージを強調するものだと説明されています。

そしてリアウイングをポップアップさせると、その裏面には「L'Ebe」のサイン。

ブガッティ・シロン/シロンスポーツ・レベのインテリアも特別だった

そしてこちらはブガッティ・シロン/シロンスポーツ・レベのインテリア。

ベースとなるカラーはネイビー、それに組みあわせられるのはベージュレザー(ネイビー部分にはベージュのコントラストステッチが採用されている)。※ブガッティによるとネイビーは「レイクブルー」、ベージュは「シルク」と表現されている

内外装ともに、レベの愛したアールデコ調スタイルからインスピレーションを受けているとのことで、いっそうの優雅さが強調されているように思います。

そしてレベのサインはシート、キックプレート、センターコンソールにも。

ドアインナーパネルには「ブガッティ初期のグランプリレーサーからEB110、ヴェイロン、シロンまで」の進化がヴィジュアルにて再現。

ちなみに反対側のドアインナーパネルはカラーが反転。

通常のシロンだとポリッシュ仕上げとなる金属部分は上品なマットブラック仕上げ。

インテリアにはほぼゴールドが用いられておらず、エクステリアとは異なる手法にてエレガンスが演出されているようですね。

なおダッシュボードやセンターコンソールの一部はマット仕上げのブルーカーボン、そしてセンタートンネルのサイド部にはシロンのシルエットが再現されています。

センターコンソールには限定モデルであることをあらわすプレート。

インテリアでゴールドが用いられているのはこの部分とキックプレートのみとなります。

なお、ブガッティのクルマにつき、こういったディティールをアップにすればするほど「(内外装にかかわらず)」よくできている」ことが伝わってくるように思いますが、それこそがブガッティにおけるクラフトマンシップの真髄なのかもしれませんね。

ブガッティ・シロンは新たなハイパーカーの基準を打ち立てる

ブガッティ・シロンは2016年に発表され、予定生産台数の500台をすべて売り切っており、あとは注文を受けた車両を生産するのみ。

1500馬力-1600馬力を発生する8.0リッターW16クワッドターボエンジン、4輪駆動システム、軽量なカーボンモノコックシャーシを持ち、究極のスピードを実現したハイパーカーでありながら、パフォーマンスのみではなく快適性、使い勝手、信頼性においても新しいスタンダードを打ち立て、ハイパーカーのあり方を根本から変えてしまったクルマといっても過言ではないと思います。

シロンの登場後、シロンスポーツ、シロン・スーパースポーツ300+、シロン・スーパースポーツ、シロン・ピュアスポーツ、そのほかテーマごとの限定シリーズなど様々なバリエーション・仕様を持ち、ディーヴォやチェントディエチ、ボリードといった派生モデルも生んでいます。

すでにシロン後継モデルの開発も進んでおり、重要顧客にはそのデザインやスペックが案内されているといいますが、自ら引き上げてしまったハイパーカーのハードルをさらに超えてくるクルマとなるのは間違いなさそうですね。

なお、シロン・レベ、シロンスポーツ・レベの一台はすでに納車され、最後のシロンスポーツ・レベは今月末に顧客へと納車される、とのこと。

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参照:Bugatti

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