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ブガッティがボリード、そしてEB110をル・マンにて走らせる!ブガッティはル・マン24時間レース初回にも参戦し、2度の総合優勝を飾ったことも

2023/06/13

ブガッティがボリード、そしてEB110をル・マンにて走らせる!ブガッティはル・マン24時間レース初回にも参戦し、2度の総合優勝を飾ったことも

| さらには1930年代にはブガッティを駆る「女性ペア」が出場し7位に入ったことも |

ただし戦後にはブガッティそのものが活動を停止したために55年間ル・マンには「不在」に

さて、ブガッティがル・マン24時間レースの開催にあわせ、最新の限定ハイパーカー「ボリード」をサルト・サーキットに持ち込み、そこで見事なラップを披露することに。

なお、ボリードをドライブしたのは1988年のル・マン24時間レースの覇者であり、そしてブガッティのテストドライバーでもあるアンディ・ウォレス。

そしてこの画像を見るに、いかにボリードのサイドシルが高いか(そして開口部が狭いか)がわかり、これが単なる「シロンの派生モデルではない」ということを直感的に理解できます。

06 BUGATTI 24 heures Le Mans

できればブガッティにもル・マン24時間レースに参戦してほしかったが

アンディ・ウォレスは2011年からブガッティのテストドライバー(ブガッティでは”ピロット・オフィシエル”と呼ぶ)を務めており、ル・マン24時間、デイトナ24時間、セブリング12時間の3冠を達成した数少ないレーシングドライバーのひとり。

つまりこのル・マン開催の場でボリードの走行を披露するのにこれ以上ふさわしい人物は見当たらず、同氏は今回の機会に際して以下のようにコメントしています。

「今年のル・マン24時間レース開催の場でボリードのステアリングを握ったことは、とても特別な瞬間でした。観客のエネルギーと車とのつながりを感じたことは、私の生涯の思い出となるでしょう。ボリードはは、あらゆる面で本物のレーシングカーであり、本物の優れた高性能を備えています。最高速度で自重の約2倍のダウンフォースを発生させ、高速コーナーで非常に高いレベルのグリップと安定性を発揮することは、それだけで非常に素晴らしいことです。しかし、その性能にブガッティのW16エンジン(最高出力1,600ps)を組み合わせることで、ボリードはまったく新しい次元に到達したのです。このクルマは、あらゆる意味で息をのむパフォーマンスを発揮します」。

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ブガッティ・オトモビルCEO、クリストフ・ピオション氏によると「ル・マン100周年という記念すべき場において、今までとは全く違うブガッティの力作をデビューさせることはこれ以上ない喜びです。ブガッティとル・マン24時間レースは、100年前の最初のレースに参加したように、深く長い絆で結ばれています。ブガッティを代表して申し上げますが、ル・マンでまた歴史的でユニークな瞬間をお届けできたことを大変誇りに思います」。

ここでちょっと時計の針を100年ほどもどしてみると、ブガッティは最初にル・マン24時間レースが開催された1923年に2台のブレシア16Sを参戦させており、ここではトップ10圏内でフィニッシュ。

01 BUGATTI Le Mans Centenaire

その後の1930年にはオデット・シコとマルグリット・マリューズという(今でも非常に珍しい)女性ペアがタイプ40にて参戦しており、彼女たちは「女性にはこのような過酷なレースは走れない」という批判をよそに、なんと7位を獲得しています。

その後ブガッティは1932年に6位、1934年に9位、1935年に14位という成績を収め、1937年にはタイプ57グランプリにてついに初優勝を手にすることになり、続く1938年にはリタイヤを喫するも、1939年には平均時速139kmを達成して3,354km / 248周を走破し、2位に3周の差をつけて1位でゴールを駆け抜けます。

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その後第二次世界大戦の勃発によってル・マン24時間レースは約10年間中断され、その後ブガッティがサルト・サーキットに戻ってきたのは最後に勝利を収めてからちょうど55年後の1994年。

この際にはブガッティの経営自体が変わっており、ロマーノ・アルティオリ氏の指揮のもとEB110スーパースポーツがル・マン24時間レースを走りますが、この際には技術的問題によってリタイヤを喫しています。

11 BUGATTI 24 heures Le Mans

ブガッティはル・マン24時間の観客を湧かせる

そして現代のボリードに話を戻すと、その核となるのはブガッティを象徴するクワッドターボ8.0リッターW16”トール”エンジンで、これは空力的に最適化されたカーボンボディへと巧みに収めることに。

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さらにはサーキット走行に特化したボリードにとってブレーキは不可欠な要素でもあり、F1の技術にインスパイアされた専用ブレーキシステム(ブレンボ製による設計で、390mmのブレーキディスク、そしてフロントに8ピストン、リアに6ピストンキャリパーを装備)を備えています。

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ブガッティは今回ボリードを走らせたほか、ブガッティEB110S "Le Mans "も走行させており、ル・マン24時間耐久レース博物館の100周年記念特別展ではブガッティ・タイプ50Sの展示も行っていますが、1931年のル・マン24時間には3台のタイプ50Sを走らせており、そのうちの1台が「シロン」の命名もととなったルイ・シロンによるドライブです。

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参照:Bugatti

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