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アウディ「次期R8はハイブリッド」。後継モデルの存在が認められるも「どういったハイブリッドになるかは決まっていない」その理由

2019/07/27

| 現在、多くの自動車メーカーがバッテリーの性能向上を待って「動けない」 |

消滅するのか生き残るのかが全く不明なアウディR8。
ただ、今回アウディスポーツのマネージャー、オリバー・ホフマン氏がカーメディア「Motoring」に対し、次期アウディR8はハイブリッド化される、とコメント。
ということは、「ない」とされていた次期アウディR8につき、「存在するのは間違いない」と考えて良さそうです。

いずれは「ポルシェ、ランボルギーニ、アウディ」の共通スポーツカーが登場?

なお、アウディR8は先代だとランボルギーニ・ガヤルド、現行モデルではランボルギーニ・ウラカンとの兄弟車。
車体やエンジン、駆動システムを共有しています。

そして最近のウワサでは、ランボルギーニ・ウラカン後継、新型アウディR8ともにポルシェ911(992)のプラットフォームを使用し、「3兄弟になる」というもの。

新型ポルシェ911は「リアエンジン」ですが、991世代に比べるとエンジンが「ミドシップに近い位置」に搭載されており、”物理的には”無理な話ではなさそうです。

ただ、ぼくがここで気になるのはそのボディ構造。
ガヤルドと先代R8はオールアルミのモノコックと前後スペースフレーム構造を持ち、ウラカンと現行R8はアルミ+カーボンのハイブリッド構造に前後スペースフレーム。

しかしながらポルシェ911の車体構造は「スチールを中心とした、前後メンバーまでも含むモノコック」。

つまりウラカン/R8はスーパーカーらしい構造を持つものの、911は乗用車に近い構造を持っており、これをウラカン後継モデル、R8後継モデルがこれを採用すると「(性能はさておき)もうスーパーカーとは呼べないんじゃないか」と思ったり。

ちなみに、2009年頃にはポルシェが新型スーパースポーツを発売し、そのプラットフォームをランボルギーニとアウディ(R8)とが採用して「3兄弟になる」という話も出ています。

つまり、ここ10年ほど、その内容は変われども「ポルシェ、ランボルギーニ、アウディのスーパースポーツ3兄弟説」が根強く残っており、となるといつかどこかで実現するんだろうな、とも考えるわけですね。

それはともかくとして、次期アウディR8が登場するとなると、やはりウラカン後継モデルと多くをシェアするのは間違いなさそう。
というのも、これまでガヤルド、ウラカン、R8は「シェア前提」で開発されているので、ここで急にシェアをやめてしまうと「コストが吸収できない」ということになります。

よって、次期R8のハイブリッドについては、ウラカン後継モデルに搭載されるハイブリッドシステムと共通性の高いものとなりそうで、ここは情報が待たれるところ。

ただ、今回の話において、上述のオリバー・ホフマン氏は「いくつか(ハイブリッドの)アイデアはあるが、まだ何も決まっていない」としており、となるとこれはウラカン後継モデルも同様なのかもしれません。

しかしながらぼくが思うのは、「決まっていない」というよりは「決めたくても決められない」んじゃないかということ。

つまり、ハイブリッドシステムに使用するバッテリーの性能がどうなるのか、はたまたソリッドステートバッテリーを使用できるのかどうかが現時点では判断できず、それをまず決めることができない限りは「どうにも動けない」のだろう、と考えているわけですね。

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