![これがアウディの考える未来のクルマ!ホイールベースを伸縮可能な2シーター「スカイスフィア・コンセプト」登場](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2021/08/Audi-skysphere-concept-PB21-10.jpg)
| アウディはどこかで「ホルヒ」ブランドを復活させてくるつもりなのかもしれない |
スカイスフィアは「快適に移動する」「スポーツドライブ」という二面性を内包している
アウディが先日より予告していたコンセプトカー「スカイスフィアコンセプト」を発表。
これは自律走行機能を搭載した「エクスペリエンスデバイス」と呼ばれる未来の車を意識した”3連作のうちの第一弾”で、この呼び方からするに、アウディは未来の車を「自動車」ではなく「移動できるスマホ」だと捉えているのかもしれません。
![Audi-skysphere-concept-PB21-27](https://live.staticflickr.com/65535/51370746098_e377fc0bf8_b.jpg)
アウディ・スカイスフィアコンセプトは魅力的な2シーターロードスター
このアウディ・スカイスフィア・コンセプトは2シーターロードスターというボディ形状を持つ電動ロードスターとなりますが、面白いのは「ホイールベースが拡張可能」ということで、スイッチひとつでロングホイールベースのグランドツアラーから、ショートホイールベースのパフォーマンス志向スポーツカーへと変化すること。
これによってA5~A8Lくらいまでのサイズ変化がもたらされるようですね(25センチの延長が可能)。
ちなみにボディサイズは全長4,940ミリ~5,190ミリ、全幅2,000ミリ、全高1,230ミリ。
ボディサイズが変更できるほか、3チャンバーアダプティブエアサスペンション(ダブルウィッシュボーン)を採用することで車高を10ミリ下げることも可能だといい、リアアクスルステアリング、カスタマイズ可能なステアリング・バイ・ワイヤも搭載しています。
![Audi-skysphere-concept-PB21-23](https://live.staticflickr.com/65535/51370746133_bd92c2a94e_c.jpg)
車体のデザインはマリブにあるアウディのデザインスタジオにて行われ、その全体的なイメージやリアヒンジ式(逆開き式)ドアは30年代のロードスター「ホルヒ853」からインスピレーションを得ています。※ホルヒ853は、レーシングドライバー、ベルント・ローズマイヤーのために製作されたクルマ
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![Audi-skysphere-concept-PB21-01](https://live.staticflickr.com/65535/51370746073_5d369ffe14_c.jpg)
なお、ホルヒはアウディ設立者の名で、その前身であるアウトウニオンを構成していたブランドの一つでもあり、かねてよりアウディは「ホルヒ」ブランドを復活させるという報道もなされているので、今回スカイスフィアに組み込まれたデザイン的・構造的要素をもってホルヒブランドをリブートする可能性があるのかもしれませんね。
![Audi-skysphere-concept-PB21-02](https://live.staticflickr.com/65535/51370517196_34f6218c5d_c.jpg)
フロントはこれまでアウディが推し進めてきた「無数の発光エレメントを内蔵したパネル」が使用されており、様々は発光パターンを持つことになりそう。
![Audi-skysphere-concept-PB21-05](https://live.staticflickr.com/65535/51371248234_a0eeb326ed_c.jpg)
アウディ・スカイスフィア・コンセプトに積まれるバッテリーは80kWhという容量を持ち、シート後方に積まれることで前後重量配分40:60というリア寄りの数値を実現しています(車体重量は1800キロ)。
航続可能距離はWLTP基準にて500km以上を確保しているようですね。
そのデザインは次世代のデザインを予告?
前後フェンダーは非常に筋肉質というイメージですが、現代のアウディが持つ「鋭く直線的な」プレスラインは確認できず、アウディのデザインが次世代に移行するという予告をここで行っているのかもしれません。
![Audi-skysphere-concept-PB21-06](https://live.staticflickr.com/65535/51370745983_81a86096c5_c.jpg)
装着されるホイールは23インチとかなり大きく、そのデザインは「ワイヤースポーク」をイメージしたといい、同様の(線を組み合わせた)デザインはスカイスフィアの数カ所に採用されていて、これらによって一つの特徴を形成していると言って良さそうです。
![Audi-skysphere-concept-PB21-03](https://live.staticflickr.com/65535/51370746018_49562af765_c.jpg)
ちなみにラゲッジスペースはこんな感じ。
![audi-skysphere-concept-trunk](https://live.staticflickr.com/65535/51371522765_f15073a898_c.jpg)
専用バッグも「スカイスフィアっぽい」デザインですね。
![Audi-skysphere-concept-PB21-26](https://live.staticflickr.com/65535/51370746123_261103f6a0_c.jpg)
スカイスフィア・コンセプトのインテリアは「2パターン」
このスカイスフィア・コンセプトの全長が変化するのは上述のとおりですが、インテリアもまた、全長とそれに付随する特性によって変化し、ロングホイールベースの自律走行「GTモード」ではステアリングホイールやペダルが格納され、1415ミリ幅のインフォテイメントスクリーンがダッシュボード全体を覆うことに。
![Audi-skysphere-concept-PB21-14](https://live.staticflickr.com/65535/51370516946_13e5560db2_c.jpg)
GTモードでは、走行中にビデオ会議を行ったり映画鑑賞を楽しむことも可能で、すべての機能をタッチ式センサーにてコントロールすることになるようですね。
![Audi-skysphere-concept-PB21-13](https://live.staticflickr.com/65535/51371248064_5140beceda_c.jpg)
一方でショートホイールベースの「スポーツモード」ではステアリングホイールとペダルが出現し、ダッシュボードの一部がドライバー側に移動することで「コクピット」を形成。
![Audi-skysphere-concept-PB21-16](https://live.staticflickr.com/65535/51369755782_ab1da95c96_c.jpg)
なお、インテリアのデザインコンセプトは「アールデコ」だそうですが、インテリアにおいても、エクステリア同様「過去に」モチーフを求めたということになりそうですね。
![Audi-skysphere-concept-PB21-08](https://live.staticflickr.com/65535/51369755852_931ac837c9_c.jpg)
もちろん、その性格からしてヴィーガン対応となっており、内装素材にはレザーではなくマイクロファイバーや合成皮革を使用し、ウッドにはユーカリを用いているそうです。
![Audi-skysphere-concept-PB21-12](https://live.staticflickr.com/65535/51371248049_5d755cbe87_c.jpg)
アウディによれば、スカイスフィアは「2つの異なるキャラクターを視覚化する」ためのコンセプトカーではありますが、単なるデザインスタディではなく”可能性を示すコンセプトカー”だといい、この車の多くのデザイン要素は、今後のアウディに生かされることは間違いなさそう。
また、特定の状況下でドライバーが「なにもしなくていい」というレベル4の自律走行技術については、今後10年内(しかし後半)に市販車に提供される見込みだとされ、それに先駆けて「スカイスフィア」の第二弾であるグランドスフィア(リムジン)は2021年末までに、アーバンスフィア(ハッチバック)は2022年に登場する、とのこと。
![Audi-skysphere-concept-PB21-22](https://live.staticflickr.com/65535/51371522620_8894c78c6f_c.jpg)
アウディ「スカイスフィア・コンセプト」を紹介する動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=klkb8OnW9d8参照:Audi