| アウディはマイバッハに対抗する超高級車ブランドを設立? |
アウディが「超高級ブランド」として”Horch(ホルヒ)”をスタートさせる、というウワサ。
メルセデス・ベンツは同様に高級ブランドとしてマイバッハを保有していますが、それと同様の位置づけとし、マイバッハに対抗したい、という意図があるようです。
なお、アウディはもともと「アウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラー」の4社が集まってできた「アウトウニオン」に端を発しており(それが”フォー”リングスの由来)、この中のホルヒを今回、超高級車ブランドとして立ち上げるということになりますね。
なお、ホルヒとはアウディのもともとの創業者「アウグスト・ホルヒ」の名から来ており、アウグスト・ホルヒ氏はベンツ(当時は”メルセデス”がついていない)から独立して「ホルヒ」を設立するもあまりに製品へのこだわりが強かったために反感を招いて自分の作った会社から追放され(このあたりスティーブ・ジョブスと似ている)、その後「アウディ」を設立しています。※このあたりの話はかなりややこしい
「ホルヒ」版アウディA8はV12ツインターボ?
そして今回AutoNewsが報じたものだと、アウディは「A8ホルヒ」を2-3年以内に投入する予定を持っているとのことで、具体的には「Cピラーにホルヒロゴ」「専用デザインのホイール」「V12ツインターボ」という話も。
ただ、フォルクスワーゲンは現在ランボルギーニ・アヴェンタドールを除くとV12エンジンを持っていないので、「V12ツインターボ」はちょっと疑問。
実際にはベントレーの「W12ツインターボ」を採用するかもしれませんが、やはり超高級車にとって「V12」は欠かせない要素では、とも考えられます。
なお、アウディに限らずですが、メルセデス・ベンツもいろいろと内情が変わったり合併したりを繰り返しており、さらに現在フォルクスワーゲンの抱える12ブランドすべてがそんな感じ。
ロールスロイス、アストンマーティン、ミニも同様に経営元が変わったりといった状況ですが、日本の自動車メーカーは日産を除くと比較的安定しているとも言え、これは他の国の自動車メーカーには見られない特徴なのかも。
ちなみに「マイバッハ」はもともとゴッドリープ・ダイムラー(メルセデス・ベンツのブランドを保有するダイムラーの基礎を作った人物)と共同にてエンジンを開発していたものの自身の会社を立ち上げたヴィルヘルム・マイバッハという人の名前から。
いったんはたもとを分かった両者ですが、時を隔てて(といっても当人同士はすでに死去)メルセデス・ベンツから”マイバッハ”が復活した、というのも因縁めいたものを感じさせます。
更に余談ですが「メルセデス」も人(女性)の名で、こういった”人の名前”を後世までに渡って(メーカー名ではなく)ブランド名にする、というのは「日本の自動車メーカーの基準に照らし合わせると」ちょっと奇妙な気もしますね。