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【動画】このクルマは望みうるすべてを持っている!ボクが今もっとも格好いいと考える4ドアサルーン、アウディRS e-tron GTに試乗してきた

2022/04/11

【動画】このクルマは望みうるすべてを持っている!ボクが今もっとも格好いいと考える4ドアサルーン、アウディRS e-tron GTに試乗してきた

| ボクは通常4ドアには興味を示さないが、このクルマだけは「別格」だ |

アウディは「平然と」ドライバーの求める動作をやってのけてしまうため、ともすると退屈だとも言われるが

さて、現在ぼくが「もっとも格好良い」と考える4ドアサルーン、アウディ RS e-tron GT(1799万円)に試乗。

このRS e-tron GTはポルシェ・タイカンと(J1プラットフォームはじめ)多くを共有するEVで、800Vチャージングシステム(23分でバッテリーの80%まで充電できる)、前後2モーター+リアに2速トランスミッションというところもタイカンと同じ。

出力については平時590HPですが、「オーバーブースト」機能を使用することで646HPへとパワーアップが可能です。

なお0−100km/h加速は3.3秒、一回の満充電あたりの走行可能距離は公称値で534km。

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アウディRS e-tron GTの外観を見てみよう

そしてRS e-tron GTの外観ですが、アウディ「最新」のデザイン言語と、以前のアウディのデザイン言語との中間あたりに位置するように思われます。

最新のデザインは「グランドスフィア・コンセプト」のような、丸くツルっとしたボディの表面を持つもので、逆に以前までのデザインは、鋭角的なプレスラインを設けたりという「尖った」もの。

ちなみにQ4 e-tronは「最新」のデザインに属するのでけっこう丸っこく、おそらく今後のアウディのEVはこういった「丸くスムーズな」デザインに移行すると思われるので、このRS e-tron GTのデザインはけっこう貴重かもしれません。

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アウディRS e-tron GTのボディサイズは全長4,990ミリ、全幅1,965ミリ、全高1,395なので、かなり大きな部類のクルマです。

試乗車に装着されるホイールはオプションの21インチ。

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ボディパネルには明確なプレスラインが設けられており、これはまるで引き締まった筋肉を連想させるかのようですね。

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リアフェンダーの張り出しは特筆モノ。

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テールランプはかなり大きなサイズを持ち、内部にはLEDブロックが配置されています。

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フロントバンパーやフロントフェンダーにはエアの通り道が設けられることに。

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ドアミラーはカーボンファイバー製。

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ルーフパネルもカーボンファイバー製。

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アウディRS E-tron GTに乗ってみよう

そこで早速試乗を開始しますが、ドアを開けて気づくのは「ウインドウが上下方向に短い」こと。

ドア自体はサッシュレス構造を採用しており、とにかくウインドウがコンパクトで、これはサイドのベルトラインが高くルーフが低いことに起因しているのだと思われます。

ただ、ルーフは車内に乗り込むのに困るほどではなく、けっこう自然な位置に着座でき、これはアウディの美点のひとつでもありますね。

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その後はシートやミラーを合わせて走り出しますが、出だしがかなりマイルドで、ちょっと前の世代のEVのように「トルクを強調した」ところはなく、ガソリン車から乗り換えても全く違和感はないかもしれません。

加えて回生ブレーキの効きもごく自然な設定を持ち(ステアリングホイール裏のパドルにて効きを調整できる)、これも少し前のEVのように「ワンペダル」を無理に演出しておらず好感が持てるところです。

特筆すべきはとにかく姿勢が安定しているところで、おそらくこれは(アウディのガソリン車でここまでのフラットライドさを感じたことがないので)バッテリーを床下に敷き詰めて低重心を実現するというEVならではのメリットが生かされているのだろうとだろうと推測。

加速しても減速してもカーブを曲がっても「とにかく安定していて」、これにはちょっと驚かされたというのが偽らざる心境でもあります。

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なお、(走行中に)疑似サウンドが発せられているとは思いますが、その音量はかなり小さく、そして無理に「ガソリンエンジンっぽさ」を演出しているでもなく、単純に「モーターの音が聞こえる」といった印象で、ここはその疑似サウンドによってパフォーマンスをアピールしているポルシェ・タイカンとは「かなり」異なる部分だと思います。

さらにはその大柄なボディを感じさせない見切りの良さ、そして扱いやすさも特筆すべきレベルにあり、とにかく「何も気を使わなくてもいいクルマ」。

ともすると「気を使わなくていい」ところが面白くないと捉えられることがあり、アウディはBMWやメルセデス・ベンツに比較して「運転が楽しくない」と評されたり、「A地点からB地点へと移動するのに、もっとも速く、もっとも安全にたどり着くことができるが、そこにエキサイティングな要素はない」と言われることも。

ただ、自動車である以上「速く、安全に」そして確実に目的地に到達することは非常に重要で、ドライバーに負担をかけずにそれができるのはアウディならではの特徴でもあって、ここはむしろ高く評価すべき部分だとも考えています。

総合的に見て、このアウディRS e-tron GTは非常に良く出来たクルマであり、移動手段として望みうるすべてを兼ね備えたクルマなんじゃないかと考えているのですが、その価格の高さに起因し、いまひとつ販売面では苦戦しているようですね。

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なお、RS e-tron GTに試乗させていただいたのはアウディ東大阪さん。

いつもお世話になり、ありがとうございます。

Audi 東大阪

アウディRS e-tron GTに試乗してきた際の動画はこちら

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