>BMW(ビー・エム・ダブリュー)

BMWが「M社の50周年」を記念しグッドウッドにて主役を務め、M3ツーリングをその場で発表すると予告。なおニュル24時間には「Mカラー」のM4 GT3が参戦

2022/05/06

BMWが「M社の50周年」を記念しグッドウッドにて主役を務め、M3ツーリングをその場で発表すると予告。なおニュル24時間には「Mカラー」のM4 GT3が参戦

| とにかく今年はBMW M社にとって記念すべき年、飛躍の年になりそうだ |

M3ツーリングに対する世界中の期待は非常に大きい

さて、BMWが今年の夏に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにてヘッドライナーを務め、BMW Mの50周年を祝うとともに、その場で初めてM3初のワゴン版、M3ツーリングを公開すると発表。

そしてBMWはヘッドライナーとしての役割を全うすべくグッドウッド・ハウス前の芝生に巨大な彫刻を設置し、BMW M社の50周年を記念するとともに、M社の最も象徴的な車両を数台(ラインアップは未発表)展示することについても言及しています。

こちらもCHECK

【動画】私有地で数十万人の集まるカーイベント「グッドウッド」を開催する男。デューク・リッチモンドはこんな人

| デューク・リッチモンドはこんな人だった | いよいよ開幕のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード。 数十万人という人が訪れる巨大イベントですが、会場はなんと私有地。 これは「リッチモンド公爵 ...

続きを見る

BMW M社は1972年にスタート

BMWにてモータースポーツを担当する「M」社は1972年に設立され(当時はBMWモータースポーツ社としてのスタートだった)、当時のスタッフはわずか35名(ポルシェのワークスドライバーであったヨッヘン・ニールパシュが初代社長に就任)。

欧州ツーリングカー選手権等に参戦する傍らドライバーのトレーニングプログラムを展開し、1979年にはM部門初の市販車であるM1、そして1985年にはM3そしてM5を発売しています。

その後はM2やM4、M8、さらにSUVシリーズにもMモデルが設定されるものの、なぜかワゴンボディのMモデルは存在せず、20年以上前にはE46世代のM3”ツーリング”が試作されるもついぞ実現しまいまま。

ただし現在になって状況が一変し、BMWのスタッフが現行M3をベースにM3ツーリングを試作したところ、それが上層部の目に留まって「予定外のラインアップとして発売されることになった」と紹介されています(つまりM3ツーリングは計画外のモデルである)。

【動画】BMWが「M3ツーリング」の姿をチラ見せ!2000年にもM3ワゴンが試作されつつ「なぜ発売されなかったのか」をはじめて語る
【動画】BMWが「M3ツーリング」の姿をチラ見せ!2000年にもM3ワゴンが試作されつつ「なぜ発売されなかったのか」をはじめて語る

| これまでにもBMWは幾度となくM3ツーリングの発売を考えてきたようだ | ある意味、これほどまでに「待ち望まれたMモデル」はないかもしれない さて、今年はBMWのモータースポーツ部門「M」の記念す ...

続きを見る

新型M3ツーリングの仕様は謎のまま

なお、この新型M3ツーリングについて、いくつかのティーザー動画やティーザー画像が公開されているものの、技術的スペックは謎に包まれており、エンジン出力(エンジンそのものはM3セダンと同じ3リッター直6ツインターボで間違いないと思う)、駆動方式、トランスミッション、グレード構成などがいまだ不明。

おそらくは「コンペティション」スペックのみの投入となり、8速ATと4WDという組み合わせのみだとも言われるものの、確定スペックについてはこの夏の正式発表を待つしかなさそうですね。

BMW M社の新しいCEO、フランク・ヴァン・ミール氏は「BMW Mとして、今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで特別な役割を果たすことができ、光栄に思っています。BMW M社の50周年を記念して、ブランドのファンの皆様とともに新しいファミリーの登場を祝うのに、これ以上ふさわしい場所はないでしょう。特に、私たちが長い間待ち望んでいたある車両を、世界の人々に初めて披露することを楽しみにしています」とコメントしています。

参考までに、BMW(Mではなく)本体としては2016年の創立100周年の際にグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにてヘッドライナーを努めたことがあり、その際には盛大な式典が催され、12台のヒストリックカー、そして当時の最新モデルの展示が行われています。

BMWは「M社50周年記念カラー」のM4 GT3を実戦投入

そしてBMWはニュルブルクリンク24時間レースの場においても「M社の50周年記念」を祝い、参戦するM4 GT3に「ブルー、レッド、バイオレット」というMカラー、さらにはMロゴとゼッケン”50”をデザインに取り入れると発表。

なお、このニュルブルクリンクはBMW M社にとっても「縁が深い」競技であり、3.0 CSLを用いて参戦したツーリングカー選手権の初舞台が「ニュルブルクリンク」。※優勝を飾っている

1973-BMW-3.0-CSL-Nurburgring

実際にM社のフランク・ヴァン・ミールCEOは「ニュルブルクリンクとそこでの24時間レースは、BMW Mの50年の歴史と切っても切れない関係にあります。BMW M4 GT3が、この記念すべき年に特別なカラーリングでレースをスタートすることは、この密接な関係をより明確なものにしています。BMW Mの伝統的なカラーを現代的に取り入れたデザインは、とても素晴らしいものです。このカラーリングをまとったBMW M4 GT3がニュルブルクリンクにて走るのを楽しみにしています」とコメント。

なお、このレーシングカーは、1999年に設立され、数々のレースシリーズで成功を収めているシューベルト・モータースポーツが運営するチームから参戦することになり、BMW Mモータースポーツのワークスドライバーであるジェシー・クローン、イェンス・クリングマン、アレクサンダー・シムズ、そしてニクラス・クルッテンがドライブする、とアナウンスされています。

P90461671_lowRes_nuerburgring-ger-24-

参考までにですが、「M」のロゴをデザインしたのはジョルジエット・ジウジアーロであり、しかしMカラーの3色の由来については「(いくつかの推論があるものの)はっきりした経緯がわからない」のだそう。※後付けの理由として「ブルーはBMWをあらわすカラー、パープルはモータースポーツとテクノロジー、レッドは情熱」というものもある

2022-BMW-M4-GT3-50-M-Livery-1

BMW Mストライプの由来
今まで謎だったBMW "Mストライプ"の起源についてBMW自身がついに語る!なお「M」文字はジウジアーロのデザインだった

| 歴史が長いと、その会社の中の人であってもわからないことが多くなってくる | さて、自動車メーカー、そして自動車ブランドは様々な特徴的なロゴやエンブレムを使用していますが、その中でも由来が「正確に」 ...

続きを見る

あわせて読みたい、BMW関連投稿

ちょっと待って・・・!BMWロゴは「プロペラと空を意味してない」とBMWが公式に否定。今までボクが信じてたのは何だったの

| BMW「90年間、その通説を否定してこなかったのもまた事実だ」 | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49897283197/in/datep ...

続きを見る

来年でBMW M社は50周年!2022年に販売されるMモデル、Mスポーツパッケージ装着車には1年限りのスペシャルエンブレムが選択可能に。一部車種ではヘリテージカラーの設定も
来年でBMW M社は50周年!2022年に販売されるMモデル、Mスポーツパッケージ装着車には1年限りのスペシャルエンブレムが選択可能に。一部車種ではヘリテージカラーの設定も

| 2022年はBMW、そしてBMW Mにとって忙しい年になりそうだ | BMWの100周年記念のときみたいに「え?」となったりすることはなさそうだ さて、BMW M社は2022年5月24日に創立50 ...

続きを見る

参照:BMW

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->BMW(ビー・エム・ダブリュー)
-, , ,