BMW M2がニュルを7分38秒706で駆け抜けコンパクトクラス最速記録を樹立。BMWとしてはニュル歴代7位、もっとも速いBMWはM4 CSLの7分20秒207【動画】

｜　BMWは着実にニュルブルクリンクのランキングにおける占有率を高めている　｜

そして今後発表されるであろうM2のハードコアモデルはさらに優れたタイムを出しそうだ

さて、BMWが「ニュルブルクリンクにおいて、M2がコンパクトクラス最速のタイムを記録した」と発表。

そのタイムは7分38秒706だとアナウンスされ、これは今までアウディが保持していた（RS3の）7分40秒748を2秒近く短縮するタイムでもあり、FRレイアウトを採用するM2が（4WDの）RS3を破ったことには大きな意味がある、とも考えられます。

なお、今回のアタックにてニュルブルクリンクを走ったのは、BMW Mにてセットアップを担当開発エンジニアを務めるイェルク・ヴァイディンガー氏、使用したタイヤはミシュラン・パイロットスポーツ カップ2だと報じられています。

BMW M2は「ガソリンエンジンのみで走る最後のM」

BMW M2は「最後のガソリンエンジンのみにて走行するMモデル」「最後のマニュアル・トランスミッション搭載Mモデル」だと言われていて、搭載されるエンジンは460馬力を発生する3リッター6気筒ターボ、駆動輪は後輪のみ、そしてトランスミッションは6速マニュアルもしくは8速オートマチック（ZF製）という仕様。

M3やM4が大きく重く、そして4WDを採用したり、さらにはトップレンジにおいてマニュアル・トランスミッションを選択できなくなるに際し、M2は「最後のピュアなMモデル」だと評され、そして非常に高い注目度を集めるクルマでもありますね。

なお、BMWは「2」という数字を持つクルマには（X2しかり）独特の外観を与える傾向があり、このM2にしてもそれは同様で、「小さなM4」ではなく、「M2はM2」であると真っ向から主張する個性強めのキャラクターを持っています。

とくにフロントのワイドキドニー、ボックス形状を持つダクトあたりはほかのBMW各モデルとの共通性が非常に低く、（フラッシュサーフェスではなく）凹凸を押し出した外観も「異質」であると捉えていいかもしれません。

「7分38秒706」はニュルブルクリンクだとどれくらい？

この「7分38秒706」がニュルブルクリンクではどのくらいのポジションかというと、「おおよそ100位」くらい。

「おおよそ」となっているのは、2020年を境にニュルブルクリンクにおける公式タイム計測方法が変更になり、これによってサーキットの全長がそれまでの20.6kmから20.8kmへと長くなっているため。

そしてニュルブルクリンクのランキングには「それ以前の」20.6kmを走行したクルマのタイムが多数入っているので、20.8kmを走行した場合の正確な順位を測ることが難しくなっているのですが、この0.2kmの差はおおよそ3-4秒程度に換算でき、もしM2が20.6kmを走っていたならば7分35秒くらいだとも考えられます（それでも90位以内には入らない）。

参考までに、今回のM2が記録したタイムはF90世代のM5よりもコンマ2秒速く、歴代BMWのうち7番目に速いクルマとして位置づけられ、しかしM4コンペティションだと7分30秒79で走行しているので、M2とM4との差はそれなりにある、ということになりますね（もちろん、この差異はBMWが意図的に設定したものである）

BMW M2がニュルブルクリンクを走り記録を達成する動画はこちら

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参照：BMW M