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生産30台のみ、希少なメルセデス・ベンツ300SLが盗難される。オーナーは発見情報に3000万の懸賞金をかける

2018/09/05

| 希少なメルセデス・ベンツ300SLガルウイングが盗難に |

非常に希少な、メルセデス・ベンツ300SLガルウイングがニュルブルクリンク近郊のホテルで盗難に遭った、とのこと。
これはSunday Timesが報じたもので、ドリント・ホテルに停めていた車両が、現地時間の午前1時30分から午前10時の間に盗まれたとされています。

なお、「ホテルの駐車場がいっぱいだったので」ホテルの前に置いていたそうですが、出来心的な犯行ではなく、組織的な犯行で、「盗難の機会を狙った」ものである可能性が大きそう。

というのもこういったクルマを転売すると必ず「足がつく」からで、パーツ販売もしくは「どこかブラックマーケットで」取引されるのでは、と見られています。

オーナーは情報に対して懸賞金をかける

この個体のシャシーナンバーは「198040 5500434」となり、この個体はルーフをチョップしており、その代わりヘッドスペースを確保するために「ダブルバブル」ルーフ化されていることが特徴。
そのほかイエローのフォグランプ、ワンオフのバンパー、オストリッチレザーを使用したインテリア(豪華!)が識別店のようですね。

ニックネームは「カリフォルニア・アウトロー」で、30台のみが製造されたスチール製ボディを持つガルウイングバージョンである、とのこと。

なお、オーナーは今回の画像を公開し、車両確保につながった情報を提供した発見者に対しては3000万円の賞金を出すと声明を出しています。

300SLは1,400台、300SLロードスターが1,858台という生産台数にとどまり、「もっともコレクターが欲しがるメルセデス・ベンツ」としても知られる車両。

ドアは「ガルウイング」となりますが、これはパイプフレームがボディサイドを貫通しており、そのためにサイドシルが高くなったことを理由に「乗降性を考慮して」このドアを採用したようですね。

なお、当時事故率が高く、死亡事故も多かったようで、後のポルシェ911GT2RS同様、未亡人製造機(ウイドウメーカー)と呼ばれたことも。

少し前までは2億円弱の相場であったものの、最近では4億円を超える例もあり、近年もっとも値を上げているクラシックカーの一台でもありますね。

もちろんメルセデス・ベンツもその価値を認識しており、最近はオーナー向けにそのパーツを復刻販売する、と発表したばかりです。

メルセデス・ベンツが300SL向けのパーツを「新品」として発売。流行の復刻ビジネスに参入

VIA:Sunday Times

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