| DBXは5ドアスタイルに変更 |
アストンマーティンはメルセデスAMGから供給を受けたV6エンジンを使用するのではと常々言われていましたが、新型クロスオーバー「DBX」はメルセデスAMG由来の「V6+ハイブリッド」パワートレーンを使用する可能性がある模様。
なお、「アストンマーティンにV6エンジンを積むかどうか」がここまで話題となるのは、最近のアストンマーティンにV6エンジンが搭載されておらず(1998年のDB7が最後)、アストンマーティン=大排気量のイメージがあるためだと思われます。
さらにアストンマーティンCEO、アンディ・パーマー氏もアストンマーティンのDNAは大排気量エンジンだと考えており、「誰もダウンサイジングされたエンジンを積むアストンマーティンなど見たくないだろう」と語るほど。
「ディーゼルだけは絶対にない」
今回のV6エンジン搭載のウワサはアストンマーティンのエンジニア部門重役、マット・ベッカー氏が「V6+マイルドハイブリッドはアストンマーティンの将来にマッチする」と語ったことに由来するようですが、同氏は「実際のところ、AMG製V6エンジンがが車体に適合するかどうかはわからない」とも。
しかしその後、さらにアストンマーティンCCOであるマレク・ライヒマン氏が、再度「メルセデスAMGのV6ターボエンジンは大きなポテンシャルを持っている」と語ったことで「アストンマーティンがAMG製V6エンジン使用説」が強くなることとなっていますが、この「ポテンシャル」は環境性能を指していると思われ、となるとやはり重量の重いDBXに積まれる可能性が高そうで、かつて囁かれていた「新型ミドシップスポーツへの搭載」は見送られることになるのかもしれません。
なお、メルセデスAMGにおいて、このV6ターボエンジンはハイブリッドと組み合わせられ、E53やCLS53といった「53」系に搭載されるもの。
ガソリンエンジン単体では429馬力、モーターは21馬力を発生しており、アストンマーティン版もこれに準じることになりそうですね。
DBXについてアストンマーティンは「ディーゼルだけは絶対にない。誰がなんと言おうと絶対にだ」と語っており、このあたりはやはり死守して欲しいところでもあります(ディーゼルのアストンマーティンは見たくない)。
そしてもうひとつDBXについて新しい情報が語られており、市販モデルのDBXはもともとの「DBXコンセプト」のような2ドアクーペスタイルではなく、5ドアスタイルのSUVになる、とのこと。
ライバルはランボルギーニ・ウルス、ベントレー・ベンテイガ、ポルシェ・カイエンやロールスロイス・カリナンだとも前出のマレク・ライヒマン氏は語っており、当初の計画とはずいぶん変わってきていると考えられそうですね(さらにいうと、DBXはピュアEVとして計画されていた)。
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