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ポルシェ始まって以来の不祥事。全米最大の正規ディーラー副社長が顧客から2.8億円を騙し取る

2018/09/16

| 全米最大のポルシェディーラー副社長が顧客のお金を持ち逃げ |

Jalopnikがアメリカ最大のポルシェディーラーにおける不祥事を報道。
これはフロリダのディーラー、「チャンピオン・ポルシェ(Champion Porsche)」ポンパーノ・ビーチの副社長が、その顧客から合計2億8000万円にものぼるお金をだまし取っていたとして訴訟を起こされた、というもの。

なお、この副社長はすでに姿をくらましており、行方が分からない、と報道されています。

顧客を信用させる手法に長けていた

この副社長はShiraaz Sookralliという名だと報道され、その手口は以下の通り。

1:チャンピオン・オートスポーツというペーパーカンパニーを設立
2:顧客に対し、911GT3や911GT3RSなどの入手困難なモデルを割り当てるとし、顧客にチャンピオン・モータースポーツに振り込ませる

要は、限定モデルを欲しがる顧客を食い物にしたということですが、このペーパーカンパニーはディーラーの経営母体と同じ「チャンピオン」の名を使用しているので顧客は容易に信用し、お金を振り込んでいたのかもしてれませんね。

さらにこの副社長は「すぐにバレないよう」に保証金名義にてお金を振り込ませており(ポルシェの場合、保証金を入れてからの発注になるので、納車までには6-7ヶ月かかる。この期間を逃走のための準備にあてたのかも)、かつ架空の発注ナンバーを顧客に渡すなど、顧客を信用させるために何をすべきか心得ていた模様。

なお、Shiraaz Sookralliはアメリカン・エクスプレスからクレジットカード利用料金未払いとして約2000万円の支払いを求められており、会社(チャンピオン・ポルシェ)側もこれを把握。
その後Shiraaz Sookralliの給与の25%を差し押えて支払いに充てるなどしていたようですが、さすがに今回の「保証金詐欺」については寝耳に水であったようで、相当な混乱を招いているようですね。

今回の件については、少量生産モデルの人気を利用して顧客の心理を操ったということになりますが、Shiraaz Sookralliはチャンピオン・ポルシェにて10年のキャリアを持ち、仕事ぶりに関しては一定の信頼があった模様。

ただ、2016年にも「存在しないポルシェ911R」を販売して顧客からお金をだまし取ったことがあると指摘されており、アメックスの請求の件といい、この時期を境に人生の歯車が狂い始めたのかもしれません。

 

VIA : Jalopnik

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