ポルシェが6月8日に「新型スポーツカーを公開する」と正式発表！現時点では詳細不明、「市販に直結しないコンセプトカー」説、「一気に5台ドロップ」説も

｜　いずれの場合であろうとも、そうでなくとも、ポルシェだけにボクらの期待を裏切ることはないだろう　｜

やはりここで期待したいのは「918後継モデルとしての新型ハイパーカー」

さて、ポルシェが75周年を迎えるに際し、6月8日に新型スポーツカーを発表すると予告。

なお、この「6月8日」というのはちょうど75年前の1948年6月8日に、ポルシェ初の市販車となる「ポルシェ356ロードスター」がホモロゲーションを取得し晴れて登録がなされることになった記念すべき日付です。

ポルシェ創業者であるフェリー・ポルシェは、「世の中を見渡したとき、自分がほしいと思うような、小型で効率に優れるスポーツカーはどこにもなかった。だから自分でつくろうと考えた」として自らスポーツカーの開発に乗り出しますが、フェリー・ポルシェはベンツ在籍時代から小型車に強い興味を持っており、しかし「大排気量な大型車」を求める経営陣とは常に反目していた、という記録もあるようですね。

ポルシェの新型スポーツカーはどんなクルマに？

そこで気になるのが「ポルシェが今回発表する新型スポーツカーとはなんぞや」。

これについて今回何ら詳細情報がプレスリリースには記載されておらず、語られているのは「ポルシェは、未来のスポーツカーのビジョンへの展望を提供します」とだけ。

「未来」「ビジョン」というキーワードから推測するに、すぐに発売されるスポーツカーではなく、つまりウワサされている911STやナナサンカレラへのオマージュモデルではない、ということになりそうです。

そしてポルシェは過去に「ヴィジョン357コンセプト」など、コンセプトカーにヴィジョンという名称を与えたことがあり、よって今回発表されるスポーツカーは、すなわち「直近では発売する予定のない、未来のスポーツカーを示唆するコンセプトカー」だと考えるのが妥当かもしれません。

なお、ヴィジョン357は「356オマージュ」、そしてポルシェの推し進める合成燃料にて走るクルマであり、ポルシェのルーツ、そして未来を示すクルマではありますが、これはすでに公開済みのコンセプトカーであり、よってこの記念すべき日に「焼き直し」として登場する可能性は低いとも考えられ、となると6月8日には全く別のコンセプトカーが公開されるのかも。

次世代718ケイマン/ボクスター、もしくは918スパイダー後継？

そこで他の可能性を考慮するならば、まず思い浮かぶのは718ケイマン/ボクスターの後継モデル。

これはピュアエレクトリックパワートレインを搭載し2024年に市販モデルが発表されると目されていて、今回そのプレビューとしてのコンセプトカーが登場する可能性も考えられます。

ただ、こちらも「ミッションR」としてすでに詳細が公開済みであり、いかにこれを市販モデルに近づけたとしてもインパクトは薄いかもしれません。

となると、おそらく「もっとも有力な選択肢」は918スパイダー後継となるハイパーカー。

こちらについてはこれまで全く情報がなく、よって75周年記念に発表するクルマとしては新鮮味があり、フラッグシップということを考えても「この場にふさわしい」存在です。

加えて、ピュアエレクトリックパワートレイン、もしくは合成燃料を使用したハイブリッドパワートレインを提案すれば、ポルシェの「未来」、そしてそこへ向かう技術を示すことができ、色々な物事がここへうまく収束するんじゃないかとも考えているわけですね。

なお、この「新型スポーツカー」が公開されるのは6月8日午後9時40分（CESTなので、日本時間だと朝の4時40分）から開始されるライブストリーミング（ドイツ語と英語のみ）だとアナウンスされており、 「ヘリテージ、ツァイトガイスト（時代精神）、パフォーマンス、パイオニアスピリット、ドリーム」という5つのテーマについて語られることになる、とのこと。

ちなみにですが、この5つのテーマに沿った「5台のコンセプトカー」が公開されるという話もあり、その場合はそれぞれの意図に沿った、過去モデルをオマージュしたレトロなクルマが発表されるのでは、と見られているようですね。

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参照：Porsche