気分は「キングスマン」！ベントレーがキングスマンの衣装を手掛け、その舞台にもなった英国の老舗テーラーとのコラボによる「ハンツマンエディション」を発表

｜　正直、このベントレー特別仕様はちょっと欲しい　｜

”スーツは現在の紳士の鎧。そして、キングスマンのエージェントは現代の騎士なのだ”

さて、ベントレーが同社最古の販売店である「ジャック・バークレー・ベントレー」とサヴィルロウの超名門テーラー、「ハンツマン（Huntsman）」とのコラボレーションによる特別仕様車を投入する、と発表。

つまりは英国の伝統的なブランド同士による究極の「貴族的、かつ英国的」なコラボだと言えそうですが、この「ハンツマンエディション」はベンテイガEWB（エクステンデッド・ホイールベース）もしくはコンチネンタルGTCスピードの2モデルのみ（これまた貴族的なモデル）に設定されます。

ベントレー・ベンテイガEWB / コンチネンタルGTCスピード ハンツマンエディションはこんなクルマ

そこでこのベントレー・ベンテイガEWB / コンチネンタルGTCスピード ハンツマンエディションを見てみると、その最大の特徴はこのインテリア。

ベントレーによれば「サヴィル・ロウの伝統ある仕立て屋のみが持つサルトリアルな伝統 にインスパイアされた特注インテリア」だそうですが、このサルトリアルというのは服装やマナー、服装のスタイルなどを表す言葉としても使われ、ファッションの最先端を行く人を表す言葉としても使われます。

ベントレー・ベンテイガEWB / コンチネンタルGTCスピード ハンツマンエディションはベントレーのオーダーメイド車両制作チームであるマリナー、ベントレー最古のディーラーであるジャック・バークレー・ベントレー、そして老舗テーラーであるハンツマンの3者がガッチリとタッグを組んでそのコンセプトから作り上げたものですが、核となるのはハンツマン専用のツイード生地。

おそらくは摩擦にはさほど強くないためか、これらツイードはサイド部に使用され、主に体と接触する部分には「ベルーガとパーポイズ」「ダムソンとポートランド」レザー。※ボディカラーと内装色との組み合わせはいくつかあるようだ。ベントレーはレザーのカラーについて、自社独自の呼び名を導入している

ハンツマンのクリエイティブ・ディレクターであるキャンベル・キャリー氏は、「最古のベントレーディーラー、ジャックバークレー、そしてベントレーとのパートナーシップを、2つの新しいハンツマンエディションによって表現することは、大きな意味を持っています。ハンツマンのヘッドカッター兼クリエイティブディレクターとして、他業界のオーダーメイド職人と一緒に仕事をするのは、とても楽しいことでした。ベントレーのマリナーチームとのコラボレーションにより、ベントレーとハンツマンのアイコニックなスタイルをそこに反映し、サルトリアルフレアーとラグジュアリーを、世界トップクラスのエンジニアリングとイノベーションによって調和させた、またとないエクスクルーシブなコレクションを作り上げることができたことを嬉しく思います」とコメント。

「ハンツマン」はこんなテーラー

このハンツマンは1790年に創業されたテーラーですが、1865年には英国王室御用達となっており、「Huntsman」の名が示すとおり、当初は「ハンター」を対象にした衣服を製作していたのだそう（もちろん、狩りを楽しむ貴族向けとして）。

よって体にフィットしつつも動きやすく型くずれしない仕立てを行うことでも知られており、ハリウッドスターはもちろん財界の著名人も顧客リストにその名を連ね、フィアット創業者であるジャンニ・アニエッリもハンツマンの顧客であったようですね。

そしてこのハンツマンをさらに有名にしたのは映画「キングスマン」であり、衣装はもちろん、ハンツマンの店舗が「キングスマン本部」として登場しています。

そしてこのハンツマンは単なる「老舗高級テーラー」ではなく、新しいことにもチャレンジしており、キングスマンでは（エグジーが）着用したオレンジ色のベルベット素材のジャケットはとくに印象的（映画であのジャケットを見て以来、カラーベルベットのジャケットを探しているが、未だにお目にかかったことはない）。

ベントレーはこまでにも様々なスペシャルエディションを作ってきましたが、正直この「ハンツマンエディション」はそれらの中でも頂点に立つにふさわしいシリーズなんじゃないかと考えています。

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参照：Bentley