ポルシェ911S/Tのコンフィグレーター公開。車両価格は911史上最高の4118万円、最も効果な仕様だと5121万円となり、カレラGTの新車価格ををも超える勢いに

2023/08/05 2023/08/04

ポルシェ911S/Tのコンフィギュレーター公開。車両価格は911史上最高の4118万円、最も効果な仕様だと5121万円となり、カレラGTの新車価格ををも超える勢いに

｜　近年のポルシェの限定モデルの価格はちょっと前では考えられないレベルにまで高騰　｜

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もはやボクの考える911の価格を超えている

さて、ポルシェはつい先日、最新の限定モデルである911STを発売したところですが、日本での価格は「4118万円」だと発表がなされています。

つまりは911スポーツクラシックを抑えて「もっとも高価な911」となったわけですが、今回カーコンフィグレーターを見てみると相当数のオプションがラインアップされており、ざっと試した限りでは「最も高価な仕様で「48,901,945 円」。※もしカスタムカラーを選べば51,214,945万円

この価格は新車のカレラGTの価格を超えており（ユーロ決済ではあったが、当時は4600万円くらいだったと記憶）、この911S/Tは”911としては”凄まじい価格ということになりますね。

参考までに、聞いた範囲では911S/Tの日本への割り当て（台数）は不明であり、現段階では「誰に販売するか」が決まっていないもよう。

よって購入希望者は仕様を決めて仮オーダー的なものを入れ、そこからポルシェのほうで「誰に販売するか」を決めることになると言われており（オプションをどれくらい選んだかが重要視されるというウワサもある）、注文を考えている人はポルシェセンターまでひとまず問い合わせることをオススメします。

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ポルシェ911S/Tのエクステリアにはこんなオプションがある

そこでこの911S/Tにはどんなオプションがあるのかを見てみたいと思いますが、ボディカラーだと「ホワイト」「ブラック」が無償、そして「シェードグリーンメタリック」「GTシルバーメタリック」「ゲンチアンブルーメタリック」「ショアブルメータリック」「ルビースターネオ」「アイスブルーメタリック」が535,000円という設定です。

なお、カスタムカラー（ペイント・トゥサンプル）については「既に生産時期が制限されているため、オプションは選択されません」と表示されるので選択できないものの、もしこれを選ぶとそのコストは2,313,000円。

目玉オプションの「ヘリテージデザインパッケージ（2,622,000 円）」を選ぶとこういったデカール等を選ぶことができ、2桁の範囲でパーソナルナンバーを入れることも可能です。

なお、ヘリテージデザインの詳細は以下の通り。

ポルシェ911S/T ヘリテージデザインパッケージ

●エクステリア:
- 専用外装色ショアブルーメタリック (他のカラーも選択可能)
- 60 Years 911 モータースポーツヘリテージデザインサイドデカール
- 専用ホイール (セラミカ塗装仕上げ)
- ヒストリックポルシェクレスト付きデコレイティブホイールセンターキャップおよびボンネットクレスト
- 専用シルバーカラーグリル (フロントエプロン、ボンネット、およびリアリッド)
- 専用 “911 S/T” モデルバッジ (ゴールド)
- 専用 “PORSCHE” ロゴ (ゴールド)
- “60 years of the 911”のロゴが入ったブラックの専用インドアカーカバー

●インテリア
- ツートーンエクステンデッドレザーアイテムを含むヘリテージデザインセミアリニンレザーインテリア (ブラック/コニャック)
- 専用デザインレザーシート
- 専用エクステンデッドレザー仕上げ
- クラシックコニャックセミアリニンレザーインテリアパッケージ
- 1964 年モデルを彷彿とさせるヒストリックポルシェクレストが付いたステアリングホイールとエクステリアカラー塗装の車両キー
- ヘッドレストのヒストリックポルシェクレストエンボス
- 専用ヘリテージデザインフロアマット

ポルシェ911S/Tのインテリアにはこんなオプションがある

ホイールの設定は「20/21インチ 911 S/T 軽量鍛造マグネシウムホイール」のみで、しかし標準（ホワイト）仕様のほか、プラチナシルバー（0円）、「サテンダークシルバー（179,000円）」「サテンブラック」といったフィニッシュを選択可能。※ヘリテージデザインパッケージを選ぶとホイールはホワイトのみ

インテリアの基本選択肢は多くはなく、「ブラックにシルバーアクセント」が標準となり・・・。

ヘリテージデザインパッケージを選択すれば「ブラックとコニャック」とのコンビへ。

シートは「フルバケットシート」「スポーツシートプラス」両方を無償の範囲で選択でき、こちらは「フルバケットシート」。

これはコンフォート志向の「スポーツシートプラス」。

なお、各部レザー仕上げやシートベルトカラーの変更（41,000円）など細かいカスタムを行おうとすると「ヘリテージパッケージデザイン」を外す必要が出てくることになり、それはエクステリアも同様です（これを選ぶとブラックエクステリアパッケージなどを選べない）。

そう考えると、「ヘリテージパッケージデザイン」はほぼ一つの仕様に固定されていて、カスタムの範囲は大きくなく、細かくカスタムしようとするならばヘリテージパッケージデザインを選ばないほうがいい、ということになりそうです。

どちらを選ぶかは非常に悩ましい選択ではあるものの（ヘリテージパッケージデザインは高価だが、それを外して別途カスタムしてもどのみちお金がかかる）、リセールや資産価値を考慮するならばヘリテージパッケージデザインを選んだほうがいいのかもしれません。

このほか、「フロントアクスルリフトシステム（496,000円）」、「ポルシェダイナミックライトシステムプラス (PDLS Plus) を含むLEDマトリックスヘッドライト（435,000円）」「プライバシーガラス（82,000円）」「ライトデザインパッケージ（75,000円）」「BOSE サラウンドサウンドシステム（213,000円）」「レザーラゲッジセット（1,093,400円）」などのオプションが揃い、相変わらず「スポーツカー業界ではもっともオプションが豊富なのでは」という印象です。※ヘッドライトだけでも4種類もある