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ポルシェ・マカンが欧州・日本・韓国で導入される予定のサイバーセキュリティ規制に対応できず、欧州では2024年春に販売中止。日本ではどうなる?

ポルシェ・マカン

| ひとまず欧州で販売が中止されるのは間違いないもよう |

なお、718ボクスターとケイマンもこの規制には対応することができないと言われている

さて、ポルシェはマカンEVの発表を控えていますが、ポルシェはこのマカンEVの発売後も現行のガソリンエンジンを搭載するマカンを継続して販売すると言われています。

その理由が具体的に明かされているわけではないものの、おそらくは「ポルシェで(カイエンと並んで)もっとも売れているモデルであるマカンをEVへと入れ替えることで販売が急激に下がってしまう」事態を避けたいのかもしれません。

ポルシェが新型マカンEVのインテリアと機能について一部を公開。どうやらマカンEVは「ターボ」を名乗ることになりそうだ
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ただし欧州ではポルシェの意志とは関係なくマカンが販売終了となる可能性も

しかしながら今回「(現行)マカンが欧州にて販売終了となる」という報道がなされており、その理由は「2024年7月1日にヨーロッパで施行される新たなサイバーセキュリティ規制を満たしていないから」。

このサイバーセキュリティ規制(UN-R155)は欧州、日本、韓国にて7月1日から導入される予定だとされ、その目的は「ハッキング対策」となっていますが、、必要な対策は「サイバーセキュリティー管理システム(CSMS=Cyber Security Management System)を構築すること」、「サイバーセキュリティー管理システムに沿ってサイバーセキュリティー対策を実装すること」の2つだとされています。

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ただ、マカンはポルシェの現行モデルとしてはもっとも世代が古く、2014年に発売され、その2016 年、2019 年、2021 年にフェイスリフトならびにモデルアップデートを受けています。

つまりマカンは「設計が古く」、このサイバーセキュリティ法が制定されるずっと前に開発された車両ということもあって、この規制に適応させるべく改良を行うにはコストが掛かりすぎると言われており、そのためポルシェはこの対応を見送ることで「欧州向け車両の生産を2024年春に終了させる」と報じられているわけですね。

なお、いくつかのカーメディアではこの情報の裏付けを取っているので「2024年春に欧州向けマカンの生産が終了」するのは間違いなく、しかし米国含む他の市場向けとしてはライプツィヒ工場で生産を続けられる、とのこと(日本市場向けがどうなるのかはわかっていない)。

参考までに、このサイバーセキュリティ規制に対応できないのは718ボクスター・ケイマンも同様だとされ、よってこれらもマカンと同時期に(欧州向けとしては)生産が終わってしまうのかもしれません。

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ポルシェ
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欧州におけるマカンの欠落は大きな痛手に

なお、マカンはポルシェにとっての大ヒット作であり、2022年だとワールドワイドで40,4410台のマカンが販売され、これはカイエンに次いでポルシェでは2位というポジション。

しかし欧州市場では今年10月末までに19,799台が販売され、カイエンを抜いて「ポルシェで最も売れているモデル」となっただけに、この”販売終了”は大きな痛手となりそうです。

もちろん新しく登場するマカンEVはサイバーセキュリティ規制に合致しているので、問題なく欧州でも販売できることになりますが、2024年春の(現行)マカンの販売終了からマカンEVのデリバリーまでには空白期間が存在し、かつマカンEVがガソリンエンジン搭載版マカンよりも「売れる」という保証はないため、ポルシェとしては「かなり困ったことになったな」という状態なのかもしれませんね。

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