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ポルシェがアルファードを意識?同社デザイナーが「アルファードのようなクルマは興味深い選択肢です」と語り、ミニバン発売について熱い想いを語る

ポルシェがアルファードを意識?同社デザイナーが「ミニバンは興味深い選択肢です」と語り、ミニバン発売について熱い想いを語る
Porsche

| 今後の自動車の使われ方、電動化による設計自由度の向上を考慮すると、ポルシェがミニバンへと食指を伸ばすことは不自然ではない |

ポルシェは常に新しい可能性を追求し、その道を切り開いてきた

さて、ポルシェのデザイン責任者、ピーター・ヴァルガ氏が「ミニバンセグメントに進出したい」という願望を語ったもよう。

同氏は2020年に発表されたコンセプトカー、ヴィジョン・レンディーンストにインスピレーションを受け、「2020年に発表されたバン(ヴィジョン・レンディーンスト)がとても気に入っています。 いい車だし、見た目もいいし、そう(発売)しないのはなぜだろう? 製品として、あるいは新車のアイデアやコンセプトとしてのバンは、高級感と組み合わせることで非常に興味深いものになるでしょう」。

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ポルシェ・ヴィジョン・レンディーンストとは?

そこでこのポルシェ・ヴィジョン・レンディーンストを振り返ってみると、このコンセプトカーが製作されたのは2018年で、一般に公開されたのは2020年(このとき、ポルシェは「実現しなかったコンセプトカー」という名目にて、様々なコンセプトカーを公開している)。

元ネタとなったのはポルシェがかつて「レースのお供」として使用していたフォルクスワーゲン・バスだとされ、ヴィジョン・レンディーンストは「明日のステップを導き出すために、 明後日のビジョンを考えてデザインする」というポルシェの未来への挑戦を表したコンセプトカー。

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スマートフォン世代を対象にし、「安全・快適に移動する」ということをコアバリューに据えて企画されたといい、ドライバーはセンターに座り、そして2列めはキャプテンシート、3列目はベンチシートという構成を持っています。

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なぜポルシェがミニバンを?

そこで気になるのが「なぜポルシェがミニバンを開発するのか」ということ。

ポルシェはもっとも優れた性能を持つスポーツカーを作る自動車メーカーとしても知られていますが、実際にはスポーツカー専業を目指していたわけではなく、「効率的な移動手段」を追求してきたという歴史があり(911が4人乗りであることからもそれは理解できる)、過去には中国政府の依頼によって1.1リッターのコンパクトFF車を開発したり、自社名義でも様々なセダンを試作していたことでも知られます。

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そしてある意味では「自動車に関する要望をすべて満たしたい」と考えてきた可能性も高く、少し前には「ポルシェに欠けているのは、大家族で移動できるクルマである」という発言が見られたことも。

この際には「将来的に、自動車の(家庭あたり)所有台数が減少する可能性があり、そうなると、現在ポルシェを2台ガレージに収めている家庭であっても、ポルシェを1台に減らしたり、あるいは家族構成の関係にて他社のクルマが選ばれる可能性がある」とも説明されており、つまりは「どんな条件下であっても、顧客に選ばれるクルマを用意する必要がある」ということなのだと思われます。

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そしてこれが「カイエンの上に位置する大型クロスオーバー(最初はこれがミニバンになるのではと言われていた)だと思われ、しかしそれでも拾いきれない層を「新しいミニバンで」獲得したい、というのがピーター・ヴァルガ氏の思惑なのかもしれません。

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なお、このピーター・ヴァルガ氏の発言は、先般シンガポールにて行われた新型マカンの発表イベントにてカーメディアに語られたものだそうですが、その際にはトヨタ・アルファードを引き合いに出して「そのようなミニバンは、ポルシェにとって興味深いものとなる可能性がある」とも。※おそらくは、現地にて送迎用に用意されたアルファードに乗った際に感銘を受けたのだと思われる

たとえばここ(シンガポール)では、大きな座席を備えたバンの後部座席に座ります。 バンでそこまで行けます。 おそらくポルシェにとっては興味深い新製品となるでしょう。 それは私の個人的な意見ではありますが。

そしてピーター・ヴァルガ氏はこのヴィジョン・レンディーンストの市販を具体的にイメージした絵を描いているようで、以下のようにも語っています。

仮にポルシェがバンやミニバン市場に参入したとしても、レンディーストと同じセンターシートは実現できない可能性があります。レンディーンストで唯一うまく機能しないのがこの運転席のレイアウトであり、日常生活では通用しません。 何も見えず、他のドライバーも見えません。 レーシングカーにとって素晴らしいドライビングポジションかもしれませんが、おそらく、通常の座席位置で(市販版の)ヴィジョン・レンディーンストを設計することになるでしょう。

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現時点でこのヴィジョン・レンディーンストの発売はピーター・ヴァルガ氏の「個人的な」願望にとどまり、ポルシェ全体としてはどう捉えているのかはわかりませんが、参考までに、ヴィジョン・レンディーンスト発表の翌年にはポルシェの営業・マーケティング担当取締役のデトレフ・フォン・プラテン氏が「ヴィジョン・レンディーンストの量産バージョンの製造は困難でり、我々は今も昔も、そしてこれからもスポーツカーメーカーであり続けるだろう」とコメントしています。

ただ、そこからどんどん時代は変わっていて、新しい時代に対応する形で「ポルシェがミニバンを」というのもない話ではないのかもしれませんね。

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参照:TopGear

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