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40年間ポルシェの修理やレストア、販売を手掛けてきた「老舗」ショップがなぜか詐欺に走る。修理を前金で引き受け修理しない、預かった車両を勝手に売却などやりたい放題に

ポルシェ

| 現在その理由、詳細については報じられていないが、多数の被害者が存在するのは間違いがないようだ |

現在訴訟が展開されるも多くの被害者は「泣き寝入り」だとも報じられる

さて、ポルシェを巡る詐欺事件はこれまでにも多数報じられていますが、今回は40年もの歴史を持つポルシェ専門の修理・レストア・販売会社、CPRクラシックが数百万ドルの訴訟の矢面に立たされている、とのこと。

同社はカリフォルニア州フォールブルックにてポルシェの修理・レストア・販売に携わってきましたが、それぞれの業務において適切に行わないばかりか、修理のために預かった車両を勝手に売却したり、お金を受け取って修理を引き受けたものの修理を行わない、売却代金を預かったまま車両を引き渡さないなどの事例が報じられています。

CPRクラシックではこんな問題が報じられている

そこでいくつか報じられている例を見てみると、まずコロラド州モントローズのハンス・クラーセン氏はCPRクラシックに1970年製ポルシェ911の販売を委託し、10%の手数料を渡して135000ドルにて車両を売却するとに合意することに。

そしてCPRクラシックはハンス・クラーセン氏に「買い主が見つかったので所有権移転の手続き」を行わせるも、何ヶ月経てどもお金を受け取ることができず、消費者保護団体に相談したところ、CPRクラシックは「約束の売却代金を毎月1万ドルづつ支払う」と約束し、しかし実際には初回の支払い以降「ずっと支払いがない」状態なのだそう。

そのほか、356ロードスターをCPRクラシックへと修理のために持ち込んだオーナーは「勝手に自分のクルマを16万ドルで売却され」、しかしもちろん全くその代金を受け取っておらず、こういった「売却や修理」に関する詐欺行為は枚挙にいとまがないもよう(もちろん、購入代金を支払ったのにクルマを受け取っていない顧客も多数いるようだ)。

現在CPRクラシックは「逃げも隠れもせず」地元メディアのインタビューに応じるなどしているそうですが、もちろん被害者団体は警察に相談し、FBIが動くなど事態がどんどん深刻化していて、しかしFBIはいまだ証拠をつかめていないことについても報じられています。

この「老舗」がなぜこういった詐欺行為に走ったのかはナゾではありますが、それだけポルシェの換金性が高いということが今回改めて示され、それを利用して「(真面目に働くよりも)簡単に」お金を稼げることに気づいてしまい、ダークサイドに堕ちてしまったのかもしれません。

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参照:Jalopnik

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