>VW(フォルクスワーゲン/Volkswagen)

新型フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ8.5)正式発表。ゴルフGTIは265馬力へ、ゴルフGTEも出力向上、EVモードでの航続距離が大幅にアップして100kmへ

新型フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ8.5)正式発表。ゴルフGTIは265馬力へ、ゴルフGTEも出力向上、EVモードでの航続距離が大幅にアップして100kmへ

| 見た目が大きく変わったわけではないが、フォルクスワーゲンは新型ゴルフの総合的な魅力を大きく向上させてきた |

とくにインテリアの抜本的な改良は大きく評価できる

さて、フォルクスワーゲンがゴルフ8のフェイスリフト(マイナーチェンジ)版、通称ゴルフ”8.5”を発表。

今回リリースされたのは「ゴルフ」「ゴルフGTE」「ゴルフGTI」「ゴルフ ヴァリアント」の4モデルですが(もちろんゴルフRなどのバリエーションが今回の発表に続くものと思われる)、もちろん市場によって導入されるモデルが変わってきます。

なお、次世代ゴルフ、つまりゴルフ9はピュアエレクトリックカーとなる可能性が非常に高く、よって今回のゴルフ8.5が「ガソリンエンジンを搭載する最後のゴルフ」となるのかもしれませんね。

フォルクスワーゲン・ゴルフは今年で50周年

なお、今年はフォルクスワーゲン・ゴルフにとって記念すべき50周年ということになり、しかし今回のフェイスリフトの内容はそこまで大きくはなく、外観だと(すでにティーザー画像からもわかっていたとおり)前後バンパーやランプユニットの変更、そしてホイールデザインやボディカラーの入れ替えといったくらい。

Volkswagen-Golf-Official (11)

こちらはゴルフGTIで、フロントバンパーがややアグレッシブなデザインへ。

Volkswagen-Golf-Official (13)

なお、エンジン出力が245馬力から265馬力へと向上していることはちょっとした驚きで、というのも規制の関係でどの欧州の自動車メーカーもパワーアップを行うことが難しくなっており、実際にBMWやメルセデス・ベンツだと「パワー据え置き」のフェイスリフトが多くなっているため。

一方、悲しいことにマニュアル・トランスミッションの設定がなくなっていますが、もしかするとこれによってパワーアップが得られたのかもしれません(マニュアル・トランスミッションはエミッションコントロールが難しい)。

Volkswagen-Golf-Official (12)

インテリアはこれまでどおりのレッド基調を採用しています。

Volkswagen-Golf-Official (2)

こちらはベースグレードの「ゴルフ(画像は eHybrid プラグイン)」。

搭載されるエンジンはマイルドハイブリッド1.5リッターで、出力は116馬力もしくは150馬力。

Volkswagen-Golf-Official (3)

なお、国や地域によっては6速マニュアルを選べるそうですが、その場合はバッジの「eTSI」からeが取れて「TSI」となるのだそう。

Volkswagen-Golf-Official (5)

デザインとしては「シンプルかつクリーンになった」という感じですね。

ホイールはディッシュ形状を持ち、空力を意識した意匠となっています。

Volkswagen-Golf-Official (4)

インテリアは非常にシンプルで、アンビエントライトが省略されたり、ペダルのアルミカバーがなくなるなどの「コスト対策」が施されているもよう。

Volkswagen-Golf-Official (6)

そしてこちらはPHEVモデルのGTE。

Volkswagen-Golf-Official (7)

こちらも出力が向上しシステム合計では272馬力に達していますが、 バッテリーサイズは10.6kWhから19.7kWに増加し(それに合わせて充電速度も3.6kWから11kWに)、EVモードでの走行距離61kmから100kmへと大幅に伸長しています。

Volkswagen-Golf-Official (9)

ゴルフGTIにも通じるスポーティーな外観を持ち、一番人気となるかもしれません。

Volkswagen-Golf-Official (8)

インテリアにはブルーがアクセントカラーとして用いられ、シートセンターにはチェックが採用されていますが、エクステリア以上に変更の範囲が広いのがこのインテリアだと言えそうです。

Volkswagen-Golf-Official (10)

というのもゴルフ8のインテリアでは「わかりにくいインフォテインメント画面のメニューシステム、反応が悪いエアコンのコントロールスライダー」等が酷評されており、フォルクスワーゲン自身もこれを良く理解していたため。

よって、タッチセンサー式ホイールボタンを旧式のハードキーへと置き換え、新しいタブレットタッチスクリーン(ベース車では10.4インチ、より上位のモデルでは12.9インチ)の採用、さらにはグラフィックスとメニュー構造を刷新することとなっています。

フォルクスワーゲン
VWがついに現行インテリアの使いづらさ、問題を認める。「これは間違いなくブランドを傷つけた。改善を約束する」とし、デジタルから一部アナログへと回帰

| 現在の自動車においてはあらゆる技術が過渡期にあり、十分な検証抜きだと大きな問題になりかねない | とくにフォルクスワーゲンでは、この問題をずっと指摘され続けてきた さて、昨今の自動車において大きく ...

続きを見る

リニューアルされた画面レイアウトでは、センター ディスプレイがメインコンテンツの上下2つの領域に分割され、「お気に入りの機能」を設定できる上部バーと、ホーム ボタン用のスペースを提供するとともにエアコンコントロールの設定に簡単にアクセスできる固定下部バーとで構成されることに(欧州モデルにはChatGPTを利用した音声アシスタントが搭載されているものの、日本でこのシステムが搭載されるかはわからない)。

合わせて読みたい、フォルクスワーゲン関連投稿

VWがゴルフのフェイスリフト版(ゴルフ8.5)内外装の画像を公開、さらに「チャットGPTを搭載する」と発表。これにあわせ内装は大幅に変更されることに
VWがゴルフのフェイスリフト版(ゴルフ8.5)内外装の画像を公開、さらに「チャットGPTを搭載する」と発表。これにあわせ内装は大幅に変更されることに

| フォルクスワーゲンは市場の不満や批判に真摯に対応する方向性を示してきた | 現在、多くの自動車メーカーが「タッチ式」から「物理式」へと一部インターフェースを逆戻りさせている さて、フォルクスワーゲ ...

続きを見る

フォルクスワーゲン
VWがEVに関する戦略を大幅変更。「ゴルフ」「ティグアン」「GTI」「R」はEV時代にも生き残り、プラットフォームはポルシェ、アウディと共通のSSPへ

| VWのみではなく、同じグループに属するアウディ、ポルシェ、ベントレーもEVに関する計画に大きな「ズレ」が生じている | そしておそらく、今後も予想外の要因によって大きく計画の変更を余儀なくされるだ ...

続きを見る

VWが電動化時代のGTIを示唆する「ID.GTIコンセプト」公開。歴代ゴルフGTIのサウンドや走行特性を再現し、メーターにも「歴代のメーター表示」が可能に
VWが電動化時代のGTIを示唆する「ID.GTIコンセプト」公開。歴代ゴルフGTIのサウンドや走行特性を再現し、メーターにも「歴代のメーター表示」が可能に

| 8世代もの歴史を持つゴルフだからこそ、こういった楽しみ方ができるものと思われる | 現時点ではスペックは明かされておらず、しかし「軽い」ことは間違いなさそう さて、初代ゴルフGTIがフランクフルト ...

続きを見る

参照:Volkswagen

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->VW(フォルクスワーゲン/Volkswagen)
-, , , , , ,